たぶん、止むに止まれない事情があるんだろうけど、嫌だなーと思ってしまう「変な邦題」シリーズ第1弾。
『続・夕陽のガンマン』
1966年、クリント・イーストウッドの『続・夕陽のガンマン』です。イタリア制作の西部劇。故に日本では、「マカロニ・ウエスタン」と呼ばれていますが、イタリアでは、「スパゲッティ・ウエスタン」と呼ばれているらしいです。「続」とあるが、1965年の『夕陽のガンマン』の続きではないという事実。
『暴走特急』
1995年、スティーブン・セガールの『暴走特急』は、『続・夕陽のガンマン』と同じ続編でこじれたパターン。『沈黙の艦隊』の唯一の続編にも関わらず、『暴走特急』には、「沈黙の」がついていない。だけど、関係のない作品には、「沈黙の」がついているので、仲間外れにされてしまった。
『ザ・インターネット』
1995年、サンドラ・ブロックの『ザ・インターネット』原題は、『The Net』。『ザ・ネット』じゃ分からないだろうという配慮からか、分かりやすくしようして、間違える!?『ジ・インターネット』でしょう。これは、本気で間違えているような…違うのかな…。
『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』
1995年、ブラッド・ピットの『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』です。原題は、『Legends of the Fall』。ワザと「ザ」を外したのか。しかし、「ザ」の付け忘れは、定期テストだとバツにされてしまいます。ただ、この「ザ」飛ばしは、
2004年、デニス・クエイドの『フライト・オブ・フェニックス』、原題は、『FLIGHT OF THE PHOENIX』や、2010年、ドニー・イェンの『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』、原題は、『Legend of the Fist: The Return of Chen Zhen』にも見られる。
同じ担当者なのか、それとも、「ザ」を省いた担当者が管理職に出世したため、部下が配慮し、「ザ」を省く伝統が誕生したか。そうであるなら、悪しき習慣だ。
『 ホワイト・ハウスの陰謀』
1997年、ウェズリー・スナイプスの『ホワイト・ハウスの陰謀』です。原題の『Murder at 1600』は、結構好き。直訳すると、「1600番地殺人事件」でしょうか。「1600番地」とは、ホワイト・ハウスの住所です。結構、トンチの効いた題名だと思うのですが、それが「ホワイト・ハウスの陰謀」です。担当者は、誰でしょうか。
『13ウォーリアーズ』
1999年、アントニオ・バンデラスの『13ウォーリアーズ』です。原題は、『The 13th Warrior』。直訳すると、「13番目の戦士」。「13th」が発音しにくいからか、変えちゃおうパターンでしょうか。「13番目の戦士」というのが話のミソなのだが、「13人の戦士」とひとまとめにしちゃう適当さ、良く言えば、おおらかさ。
『センター・オブ・ジ・アース』
2008年、ブレンダン・フレイザーの『センター・オブ・ジ・アース』です。これも、続編でこじれるパターン。原題は、『Journey to the Center of the Earth』*1
直訳すると、「地球の中心へ旅行」。「Journey(=旅行)」が馴染みがないからか、取っちゃえということで、勝手に取ってしまった。そのため、続編の邦題『センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島』が意味不明に。地球の中心には、行ってないのに、「センター・オブ・ジ・アース2」を堂々と名乗るという謎。映画を愛していないのか、ノルマに追われていて、切迫していたのか、はたまた、やんごとなき事情があったのか…。
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『キング・オブ・エジプト』
2016年の『キング・オブ・エジプト』です。原題『Gods of Egypt』で、「ゴッズ・オブ・エジプト」という響きを嫌ったか!?確かに「ゴッズ」って、何だ?とはなるだろうけれでも。それにより、「神々」(複数)が「王」(単数)へ変更。しかし、映画は、思いっきり神の話だった。
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*1:ちなみにジュール・ベルヌの原作小説の邦題は、「地底旅行」と訳されることが多い。