今夜の『関ジャム』はユーミンの音楽的発明のすごさが。
番組ホームページにも幅広い世代からユーミン特集を望む声が。
最近では全楽曲の配信をスタートさせ主要サイトで軒並み1位を獲得。
♪~「So,youdon’thavetoworry,worry」
♪~「守ってあげたい」
1972年のデビューからこれまでにオリジナルアルバム全38作400曲以上もの楽曲を世に送り出し…。
更に映画やCMドラマなどのタイアップ曲もなんと150曲以上。
そして今若い世代を中心に絶大な人気の米津玄師はユーミンについて以前こんなコメントを。
更にSuchmosのボーカルYONCEもユーミンについて『関ジャム』にコメントを。
♪~「中央フリーウェイ」
♪~「どうしてどうして私達」
♪~「きっと」
各時代にヒットソングがあり常にトレンドを作り出すユーミン。
そして20年ユーミンのコーラスを担当しユーミンの本当のすごさを知る男
今夜はユーミンと3つの時代を名曲とともに解き明かします。
多忙な寺岡が徹夜で作ったメモはなんと20ページにわたるユーミンの楽曲分析。
細かくメモが取ってありますよね。(寺岡)細かくメモして…。
ツアーのリハーサル中で。(今井)今もう真っ最中で。
ユーミンはこの企画聞いて「おお!」って喜んでおられる…?
「オンエア楽しみにしてます」ってメールきたからそれでこっちもドキドキしてきて…。
如実に俺70年代80年代90年代全部聴いてるからね。
村上そうかリアルタイムでね。古田そうそうそうそう。
荒井さんの時からやから。(高橋)あとほんでやっぱり…。
…とかが好きっていう影響を与えているとこがまためちゃくちゃすごくないですか。
カラーテレビの普及率が一気に90パーセントに到達。
全く新しいニューミュージックというジャンルがここから始まった。
♪~「空に憧れて」
♪~「空をかけてゆく」
♪~「あの子の命はひこうき雲」
♪~「あのひとの」
♪~「今ひとり列車に乗ったの」
♪~「小さい頃は神さまがいて」
♪~「不思議に夢をかなえてくれた」
♪~「卒業写真のあの人は」
♪~「やさしい目をしてる」
♪~「中央フリーフェイ」
♪~「右に見える競馬場」
♪~「左はビール工場」
♪~「この道はまるで滑走路夜空に続く」
♪~「冷たくされて」
♪~「みかえすつもりだった」
なんかこう他のアーティストさんがカバーしててあっこれ松任谷さんの曲なんだっていうところからさかのぼって聴いてるタイプですけどどの曲聴いてもなんかどこか昔懐かしい感じしますよね。
村上さあまずはこのニューミュージックという事ですけれども。
当時フォークソングだったりっていう曲がすごくはやっていて。
時代も学生運動が終わった直後だったりとかしてみんな学生も貧乏で…。
そういう時代の音楽って本当シンプルなコードにシンプルな歌詞にっていうのが全盛でしたよね。
今はもうスタンダードになってますけど多分当時は相当ね…。(村上)70年代としては…。
みんなギター持ってコピーしてたその中学とかの時にその時に…。
うん。(村上)ちょっとホンマに雰囲気空気感違う感じやったんですか?(古田)そうそうそう…。
それがねなんか…「なんやねん『ベルベットイースター』って」。
村上やっぱりちょっとお金持ちやからちょっとオシャレな感じというか。
ユーミンの書く世界観の中に生きているヤツが「金持っとんなコラッ」っていう。(大倉)書く方やから。
例えばその…拓郎さんとかのフォークの人たちってどっちかっていうとボブディランとかアメリカの音楽に影響された人たちがフォークギター持ってやってるイメージなんですけど…。
いわゆるイギリスのロックずっと10代から聴かれていてそれを自分の曲に反映させたっていうところが。
寺岡メモを見てみるとUKロックの影響を色濃く受けたのが『ひこうき雲』との事。
他にも「プロコルハルム」そして「コード進行」について。
UK感っていうのは当時の70年代のUK感っていうのはどんな?
