スマートスピーカーからテレビを操作する場合、これまで可能な操作は電源のオン・オフに限定され、チャンネル操作や音量調整は、標準的なスキルで行うことが難しかった。
例外的に、スマートリモコンのメーカーが独自に用意したカスタムスキルを使うか、あるいは「音量を上げる」「下げる」などのコマンドを別の家電製品にみせかけて登録するなどの裏技はあったが、前者は音声コマンドが複雑になる、後者は設定に手間がかかるという問題があった。結果的にこの問題が、普及を大きく阻んでいたといえる。
今回、Alexaの「スマートホームスキルAPI」がバージョンアップし、テレビやオーディオ機器のコントロールが可能になった。「Alexa(アレクサ)、テレビのボリュームを上げて」や「Alexa、テレビのチャンネルを10にして」といったシンプルな音声コマンドで、音量やチャンネルの操作が可能になったのだ。
これにより、「Amazon Echo」においては、前述のような問題はもはや過去のものとなった。今回はこれらの新スマートホームスキルにいち早く対応したスマートリモコンのうち、ラトックシステムの「RS-WFIREX3」で、実際にその操作を試してみた。
新たにチャンネル変更や音量調整に対応したとはいえ、設定方法は従来と特に変わらない。まずスマートリモコン、今回の例ではラトックシステムのRS-WFIREX3でテレビを登録し、それをAlexaアプリから認識させるという順序で設定を行う。
抜粋した手順を以下に掲載するが、特に奇をてらったフローはない。同製品はネットワークに正常に認識させるプロセスが他製品よりも難しく一苦労なのだが、それさえクリアすれば簡単だ。既に同製品を使用中であれば、難なく完了させられるだろう。
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