【10月20日 AFP】インド北部パンジャブ(Punjab)州アムリツァル(Amritsar)で19日、ヒンズー教の祭りに集まっていた群衆に列車が突っ込み、50人以上が死亡、60人以上が負傷した。地元警察が明らかにした。現場に居合わせた人々は、列車の通行について事前警告はなかったと話している。

 犠牲者らは、アムリツァルで行われた「ダシャラー(Dussehra)」の祭りで花火を詰めた巨大人形に火がつけられる催しを見に集まっていたところ、高速で進入してきた列車にはねられた。

 現場にいたAFPカメラマンによると、被害者の中には四肢の一部を失った人や、頭にけがをした人もいた。警官の1人はAFPに対し「現場は爆竹の音で非常に騒がしく、(犠牲となった)人々は電車が近づいているのが聞こえなかったようだ」と述べた。

 またある目撃者は、人々は携帯電話で写真を撮っており、「線路の上に立つべきではないという警告は受けていなかった」と語った。

 インドの鉄道網は世界4位の規模で、国内の主要交通手段となっているが、十分な資金は投じられておらず、死傷者を出す事故が後を絶たない。(c)AFP