まあ一番有名なのはその…プロコルハルムっていうバンドがありまして。
♪~「Weskippedthelightfandango」
60年代から活躍するイギリスのロックバンドで『青い影』があまりにも有名だが…。
先ほどの『ひこうき雲』なんかはこの曲の影響をすごく受けてる曲なんじゃないかなと思うんですけど。
♪~「白い坂道が空まで」
♪~「続いていた」
♪~「ゆらゆらかげろうがあの子を包む」
…みたいなね。なんとなくそのもろじゃないんですけれどなんかUK感っていうのを多分ユーミンさんの中では…。
村上イメージがなんか…。イメージして多分作ったんじゃないかなと。
♪~「Weskippedthelightfandango」
♪~「Turnedcartwheels’crossthefloor」
♪~「白い坂道が」
♪~「空まで続いていた」
♪~「ゆらゆらかげろうが」
さあそしてもう1つこの時代にユーミンが発明したものですが。
僕の中ではいろんな発明があるんですけどこの曲がそれが一番凝縮された曲なんじゃないかなっていう曲がありまして。
…というセカンドアルバムに入ってる曲なんですけど。
事前に作成した寺岡メモには「地名」や「分数コード」といったワードが…。
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そうなんです。まあコード進行もそうだしメロディーもそうだしやっぱり歌詞。
やっぱりさっきの…当時のストレートな歌詞じゃなくてなんかこう絵画を見ているような感じといいますか風景が浮かぶような歌詞。特にこのサビの「ソーダ水の中を貨物船がとおる」っていうその表現ですよね。
中を本当に通ってるわけじゃないんだけどその向こうに通ってる船を表現してて。
固有名詞をすごく絶妙に歌詞に入れていくっていうところが…。
当時はもう下宿とかがいっぱいある時代だったんでもう歌詞にもいっぱい「下宿」とか「四畳半」とか出てくる時に…。
でもここであえて誰も知らない言葉が「山手のドルフィン」が出てくる事によるマジックなんじゃないかな。
寺岡あとコード的にも例えば当時『神田川』とかだったら…。
♪~「貴方はもう忘れたかしら」
♪~「赤い手拭マフラーにして」
…みたいな感じじゃないですか。でもこの『海を見ていた午後』のサビなんですけど分数コードっていう。
♪~「ソーダ水の中を」
♪~「貨物船がとおる」
♪~「貴方はもう忘れたかしら」
♪~「ソーダ水の中を」
っていうなんかこのコードにこのさっきの固有名詞が入る事によって独特の空気感とその当時ない何か洋楽的なところとかが絶妙に入ってるっていう。
♪~「ソーダ水の中を」
歌詞がまるで絵画を見ているような描写であり「山手」「三浦岬」など具体的な固有名詞の使用。
そして当時としては珍しかった分数コードを使用し絶妙な浮遊感を生み出していたと寺岡は分析。
更にこの「山手のドルフィン」のような固有名詞にはユーミンならではのある仕掛けが…。
「山手のドルフィン」っていうか実際は「山手のドルフィン」ではなくて…。
根岸台のドルフィン?根岸台にはドルフィンってある?
だから根岸なんです。…のドルフィンで「根岸のドルフィン」って言うとちょっとご当地すぎるので。
やっぱりそういう世界観の中で「山手のドルフィン」っていう響きの方がやっぱりちょっとオシャレな感じだったり語感的にキレイ。
あと「三浦岬」。その「三浦岬」も実際その山手のドルフィンが景色がいいと三浦岬が見えるって書いてあるんですけど実際は角度的に見えないんですよ。
でも歌的に晴れた午後は房総半島が見えるっていうのだと響き的にはちょっと…。
あえて「三浦岬」にする事で「えっ三浦岬ってどこやねん?」って思うけどその「三浦岬」っていう語感でなんかそういう海の景色浮かぶじゃないですか。
歌詞として響きがいい方にあえて置き換えるっていう。
フィクションとノンフィクションの間みたいな事なんですか?(今井)それの融合ですよね。
大倉すごいな。寺岡だから当時地方に住んでいたユーミンファンは全員このドルフィンとか詣でしてるんですよね。
だからリアルファンタジーにされてるところがすごいんですね曲として。
普通だったら中央自動車道。(村上)…自動車道ですもんね。
腹立つやろ?(高橋)「中央フリーウェイ」は発明ですね。
横山関西から来たら余計ね。古田競馬場でこっちビール工場があってへえ!とか…。
これはリアルファンタジーという。(寺岡)そうなんですよ。
