チームしゃちほこが昨日10月22日に愛知・Zepp Nagoyaにて、ワンマンライブ「"TEAM SYACHIHOKO" THE LIVE ~FINAL~」を開催。この公演をもって伊藤千由李がグループを卒業し、チームしゃちほこは同名義での活動を終了させた。
開演時刻になると紗幕で覆われたステージにスタッフが次々とセットを運び込んでいく。パーカーを羽織ったメンバーも登場し会場の熱気が高まる中、5人は円陣を組み「BURNING FESTIVAL」でライブをスタートさせた。チームしゃちほこは「It's New 世界」「トリプルセブン」「抱きしめてアンセム」と人気のアッパーチューンを連射し、フロアを盛り上げていく。最初のMCでは伊藤によるおなじみの挨拶「こんにちゆー!」で、5人は観客とコミュニケーションを取った。
メンバーが“へんてこりん3部作”と呼ぶ、メジャーデビューシングル「首都移転計画」、メジャー2ndシングル「愛の地球祭」、メジャー3rdシングル「いいくらし」が立て続けに披露されたあと、秋本帆華と坂本遥奈は衣装チェンジのため退場。ステージに残った咲良菜緒、大黒柚姫、伊藤はステージセットがこれまでのチームしゃちほこのライブで使用されたものを組み合わせたものであることを説明する。しかしステージ中央に鎮座する4つの門松は特に関係がないものだったそうで、スタッフに撤去を依頼。門松が片付くと秋本と坂本がベストアルバム「しゃちBEST 2012-2017」発表時の衣装に着替えてステージに戻り、咲良、大黒、伊藤も同じ衣装に着替えるためにステージを下りた。その間、秋本と坂本はファン投票によって決まったベストアルバムの収録曲についてトーク。3人が再び合流すると、シングルの表題曲ではないものの、ファンに愛されベストアルバム収録となった「尾張の華」でライブを再開させた。このブロックでは大黒による事前に録音されたナレーションで楽曲にまつわるさまざまな思い出が明かされ、結成当初目標に掲げていた愛知・日本ガイシホール公演で初披露された「プロフェッショナル思春期」では大黒が生で「そして新しい夢、ナゴヤドーム。私たちは一歩ずつ近付くので付いてきてください!」と語り、観客の「オーオーオー」というシンガロングが会場を満たす。続く「START」では大歓声が湧き上がり、場内に強い一体感が生まれた。
チームしゃちほこもファンも特別思い入れがあるナンバーで、ベストアルバムの楽曲投票でも1位を獲得した「colors」では、メンバーが次々と涙。メンバー同士、そしてメンバーとファンとで色を混ぜ合って新しい色を作っていこうというメッセージを込めたこの楽曲で咲良が「歌って!」とマイクをフロアへと向けると、観客はチームしゃちほこと一緒に大合唱した。そしてチームしゃちほこはインディーズ1stシングル「恋人はスナイパー」をパワフルに歌い上げ、5人で最後に発表したシングル「JUMP MAN」を熱唱。「JUMP MAN」では伊藤以外のメンバーが黄色い花を持って歌い、最後にその花を伊藤にプレゼントした。本編は伊藤の歌い出しで始まる「Sweet Memories」でフィニッシュ。伊藤は「千由李コール待ってるから」と笑顔を見せ、メンバーと共にステージを下りた。
アンコールは伊藤のソロ曲「泣いてなんかいないよ」で幕開け。初披露の際には泣いてしまい、歌い切ることができなかったこの楽曲を伊藤は1人で伸びやかに歌い上げた。「夢の途中」の曲中には秋本が伊藤への思いをつづった手紙を読み上げるというサプライズも。涙をこらえながら秋本は「しゃちを辞めたいって言ってきたときはびっくりしたし、いろんな感情が湧いてきたけど、やめるっていう決断は本当に覚悟がいるものだったと思う。だからこそ新たに掲げたちゆの夢はちゃんと応援しなくちゃって思ってるよ。ちゆと一緒にもうステージに立って歌ったり踊ったりできないと思うと正直すっごく寂しい」と話しつつ、「ちゆ卒業おめでとう、これからもがんばってね」」と伊藤にエールを送った。さらに今後の活動についても言及し、「この変化を機にたくさん話し合いをして改めて思いが1つになりました。ここにいるみんなの気持ちが合わさったら、とんでもない化学反応が起きるんじゃないかなと思って今から私はすごくワクワクしています。大きすぎる目標だって言われるかもしれないけど、私たちはナゴヤドーム単独ライブの夢を叶える気満々です。これだけ私たちを応援してくださる皆さんがいるんだもん。その恩はライブやメディアを通して、そして夢を叶えることで返せると思っています。まずは私たち4人のステージを観てほしい。そしてその先も。これからも夢を追い続けるチームしゃちほこと伊藤千由李をよろしくお願いします」と述べた。
その後、伊藤は「私の最後の姿をみんな観に来てくれて本当にうれしく思います。チームしゃちほこに中2で入って、いろんなことをやって、もう7年も経ったんだと思うと早かったなって。でもこうやって自分で卒業することを決められたことに自分でも驚いています」と自分の思いを語り始める。「本当にアイドルをやりきったと思いました」と晴れやかな笑顔を見せた彼女だったが、「アイドルになりたいって夢が叶って、そしたらまた次の夢ができて。夢が叶ったのにまた違う夢ができて、今度はそっちに進みたくなって……その繰り返し。これからも自分を抑えずに正直に生きていこうと思いました」と涙を流す。「泣いてないです」と言いつつも泣いてしまう泣き虫キャラでおなじみだったことについては「ずっとイヤだった」と告白。そして「チームしゃちほこから卒業したらちゆはゼロからになるけれど、やりたいことがいっぱいあるし、自分らしくこれからもいろんなことをやって、いろんな方と出会って新しい景色が見られるのかなと思うと、ワクワクドキドキしています。皆さんこれからもコソッと『今何してるんだろう?』ってチェックしてください。本当に私は満足です。ありがとうございました」と挨拶を締めくくった。
伊藤以外のメンバーはそれぞれ伊藤への惜別の言葉を述べ、4人で活動を続けていくことへの決意を明かす。咲良は「同じ事務所で名古屋にいるからって組まれたグループなので、夢が違って当たり前。(安藤)ゆずも5年くらいがんばってくれて、ちゆも6年と6カ月がんばってくれて。始めるよりもやめるほうが勇気がいるし、覚悟がないとできないことだから、ちゆはカッコいいなって素直に思いました。私たちは4人になりますけど、6人からずっと続いているしゃちほこをなるべく長くアイドル界の歴史に残しておきたいという意地があります。せっかくやるならてっぺんまで行きたいし、4人はまだ続きを描こうとしているから、まだ満足していないってこと。直接会いに来てくれる人がいたから解散しないで済んだ。みんながいなかったら始まっていなかった。ちゆと6年6カ月過ごせたのはみんなのおかげです。しゃちほこを活動させてくれてありがとう」「これからもっともっと本当にがんばる! ちゃんと見といてくださいね」とファンに呼びかけた。秋本が「これからも私たちは走り続けますので皆さんはそのうしろじゃなくて、横に並んで付いてきてほしいなって思います。これからも皆さんのキラキラな笑顔を見せてください。これからもチームしゃちほこと伊藤千由李をよろしくお願いします」とファンにメッセージを送り、メンバーは退場。さらなるアンコールを受けた5人は日本ガイシホール公演で着た白い衣装を着てステージに現れ「マジ感謝」を歌い、チームしゃちほことしての活動に幕を下ろした。
ライブ終了後、会場の外では号外が配布され、チームしゃちほこから