僕が呑兵衛なのは周知の事実なので、良く「どんなお酒呑まれるんですか?」と訊かれる。
まぁ、普通は「ビールのみ!」と答える。
いろんなものを呑んで、一周二周してビールに落ち着いたのだが。
これだけ大量に呑んでいても、合う合わないはある。
やっぱり度数の高い酒は身体に堪える。
だから度数の少ないビールに落ち着いた。
去年はダイエットのため、ビールをハイボールに切り替えて、二回吐いた。
度数で言えば2度しか違わないのだが、やはり身体が反応したのだろう。
一応アルコールと名の付くものは全部呑める。
去年だったか今年だったか、浅草で食事したのでベロベロの状態で神谷バーに入り、「電気ブラン」を頼んだが、これが結構いける。
二杯頼んだ。
若い頃はツレとショットバーに通った。
今となっては本当だったかどうか怪しいが、「ダルモア」の40年が置いてある!ということで、夢中になって呑んだ。
ウィスキーは断然ストレートがいい。哲学的になれる。
洋食やイタリア料理屋に行くと最初の一杯はスパークリングワイン。
甘いのは嫌いだ。
赤ワインより白ワインを好んで呑む。
好きな銘柄とかはない。基本どの酒もこれしか呑まない!とかいう銘柄はない。あれば呑むのだ。
日本の酒はどうもハマらない。
ファンに同じ名前の「山本」を贈られ、あれは確かに旨かった。
あと焼酎は麦。「兼八」がいい。
家では「神の河」を良く呑んだが、飽きた。
ただ年一回、後輩監督と「熱燗の会」というのを開いており、とんでもない安い酒を熱燗にして、二人で10合?以上は頼む。
熱燗は絶対安酒でないとダメ。パンチが効かないからだ。
因みにビールで一番好きなのは「ブラウマイスター」。
これさえあれば他は要らない。
こんな僕でも大学時代はコップ一杯のビールが呑めなかった。
当時友人の母親がバーのママをやっていて、「これなら呑めるわよ」と、カシス酒を作ってくれた。
これは確かにいけた。今もカクテルならばカシス系を頼む。
最初は仕事の自棄酒で、それから寝酒になって、今では完全に依存症だ。
しかしやがて、アニメという狂った世界における唯一の友と言える存在となった。
これを呑んで、敢えてベロベロに狂って、その感覚でこの業界にはちょうどいい、というところがある。
アニメをやっていなければ、今も下戸だっただろう。
それは断言できる。