この「中央フリーウェイ」は造語だったとしても本当に右に競馬場があって左にビール工場があるのは本当なんですよ。
ただやはり上京してきた人たちはみんな「あっ見えた」っていうね。なんならもう曲をかけながらそこに合わせて行くとかね。
続いての時代にまいりましょう。続いては80年代です。
オリジナルアルバムをなんと13枚もリリースしそのトータル枚数はなんと892万枚。
CMや映画ドラマなどのタイアップはもちろん当時はさまざまな場面でユーミンの楽曲が使われていた。
♪~「自然は雪や太陽つれて」
♪~「恋人がサンタクロース」
♪~「本当はサンタクロース」
♪~「つむじ風追い越して」
ユーミンの曲は若者が楽しむレジャーとマッチしドライブデートにも欠かせない曲ばかり。
♪~「So,youdon’thavetoworry,worry」
♪~「守ってあげたい」
♪~「何をゴールに決めて」
♪~「何を犠牲にしたの」
♪~「シンデレラ今魔法が」
♪~「ガラスの靴」
♪~「どうしてどうしてできるだけ」
♪~「あなたを信じてる瞳を見上げてる」
村上「80年代やこれ」大倉「演奏せえへんかったっけ」
♪~「ひとり残されても」
♪~「あなたを思ってる」
村上さあちょっとね古田さんはもうちょっと1曲1曲の思い出も。古田いやあもう…。
これ見たらわかるように実は『恋人がサンタクロース』…。
『SURF&SNOW』ってアルバムもそうなんですけど80年代とか81年に実はもうこのスノースポーツの事を歌ってるんですよね。
寺岡実は。村上もうなんかキャッチしてるんですね。寺岡そうなんですよね。
俺らはバイトで布団敷いてるところにユーミンガンガンかかってた。(大倉)へえ…!
『恋人がサンタクロース』もずっとかかってますよねクリスマスシーズンは。(高橋)今もやもんね。
そんなバブル全盛期ユーミンの楽曲には更に3つの発明があったと2人は分析。まずは…。
寺岡メモにも「KeyGからDがすごい」…と専門的な用語が。
絶妙にこう…コード進行の中に転調を入れるんですけどもそれが全く違和感がないっていうのも1つ特徴だったりしますかねユーミンさんの。
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こういう風に転調するんですけど今見たらちょっと自然と思いません?
でも普通だったら…普通のJ-POPとかだったら…。
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寺岡…みたいな感じなんですけどそこに「つむじ風」から転調をしかもGからDっていうあんまりない転調を使う事によってなんかつむじ風が追い越していくような感じといいますか。
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寺岡なんかどんどんテンションがこう上がっていくような…。確かに。
この感じとかも昔槇原敬之さんもテレビ番組でユーミンさんと対談している時にここをすごいすごいっていうのをおっしゃってましたけど。
本当になかなか作り手側からするとこういう転調はあんまりできない…。
サビの中で行ってしまうという。(寺岡)そうなんですよ。
サビの中でGからDに転調でしかも違和感ないっていうのがすごいなと思いますね。(錦戸)しかも2回し目はいかないんですね。(寺岡)そうなんですよ。
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サビ頭などに使われ音階が変わるその前後の変化でよりキャッチーさを生むが…。
サビの途中に違和感なく使われ更に楽曲を一層盛り上げているのがすごいと寺岡は分析。
そうです。例えばこの『恋人がサンタクロース』なんですけど。
寺岡メモには「ここでギターソロにいくセンス」とあるが…。
♪~「ある日遠い街へと」
♪~「サンタがつれて行ったきり」
寺岡このあとサビに普通だったらねいってもいいところをあえてここでバッサリ切って間奏にいく事によってなんか聴いてる人たちが全員その…。
クリスマスの高揚感を生み出す間奏に注目してどうぞ。
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ホラン「ここでちょっと戻って…」横山「戻ってくんねや」
