「孤独のグルメ」という作品をご存知でしょうか。
最近はAmazonプライムでそればかり見ています。
松重豊演じるサラリーマンが、日本各地で孤独に飯をつつくドラマ。
こう書いたら何が面白くて見ているのかわからなくなりましたが、不思議な魅力のある作品です。
「見ている」というよりは「作業用BGMとして聞いている」のほうが適切かもしれません。
他事をしながら、おっさんがご飯を食べるドラマを見る。
我ながら不思議な空間ですね。
少し話は変わりますが、昔と違って映画やアニメを全部見るのが辛くなってきました。
見たい映画があっても「これ90分もあるのか…」と思って渋ってしまう。
アニメだともっとひどいですね。
「2クールってことは30分×24で…」みたいな。
えらく打算的になってしまいました。
しかしふと思えば、映画やアニメを見る時間は昔よりも増えています。
中学生のころはたまに友人と映画館に行くか、暇すぎて○○ロードショーを見るくらいでしたから。
今では見放題サービスのおかげで、時間はないのに”見るべき名作たち”が押し寄せてきます。
私が誕生する以前の名作たちと、物心つく前の名作と、時間や興味関心のために見逃した名作と、オンゴーイングな名作のタマゴと…
選択肢がありすぎて迷っちゃいますね。
迷ってるうちに時間が過ぎて、何も見れずに終わってしまうんですけど。
そんなときに「とりあえず流しとくか…」くらいのノリで見始めたのがこの「孤独のグルメ」。
何が面白いかはわからないんですけど、とりあえず流しておくには本当にちょうどいい作品です。
話の流れもほぼないので、ちょっと集中しても巻き戻して見る必要がない。
基本的に五郎さんの独り言なので、画面を見なくても何をしているかわかる。
感情を揺さぶろうとか、ヤマを作ろうみたいな魂胆が見られないので平常心で見られる。
disってるのか?って感じの説明ですけど、貶めているわけではないです。
「面白い」とは違うけど、「続きを見たい」と思わせてくれる魅力がある気がします。
どんな魅力でしょうか。
と言いながら、やはり作業用BGMとして見ている気がしてきました。
youtubeを流しながら作業をするのと大差ないかもしれません。
言ってしまえば、「可もなく不可もなくな音楽を流してくれるチャンネル」みたいな立ち位置かも。
YouTubeは作業のお供にも使えますが、操作が必要という欠点があります。
音楽を流していても、「これ好みじゃないな…」とか「これさっきも聞いたな…」ってなったりしますよね。
音楽を流してるのに、全く関係ないバラエティーが流れてきたり。
そんなデメリットが無いから「孤独のグルメ」を見ているのかもしれません。
適度に情報量がありつつ、変な揺さぶりや起伏が無いから安心して見られる。
作業用にぴったりですね。
こんなに作業用としてこの作品を推しながら、あまり作業は捗っていません。
なんだかんだドラマが流れていたら見ちゃいますからね。
やっぱりこのドラマ、面白いんでしょうか。
けれど、ただ「面白い」と言うには少し違う気がする…
解き明かすためには、全シーズン制覇するしかないかもしれません。
まったく苦じゃないんですけどね。
そういう作品を「面白い」って言うのでしょうか。