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【格闘技】

村田、勝ってボクサー人生変える あす防衛戦

2018年10月20日 紙面から

記者会見で質問に答える村田(左端)と挑戦者ブラント(右端)、トップランク社のアラムCEO(中央)=米ネバダ州ラスベガスで(藤本敏和撮影)

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 【ラスベガス(米ネバダ州)藤本敏和】ボクシングのWBAミドル級タイトルマッチ(20日=日本時間21日)の公式会見が18日、試合会場となる当地のパークシアターで行われ、王者・村田諒太(32)=帝拳=と挑戦者の同級3位ロブ・ブラント(28)=米国=が登壇。村田は「この試合の結果で(ボクシング人生の)全てが変わる」と“聖地”ラスベガスでのメインイベントへ決意を込めた。同席した世界屈指の大物プロモーター、トップランク社のボブ・アラム最高経営責任者(CEO)(86)も「村田はスターからスーパースターになろうとしている」と期待した。

 試合が行われるパークシアターの特設会見場。決戦の場を初めて訪れた村田が闘志をみなぎらせた。ジョークも口にする前座の選手たちとは対照的に、全く歯も見せず、常に前を見据えた。聖地・ラスベガスでの初のメインイベント。ボクシング人生を変える大一番への意気込みを抑えられなかった。

 「この試合に集中している。この試合の結果で全てが変わる」。対戦相手ブラントは現在ランキング3位ながらWBAが指名挑戦者とした男。米国ファンの前で最強の挑戦者を退ければいやがうえにも注目される。そうなれば、同級2団体統一王者・アルバレス(メキシコ)、元3団体統一王者・ゴロフキン(カザフスタン)のようなスーパースターと同級の頂点を懸けて対戦できる存在になれるのだ。

 会見後は会場を視察してから市内にある帝拳所属の元世界3階級王者ホルヘ・リナレス(ベネズエラ)が所有するジムに移動。暖房で室温を32度の高温に設定した中、ミット打ち3ラウンドなどでしっかり体を動かし、ジムワークを打ち上げた。

 村田は練習後、「ジムワークの手応えは十分。やることは全てやりきれた。暖房のおかげで汗も出やすく、体重の調整もしやすいのでホルヘに感謝です。会場も記念になるようなすごくいい会場でした」と笑った。人事は尽くした。あとは2日後の決戦で挑戦者を倒すのみだ。

 

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