私が実践している子どもの教育法「CSP教育法」について、シリーズで紹介しています。第1回目はこちらになります。
前記事では、「しつけ」とは「親の愛情を子どもに伝える(コミュニケーション)」で、褒める、励ますなど、「教育」に重き置くことが重要と述べました。
今回は、「しつけ」の根幹である「親の愛情を子どもに伝える(コミュニケーション)」について、具体例を示してご説明したいと思います。
分かりやすいコミュニケーションを心がける
親の愛情を子どもに理解してもらうためには、分かりやすく子どもに伝える必要があります。
ここで、分かりやすい表現とは「ちゃんと」や「いい子」といった「あいまいな表現」ではなく、子どもに何をしてほしいのか具体的に簡潔に表現することです。
以下に例を示します。
私もついつい「ちゃんとしなさい!」と言う時がありますが、改めて「ちゃんと」という言葉を考えた時、何をしてほしいのか、あいまいな表現だなと感じます。例では、お客さんが自宅に来た時に子どもにして欲しい行動を伝えています。
「お客さんが来たら、ちゃんとしなさい!」
では、子どもはどのような行動をとったらいいか分かりません。ここでは、
「お客さんが来たら「こんにちは」とあいさつをしてお部屋に入って遊んでてね。」
と子どもにとってほしい行動を具体的に伝えましょう。
子どもが「ギャギャー!」言っている時、イライラして「うるさい!」なんてつい口が悪くなることがありますよね。「うるさい!」と怒鳴れば子どもは泣き止むかもしれませんが、それって子どもが親の怒りや恐怖を感じたから。つまり"怯え''によって泣き止んだに過ぎません。また、「バカ、アホ」など子どもの人格を否定するような言動は子どもの自己イメージを下げるので、使用は控えましょう。ここでは、「ギャーギャー」言っている子どもの行動(足をバタバタ、寝転がって泣いている)を具体的に指摘し、''そういう行動をしてほしくない''との親の気持ちを、子どもに伝えてあげましょう。
本記事の最後に
正直、面倒くさいと感じた方もいるのではないでしょうか。「ちゃんと」「いい子」「ダメ」と言った言葉は使う側としては楽ですが、子どもに親の気持ちが伝わっていない可能性があります。面倒かもしれませんが、我が子を思うのであれば、「具体的に簡潔に、子どもにとってほしい行動」を伝えましょう!
次回は、「良い結果・悪い結果について子どもの行動を変える方法」をご紹介します。
お読みいただき、ありがとうございました。