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普通に聴いててもこうねホランちゃんサビは気持ち良く聴けるけど。
きてほしいところにこないからもっと聴きたくなるっていうところありますね。じらされてる感あります。
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ある時期から映像的な捉え方やカメラワークを意識してカメラの台数を増やしたそういう…。
やっぱ絵コンテやな。(村上)絵コンテですねホンマホンマ。
まさにそうやって映画を作るような世界観にしていったっていうのがちょうどその『ダイアモンドダストが消えぬまに』っていう曲なんですけどこれはまずはこれ2つの視点がまずはあるんです。
大きなくくりでいうとまず1コーラス目がこれは歌詞の中に「真夏のクリスマス」ってあるんですけど。
これ南半球での夏のクリスマスですよね「真夏のクリスマス」なので。
で2コーラス目は「はじめましてひとりの冬クリスマスにさあ乾杯」ってこれ冬のクリスマス。でしかも「ひとりの冬」なんですよ今度は。
2コーラス目では1人で過ごした冬のクリスマスっていう同じクリスマスでも夏と冬の対比なんですよね。
例えばカメラワークの話でいくとまず「はじめまして碧いラグーン」でまずこれでもう海の中バーッ…。
で「紅珊瑚のトナカイたち」これもう絶妙なこういう表現。
まず「紅珊瑚」って限定する事でまずあの文字見たらもう真っかっかな感じするじゃないですか。(村上)はい赤いっすね。
今井しかも「トナカイたち」って言う事でトナカイが…こう角ウワーッて生えてるトナカイがいっぱいウワーッて集まってるシーンを想像する。
しかも「紅珊瑚の」っていう…そのダイビングの夏の紅珊瑚。
もうここで夏と冬を提示…。(今井)でなんやったら紅珊瑚のバーッていうシーンとあとトナカイの角のシーンが映像的にはオーバーラップしてこう出てくるみたいなそういうカメラワークだったり。
これもただ「飛行機乗ってきた」言うたらあれなんで。
そういう南半球のリゾート地に来たぞみたいなそういうのも…。(高橋)到着したんや。
で「愛してるとスノーケルでガラス越しにパントマイム」。
今度この「ガラス越しにパントマイム」っていうのは…。
これ?(今井)一緒にダイビングしてる…そうこれなんですよ。ゴーグル越しの彼のパントマイムを見るから今度は自分目線のカメラから見る彼のパントマイムの愛の表現を書いた。
これ冬のダイヤモンドダストっていう水蒸気が凍った結晶のキラキラですよね。
でもそのあと「幾千の泡を見送って」っていうのはダイビングの泡がボコボコボコっていうキラキラした…。
でもこれで冬のダイヤモンドダスト夏のダイビングの泡のこれが同じシーンとしてでも見方が違えばそのキラキラもまた違った意味を持ったりとかするんですよね。
もう2コーラス目になると今度は「ひとりの冬」で「クリスマスにさあ乾杯」でもう彼いないんですよ。
彼と飲むはずだったシャンパンを今日は1人で飲む事になってしまった。
そのキラキラの泡が今度はシャンパンの泡になってるんですよ。
大倉うわー!今井でもう「ほおづえをついて透かしたら」ってここにまたあの「ソーダ水の中を貨物船がとおる」にもちょっと近いんですけど。
そこのシャンパンの泡にこうやって透かしてこうやって見たらあの去年の夏の思い出が浮かび上がるみたいなところ…。
オーストラリアに遊びに行ってダイビングしてその中でもう珊瑚礁見て帰ってきた次の年に1人でシャンパン開けとんのやでこいつ。
でもこれがだからユーミンがそこに行って書いただけっていうばっかりでもないんですよ実は。
『ダイアモンドダスト』これダイビングした事ないんですよ。(高橋)えー!
でユーミンこれ作っていく中でダイビングのそういうのの歌詞を書くっていうのでこの曲を書くためにダイビングとかその夏のリゾートの雑誌これぐらい買ってきて…。
高橋1回したらええやん!こんだけ読むんやったら1回行きぃなっていう話や。今井でもそれを全部読んで全部研究してそこで見る写真の景色とかを書いてるんですよ。だから実際はこれね行ってないんですよ。大倉すげえな。
目まぐるしく変わる視点そして1年越しにオーバーラップする夏と冬の景色は当時衝撃をもって受け止められた作詞技術だったという。
古田でなかったらこれだけの情報量を一気に持てないと。村上1人で抱えれないし。
僕高校1年の時に最初にライブ見に行ったんですけどそのMCで言ってましたあの…。ええ!
