先日、大津先生の
をリブログさせていただき、
大津先生も記事で書かれていた
財務省の打ち出した、
高額医薬品の認可の問題について
問題意識を書きました。
ちょっと前に、
免疫チェックポイント阻害剤の動向の
図表を引用させていただいた
AnswersNews(株式会社クイック)さんが
同様の問題意識の記事を出されて
いましたので、
ご紹介させていただきます。
リンクを貼っておきました
CAR-T療法のことは、ニュースで話題にも
なったし、過去に触れたことがあったかと
思いますが、ご存知ない方のために、
説明も引用させていただきます。
~~~以下、引用~~~
CAR-T細胞療法は、
患者から採取したT細胞に遺伝子改変を加え、
がん細胞表面の抗原を特異的に認識する
キメラ抗原受容体(CAR)を発現させた上で、
再び患者の体内に戻す治療法。
T細胞のがんに対する攻撃力を高める
のが狙いで、
免疫チェックポイント阻害薬に続く
がん免疫療法として期待されています。
(中略)
「現在の薬価制度では対応が難しい」
現在の薬価制度では対応が難しい製品が今後、登場する可能性もある――。厚生労働省は10月10日の社会保障審議会・医療保険部会で、キムリアを念頭に高額薬剤の保険収載について議論を始めました。
日本では、有効性・安全性が認められ薬事承認された医薬品は、原則としてすべて保険収載されます。財務省は、医療保険財政に与える影響を考慮せずに保険適用する今の仕組みを問題視しており、10月9日に開いた財政制度等審議会・財政制度分科会で「新たな医薬品・医療技術は、経済性の評価も踏まえて、保険収載の可否も含めて対応を決める仕組みとすべき」と提案。仮に保険収載が見送られた場合は、保険外併用療法の活用も検討すべきと指摘しました。
厚労省はこれまでも、医療保険財政を圧迫しかねない高額な医薬品については、薬価引き下げを中心とする対応をとってきました。
(中略)
10月10日の医療保険部会では、「安全性・有効性が確認された医薬品を速やかに保険収載する仕組みは維持すべき」などと、経済性で保険適用の可否を判断することに否定的な意見が出ました。
保険外併用療養に対しても、保険適用されなかった医薬品の費用は全額自己負担となることから「経済的な理由で使用できる患者が限られる」との指摘が出ています。
(中略)
高額薬剤の登場は医療保険財政を揺るがしかねない問題ですが、薬価の引き下げや保険適用の見送りは新薬開発の意欲を削ぐとの懸念もあり、結果的に日本で画期的な新薬が開発されなくなるおそれもあります。
薬価制度の見直しは不可避でしょうが、それだけでは限界があります。医療全体、さらには社会保障全体で制度の再構築が必要です。
特に癌治療の個別化医療が進み、
超高額医薬品が登場しつつあり、
研修開発や臨床研究、臨床現場も含めた
医療全体の仕組みや、
保険制度そのものの見直しが
必要になってきているのだと思います。
新薬や免疫療法に期待する
一乳癌罹患者としても、
企業の論理が多少なりとも分かる
職業人としても、
(私は理系であり技術職でもあるんだけどね、
こういうこと~別に製薬会社関連ではないわよ~
が本職なんだよね…
「闘う」とか「戦略」とかで著しく誤解に満ちた
ことを書かれたりもしたけれど、
習慣になっているのは「企業戦略」、
準公務員で社会に出て、その後ずっと民間企業務め
の職業人ですから…
頭は使う仕事ですよ、だから脳の衰えが一番の
悩みの種だった、ここ1年ちょっと酷い一気に
ガクンときた衰えで…)
大いに共感する記事です。
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こちらも、よろしければ、ご覧ください。
AnswersNews(株式会社クイック)
『【UPDATE】5陣営がしのぎを削る免疫チェックポイント阻害薬、最新の国内開発状況まとめ』より引用
AnswersNews(株式会社クイック)
『【UPDATE】5陣営がしのぎを削る免疫チェックポイント阻害薬、最新の国内開発状況まとめ』より引用