手塚作品が売れなくなった、とかなり前から関係者から聞いている。
嘆かわしい話だ。

だからこんなことになっても別に怒りは湧かない。
仮に僕の作品が、僕の死後こう扱われても、別に何も思わないからだ。
別物扱いという感覚になるだろう。

それよりも手塚作品の再評価が僕らにとっては急務だろう。
漫画もアニメも。


手塚作品はオワコンなのか?
なんで?
それは自然の摂理、歴史に流され消えゆく文化の宿命なのか?

そうは思わない。
絵画も音楽も、いいものは必ず歴史を越える。

手塚作品がオワコンだということは、アニメや漫画自体が簡単にオワコンになるということだ。
日本ではかつて浮世絵という「オワコン」があった。

アニメや漫画という文化そのものがそれだけ脆弱なのだ。
護り、語り継ぐという不断の努力が必要だ。


「今こそ手塚治虫を護れ!」とかいう勇者、出てこないものか?
俺?忙しいよさすがに。