【座間9遺体事件】白石容疑者「死人に口なし」狙う? 供述調書サイン拒否のワケ
神奈川県座間市で9人のバラバラ遺体が見つかった事件で「『一緒に死にませんか』などと誘い出して全員、会ったその日に殺した」などと供述していた白石隆浩容疑者(27)が、供述調書へのサインを拒否していることが10日、わかった。
当初は「性的暴行を加えて殺害した」「本当に死にたい人はいなかった」など、自身に不利なことも供述していた容疑者。だが、被害者に高校生3人が含まれるのに「金銭目的」としたり「最初の2人以外は顔も覚えていない。殺害した順番も分からない」などあいまいな点も多く、供述は二転三転しているという。
供述調書のサイン拒否について、法曹関係者は「最初は国選弁護人がクギを刺すのも聞かず、不利なこともペラペラしゃべっていたようだが、遺体の損傷がひどく、司法解剖で死因が特定できなかったことがわかり、弁護士のアドバイスなどで方針転換を図った可能性があるのでは」とみる。
当然ながら、白石容疑者と被害者のSNSは会う直前までしか記録がないはずだ。被害者1人でも大変なのに、9人分の事件で殺害直前の密室でのやりとりを細かく解明し、殺意を立証していく捜査は気の遠くなるような作業になりそうだ。
前出の法曹関係者は「まさに死人に口なしです。複数人を殺害したと認められれば死刑ですが『殺害を頼まれた』と嘱託殺人を主張したり、『睡眠薬やロープを用意しただけ』などと自殺ほう助を主張すれば、いずれも7年以下の懲役か禁錮刑。また『自殺した遺体を処理しただけ』などと主張し、死体損壊・遺棄しか認められなければ3年以下の懲役。併合罪でも10年前後となりかねない」とみる。
事件前「嘱託殺人」や「何人殺害すれば死刑になるのか」についてネット検索していたともいう白石容疑者。調べに「自分は自殺願望はなかった」とも供述。“大量殺人鬼”が死刑逃れに転じる可能性が出てきた。
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