1人目のお客さん
1人目のお客さんは、大学時代のバイト先の店長でした。
忘れもしない、行政書士の合格発表の前日。
いきなり電話が来ました。
2009年の3月に大学を卒業して以来、
丸2年一度も連絡もしていなかったので、
本当に運命的な電話でした。
そろそろ独立しようと思ってて~
なんとなくひらく(私)に連絡しようと思って。と。
行政書士の試験受けてるとか何してるとか知らないけど、
なんとなく何か手伝ってもらえないかな~って
電話かけてみたんだわ。と。
4月か5月に登録するから待っててください~と伝えて、
電話を切りました。
そして、6月に記念すべき1社目の会社を設立しました。
今でもそのときの感動と苦闘は忘れられません…
何もしたことのない私にお金を払って依頼してくれた
S社長には、今でも感謝しています。
バイト時代にまじめに一緒に新規店舗の立ち上げをして、
朝5時出勤とかして積み重ねた信頼のおかげだと思いますが、
それを返してくれるS社長はさすがです。
会社設立の苦労というか苦闘
行政書士の試験と実務が
1㎜もリンクしていないことを痛感しました。
まじでなんの役にも立たないじゃん(笑)
今でも思っています(笑)
時間があったので、とにかく調べました。
会社設立の方法とにかく調べました。
電子定款認証
電子定款認証できるようにするために、
電子証明書をセコムトラストシステムズで申込しました。
設定はうまくいかない…
信じられないかもしれませんが、
当時はネットに情報なんてなかったです。
ほんの8年前ですが、
ネットって今みたいに便利じゃなかったんです。
超アナログに電話で問い合わせ
→いじってみる
→電話で問い合わせ
→いじってみる
→完了したっぽい
→合ってるかわからん(笑)
結果的にはできてたのでよかったですが、
認証当日まで気が気じゃなかったです。
ちなみに、今でも3年に一度の電子証明書の更新のときは
毎度うろたえています(笑)
書類作成
登記申請書類一式を作成するために、
法務省の登記ページに行き、ダウンロード。
これも信じられないかもしれませんが、
数年前にリニューアルするまで、
登記のページの情報が全然足りてなかったり、
不親切で意味不明だったり、
とにかく使えなかったんです(笑)
とはいえ、ありがたく拝借して、
それを基に書類を作成しました。
相談@公証役場
突撃
全部書類作成が終わり、不安は募るばかり…
とにかく書類が正しいのか確認するために、
公証役場に相談に行きました。
常識もクソもなかった私は、公証役場に突撃しました。
相談は予約してくれと言われ、その場で予約して帰りました。
再訪
予約したとはいえ、ビクビクしながら行きました。
ん?公証人の先生に名刺は渡すのか…?
公証人の先生のところに通されました。
とりあえず渡しましたが、
どっちでもよかったみたいです。
これから何度もお世話になる(予定な)のであれば、
ご挨拶しておきましょう。
一番最初にあたった公証人の先生が、
今までの8年間で一番厳しい不愛想な先生でした(笑)
(何百件もやって一番です)
無知すぎて、公証人の先生に登記申請書類まで
確認してもらおうとした私も悪いですが、
それにしても…
「これは法務局で聞きなさい。
そんなこともわからないのか?」
なんて言い方することないじゃないですか…
それでも委任状に押す印鑑や綴じ込み方、
わからないことは全部聞きました。
公証役場がトラウマになったのは言うまでもありません。
相談@法務局
突撃しちゃダメ
今は、完全に事前予約制なので、突撃しないでください。
(と言っても、空いてたら対応してくれますが)
突撃して相談に行きました。
全部印刷して持っていっていたので、
一言一句確認してもらえました。
押印する印鑑、綴じ込み方、添付書類…
全部教えてもらって、完璧です。優しかった。
仕事があるのは当たり前じゃない
1件目の案件って誰でも覚えていると思います。
今回、昔を振り返って、あの頃の感動・感謝を思い出しました。
今となってはほぼほぼ100%期待に応えられるので、
依頼してもらえることが当たり前みたいになっていますが、
改めて依頼してもらえることへ感謝して
仕事に取り組もうと思いました。
ひとつひとつ丁寧にこなして、
ご縁が途切れないようにしないといけませんね。