こんにちは,ひなたパパです。
2018年3月15日,滋賀医科大が世帯年収と肥満の関係性を発表したことをご存知でしょうか。
世帯年収が少ない女性ほど肥満リスクが高い傾向にあることが、全国約2900人のデータ分析で分かったと、滋賀医科大の三浦克之教授(公衆衛生学)らのチームが5日、発表した。
厚生労働省からの補助金で実施し、成果は日本疫学会誌に掲載された。健康格差を是正する施策に役立てばとしている。
厚労省の2010年国民生活基礎調査と国民健康・栄養調査に参加した全国の20歳以上の男女約2900人が対象。
65歳未満の女性では、世帯年収が200万~600万円未満だと、肥満リスクは、600万円以上の女性に比べ1.7倍、200万円未満だと約2.1倍になった。
引用:年収少ない女性ほど肥満リスク大 滋賀医科大分析 - 共同通信
世帯年収が600万円未満だと,肥満リスクは600万円以上の女性に比べ約1.7倍,200万未満だと約2.1倍という結果です。
ネットで話題となりましたが,意見として多いのは,次のようなものです。
- 太っている人は自己管理ができない人
- 自己管理ができないから,目標に向けて努力することができない
- そのため希望の仕事にもつけない
- だから年収が少ない
- 年収が少ないから食費を安く抑えられる炭水化物(太りやすい)の食事が増える
なんとも,厳しい意見が多いです。
そして,太っている人は自己管理ができないから貯金も出来ないといった情報もあふれています。
つまり,「自己管理ができない人は肥満になりやすい」「肥満の人は貯金ができない」
といった意見が多いのです。
先日,私の職場で今更ながらですが,この話題で盛り上がりました。
みんなの反応をみていると,納得している人が多かったです。
体型を維持する為には,自己管理や努力が必要であることは間違いありません。
体質によっては,食べても太らない人もいますが,大抵の場合,食事に気をつける,運動をするなど必要となります。
特に中年にもなると,代謝が悪くなるので,自己管理ができる人とできない人では明らかに差が出てきます。
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私はどのような情報も,実際に確かめないと気がすまないタイプです。
そこでサンプル数は少ないながらも,プロジェクトメンバー(50名程度)をウオッチしてみました。
プロジェクトメンバーの構成は,様々な委託会社の社員からなっていて,年収も様々です。
- 業務コンサルタント(高年収)
- ITコンサルタント(高年収)
- システムエンジニア(平均年収)
- プログラマ(平均年収)
- データ入力者(低年収)
サンプル数が少なすぎるのか,以下のような傾向しか見られませんでした。
- 女性は年収に係わらず,太っている人は少ない
- 男性は高年収の人の方が太っている人が多い
高収入の男性が太っている理由は明白です。
高収入の方は,出張ベースでプロジェクトに参加してもらっている人が多く,外食が多く不摂生な食事になることが多いため,中年太りしているのです。
実際に話を聞くと,本人も「出張が増えてから,外食が増えて運動もできないからね~」といった感じです。
元々高収入であることに加えて出張手当も多いので,外食費を気にすることがないのも大きいです。
高収入の方はお店での飲食がメインなので,いったいどれだけ貰っているのでしょうか・・・(半分が飲み会!コンサルタントの方は一日雇うだけで,単価20万円近くになります。一ヶ月で実に400万円と高額です!!)
本題である女性側の問題ですが,私の職場では「貧困女性=肥満」という法則は見られませんでした。
むしろ,低年収の女性の方は全員痩せていました。
様子を見ると,みなさん手作り弁当を持参されています。
低年収だから自己管理ができないといった乱暴な意見は,少なくとも私の職場では見られませんでした。
むしろ,低年収だからこそ食費を抑えるために,家族みんなのお弁当を作っているといった印象を受けました。
サンプル数が多い統計で出た結果の方が確度は高いので,「低年収=肥満(自己管理できない)」といったのは事実として受け止めるとして,だからといって,低年収だから自己管理ができないといった目で人を見るのは賛同しかねます。
しっかり自己管理され,家族のために頑張られている女性の方も多いことを私の職場では実感できましたので。