雌ライオンがパートナーの雄殺す、子供3頭の父親 米動物園

雌ライオンのズーリは、ナイヤックと8年間生活を共にしていた。動物園によると、2頭がこれまでに敵意を見せたことは一度もなかった Image copyright Reuters
Image caption 雌ライオンのズーリは、ナイヤックと8年間生活を共にしていた。動物園によると、2頭がこれまでに敵意を見せたことは一度もなかった

米中西部インディアナ州の動物園で15日、雌ライオンが同じ囲いで生活していた雄ライオンを殺した。インディアナポリス動物園が発表した。

12歳の雌ライオン、ズーリは15日、10歳の雄ライオン、ナイヤックを襲った。動物園の職員が2頭を引き離そうとしたが、うまくいかなかったという。ナイヤックは窒息死した。

ズーリとナイヤックは同じ囲いの中で8年間生活しており、2015年には2頭の間に子供3頭が生まれていた。

同動物園は19日、フェイスブックの投稿で、何が起こったのか明らかにするため「徹底的に調査する」と述べた。

動物園はさらに、「ナイヤックは堂々たるライオンで、大勢が寂しがるはずです」と書いている。動物園の投稿全文は以下の通り――。

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私たち動物園の家族一同は10の雄アフリカライオン、ナイヤックが死んだことを発表します。とても残念です。今週初め、雌ライオンのズーリとの接触でナイヤックはけがをしました。どうしてこうなったのか理解するため、徹底的に調査します。ズーリと子ライオ3は全頭と無事。ズーリとナイヤックは3前、3頭の子供をもうけました。ナイヤックは堂々たるライオンで、大勢が寂しがるはずです。ナイヤックを失ったことを受け入れる間、地域の皆さんの支援に感謝します。

Presentational white space

職員によると、ライオンの囲いから「尋常ではないほどのうなり声」によって、異状に気づいたという。

ズーリはナイヤックの首元を押さえつけていた。職員は2頭を引き離そうとしたものの、ズーリはナイヤックが動かなくなるまで押さえ続けた。

動物園の声明によると、2頭の間に目立った敵対行動は一度もなかったという。

インディアナポリス動物園のデイビッド・ヘイガン園長はロイター通信に対し、「(職員は)動物と強い絆を築いており、どんな喪失でも我々全員に大きな影響を及ぼす。我々の多くにとって、家族の一員を失うのと同じだ」と語った。

園内のライオンの管理方法について、声明は現在のところ変更の計画はないとしている。

同動物園は何が起こったのか把握するため調査を始めている。

野生の雌ライオンは雄ライオンを頻繁に攻撃することがあり、攻撃は複数の自然動物園でも撮影されている。

(英語記事 Indianapolis zoo lioness kills father of her three cubs

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