本当やったんや。(高橋)ホンマやったら引くやつ…。
例えばこう…普通の会話の中で別れたとかねなんか誰かとくっついたとかそういう恋の話とかもするじゃないですか。
でユーミンもそういうのを友達のそういう話とかもいっぱい聞くんですけどその時に例えば「えっなんで別れたん?」とか「どうやって付き合ったん?」とかっていうそういう事じゃなくてじゃあその別れた時に「えっそれどんな店やった?」とか「その時何飲んでたん?」とか。(高橋)そういう取材。
普通は「なんでなん?」ですよね。普通「なんでなん?」やもんね。
でもこれが直接のやり取りを書いてしまったらその人同士のやり取りの歌にしかならないけどそうじゃなくてその情景を書く事で聴いた人が自分の思い出をそこに入れられるんですよね。
行った事のないドルフィンに…。(村上)大きい枠組みにして…。
自分もなんかドルフィンとかそういうイメージのレストラン。
「ああそういえばなんか昔あのレストランでこういう…フラれたな」とかって思い出が。
あの曲はドルフィンの話だとしても行った事ないけど自分の思い出がそこにスポッとハマるっていうそういう自分が入るスペースがあるんですよねユーミンの曲。
90年代以降のユーミンはドラマのタイアップ曲が次々と生まれる傍らそのステージングでも高い評価を得ていた。
♪~「骨まで溶けるような」
♪~「テキーラみたいなキスをして」
♪~「悲しくて悲しくて」
ホラン「松任谷由実さんでも変わらないですねなんかいつ見ても」高橋「すごいなステージ」
♪~「友達と呼ばせて」
♪~「さあヴェールあげて初めての瞳で」
古田「今ドームとか行ったらすごいもんねプールあったりして」
♪~「名前綴ったなら」
♪~「春よ遠き春よ瞼閉じればそこに」
♪~「愛をくれし君のなつかしき声がする」
♪~「明日の朝ママから電話で」
更にスタジオジブリ作品で過去の楽曲が使用され幅広い世代にユーミンの名曲が浸透していく。
♪~「空に憧れて空をかけてゆく」
♪~「命はひこうき雲」
99年から2003年2007年と行われたロシアのサーカス団と共演した「シャングリラ」は…。
この伝説的公演についてSuchmosのYONCEは…。
デビュー当時を知らない若い世代を含め幅広い層でユーミンの楽曲は愛され続けている。
そして今回の特集にあたってご本人から託されたメッセージが…。
ユーミンご自身が自分の歌に関してのコメントを授けてくださったという…今井さんお願いします。
詠み人知らずになるまで続いてほしいっていう事は結構いつもおっしゃるんですけど。
詠み人知らずって例えば昔の和歌とかで今も歌い継がれているけれども…。
今井誰が作ったかわからないけど今も歌い継がれている歌。
でユーミンも自分の歌がいつかそうやって作者不明っていう時代までずっとずっと歌い継がれてほしい。
詠み人知らずになるまで自分の歌が歌い継がれていってほしいっていう…。
高橋10年先とか20年とかじゃなくてもっともっと先まで。
曲が季節ごとにかかる定番の曲ってたくさんあるじゃないですか。だから松任谷さんって知らずにもう聴いてる世代の子たちもいるんだろうなって思うとああもうその伝説が始まりつつあるってなんか思いましたね。
そうですね。その…歌詞の話でいうとやっぱり僕特徴的なのは普通あの時代今もそうかもしれないですけど歌詞を書く時になるべく多くの人にわかるような言葉を選ぶのが普通だと…。
だけどユーミンってあえて敷居を高くする事によって「こっちまでおいでよ」って…。
寺岡その…リスナーに。そういう作用が実はこうやって40年経っても絶妙に効いてどの曲も結果スタンダードになってるって感じがしますし。
あとは何世代も続いていくっていう意味では例えばビートルズって僕が中学生の時はもう解散してましたけどやっぱりビートルズ好きがいたんですよ。
で今の中学生もきっとビートルズ好きがいるんですよね。
寺岡つまり今の中学生でもユーミンマニアが絶対いるしこうやって掘り下げる…僕みたいに掘り下げる中学生高校生がいる。
そういう存在ってなかなか今日本のアーティストっていないなって思うんですよね。
♪~「春よ」
僕ポロッと言っただけなんですけど「ユーミン回やるから」っつって。(村上)ユーミンといえばっていう。
あれって実はユーミンが曲書いた時ってあれあの曲調じゃなくて…。
だから「タンタターンツッダカツッダンティティタッティター」っていうそういうちょっとレゲエ調のイメージで作ったんですって。
でもそれを聴いた松任谷さんが「いやこの曲は」っつってその場で…。
だからそれに合わせてユーミンも和の歌詞をちょっと入れたりとか…。
♪~「春よ」
♪~「沈丁花溢るる涙の」
♪~
次回の『関ジャム』はジャズクラシックポップスのピアニスト特集。