27日に「酒ペディア」 諏訪市図書館
県立長野図書館(長野市)や諏訪市図書館は27日、酒蔵が並ぶ同市内を歩き、情報を発信する催し「信州・酒ペディアin上諏訪」を開く。諏訪の日本酒にまつわる文化や歴史など得られた情報でインターネット百科事典「ウィキペディア」の記事を作り、世界に発信する。イベントを通して内容を編集する「ウィキペディアタウン」と呼ばれる方法で、諏訪市図書館によると、諏訪地域で取り組むのは初めて。
11月16~18日に長野市で開かれる日本酒やみそ、漬物といった発酵文化を発信する「全国発酵食品サミットinNAGANO」(実行委員会主催、事務局・県)のプレイベントとして企画した。
催しでは、まち歩きをしてから諏訪市図書館で郷土資料を調べてウィキペディアの記事にまとめる。参加者を班分けして何を調べるか担当を決める。長野図書館などによると、市内酒蔵のうち麗人と本金はウィキペディアを新設し、すでに記事がある舞姫、横笛、真澄は内容を充実させる予定。諏訪市の記事も観光面などを加筆する。
27日は午前9時30分までに諏訪市図書館に集合。宮坂醸造(同市)の宮坂直孝社長から酒造りについて、ウィキペディア編集者から記事を書くことに関して話を聞く。同10時30分から、5店周辺を歩く。昼食後、市図書館でウィキペディアを編集し、午後4時50分ごろ閉会する予定。
長野図書館の担当者は「地元の発酵文化を知り、地域の情報を自らつくるきっかけにしたい」と話している。
誰でも無料で参加できる。ノートパソコンやデジタルカメラなどを持参できる人は持って来る。定員30人で希望者は申し込みが必要。申し込みは長野図書館(電話026・228・4939)へ。22、26日は休館。諏訪市図書館の窓口でも受け付けている。