起業支援のプロが見た、起業・独立・開業で失敗するパターン62選
- 開業時の助成金・補助金は簡単にもらえると思っている
- 起業=学問だと思っている
- 起業家弱者同士で群れを成す
これまでの3,000社以上の起業支援の経験から、助っ人チームが感じている起業に関する失敗や勘違いを中心にあるあるまとめてみました。
あくまでも主観に基づくものですが、起業後の失敗や勘違いを避けるのに参考にしてください。
1、開業時の助成金・補助金は簡単にもらえると思っている
助成金は人を雇うことが前提だったり、雇用保険などに加入していないと受けれません。
法人の場合には、雇用保険に加入は原則義務ですが負担が重く、売上の出ていない企業には難しい話です。
補助金ももらえるという認識が強いかもですが、補助金は基本先にお金を使うことを前提にしているので、一定のお金がない会社は使用できません。助成金などをあてにして独立・開業するのはやめましょう。
補助金や助成金についてのまとめもありますので、是非お読みください。
起業を助ける助成金・補助金の一覧と活用方法について
2、起業=学問だと思っている
起業は勉強対象ではなく、行動した結果のことです。勉強時間に比例をして、ぐいぐい起業がうまくできるようになるかというそうではないと思います。起業はアクションの連続体です。
学問的に、アクションすることなくインプットをしてもうまくいくことはないでしょう。
こちらもあわせてお読みください。
実際の起業をした50名の起業時のアンケート
3、起業家弱者同士で群れを成す
人は自分と似た人を好みます。起業しても多くの企業は売上がでないことを大きな原因として廃業していきます。
弱い起業家同士で群れをなすことは避けましょう。
構造的にそのようになってしまうので、強い起業家と切磋琢磨しましょう。
人は環境でできていますし、コンフォートゾーンというところにいます。すなわち、快適な環境にいたがるということです。ストレスのかかるような環境に人はいたがらないのです。
4、起業支援している会社もまた、起業支援が必要
起業支援をビジネスにしているものの、その支援サイドの会社が全然儲かっていないということも多々あります。この状況が日本の起業を弱くしている原因だと助っ人は考えています。
しっかりとした、経験、ポジショントークをしない専門家や、起業を応援してくれる会社、メンターなどを見つけることがとても大切になります。独立、開業したてですと、その見極めがとても難しいと思いますが、その人や会社の実績、応援しているという会社や人がどのような結果を出しているのか?をよくよく見るようにしてください。変な人や会社がメンターやアドバイザーとなっていることで、失敗している会社や個人が意外と多くいます。
5、投資の概念がない、また、その効果を検証することもしない
社長がやってはいけない仕事=誰がやっても結果が変わらない仕事を永遠にやっている。
人を採用して代替しようとしたり、アウトソーシングしない。
広告を5万円出せば、利益が50万円増えるのに広告を出そうとしない。
そもそも、このようなレバレッジの発想や、いろいろなことを試してみようという気持ちがない。
決まったことを、決まったとおり、ただやっているだけ。
などなど。
今よりもっとうまくやるためには、どうしたらよいのか?ということをもっと考え、新しいことをはじめてみるべきです。
成功している社長・起業家の特徴について
6、偉い人に言われるとすぐにアイデアを変える
権威に弱い人が多くいます。信念が弱いのかもしれません。自分の信じていることは絶対に一貫性を持つべきです。謙虚さと自分の信念を通すことのバランスは大切です。
7、偉い人も人によっては意見が真逆
独立、開業、起業に絶対はないですし、人によって意見は絶対に違います。うまくいくという人もいれば、いかないという人もいます。
自分の信念や目的を持つことがとても大切で、ぶれない立脚点ができあがります。
8、独立する人は税理士を経営のプロだと思っている
税理士という資格は税金に関する資格です。経営=税金ではありません。
一般的な税理士さんは、記帳会計(売上、領収書の計算、仕訳)、決算業務がメインの仕事=過去の数字の整理の専門家です。
未来の数字=売上をつくる、事業をつくる専門家ではありません。
(もちろん、税理士さんの中でも経営の専門家もいらっしゃいます。ただかなり少ないのが実際です。経営者は税理士さんを経営パートナーと捉えていますので、税理士さん選びはとても大切です。)
税理士の選び方が分からない方はこちらをお読みください。
起業支援のプロが教える税理士の選び方のポイント