座間殺害事件・10人目の被害者が明かす「私を愛した殺人鬼の素顔」

最後に送ってきた写真とは?
週刊現代 プロフィール

電話口から女性の声が漏れ

自殺を前提として始まった二人の関係は、急速に深まっていく。白石容疑者は自らの顔写真を送り、虚実を織り交ぜながら暮らしぶりを語り、具体的な殺害方法について話すようになったという。

本人の写真は顔のアップ1枚と、顔が写っていないものの2点です。すべて彼の部屋で撮ったものだそうです。彼は「自分の顔には自信がない」と話していました。私は「かっこいいね」と言いましたけど。

私とやり取りしている間、彼は「働いていない」「半年前まではホストをやっていた」と言っていた(実際はスカウトだった)。なぜ辞めたかは聞いていません。でも、「おカネがない」とはこぼしていましたね。

彼に「働かないの?」と聞いても、「働きたいけど、今は働き口がない」と。私が「スーパーとかのアルバイトはどう?」と勧めると、「いいかもね」って反応していました。でもその後は「やっぱり働く気になれない」って言っていました。

 

ただ、10月のある日を境に、彼が外食をするようになったんです。それまでは「おカネがないから、卵かけごはんや自分で作ったラーメンを食べている」と言っていたんですけどね。

10月後半頃になると、「俺におカネを渡してくれたら殺してあげる」と言うようになりました。「全財産を全部俺にちょうだい」って。「さすがにおカネは渡したくないな」って思いましたね。

電話ではよく「自殺するんだったら俺が殺したい」と言っていました。私が「りょう君が殺したら犯罪者になっちゃうから、他の人に殺されたほうがマシだよ」と言ったら、「他の人だと殺した後に性的暴行をする可能性がある。でも俺だったら殺した後、遺体をどこかに遺棄してあげるから、そういうことは絶対にしないよ」と言っていました。

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彼は、「もし○○(女性の名前)が俺の家に来たら飲み物に睡眠薬を入れて、眠っている間に縄で殺ろうと思う」とも言っていました。

また、「○○が家に来て、くつろいでいるときに、後ろから縄で絞め殺したい」とも。本当に殺したそうな口調というか、熱心に語っている感じでした。

彼は「練炭自殺は止めたほうがいい。苦しいし、死ねなくて後遺症が残ることもあるから。首吊り、首絞めがいいんだ」って力説していました。私もずっと心を病んでいたので、「もう殺されたい」って感じでした。