クルーズ船で入国後失踪、なぜ続発? 3つのポイント

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社会
2018/10/19 13:03
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クルーズ船での訪日客がビザなしで入国後に失踪するケースが2015年以降、171人に上ることが分かりました。政府は20年に訪日クルーズ客を500万人に増やす目標を掲げていますが、15年に導入した「特例」制度が悪用されています。背景をまとめました。

(1)訪日外国人は増加続く

18年1~6月に観光などを目的に一時的に上陸を認められた外国人は115万人で、12%増。中国や台湾、フィリピンなどからクルーズ船で寄港する観光客が増えています。

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(2)クルーズ客500万人目標

政府は16年に20年までに訪日クルーズ客を500万人に増やすことを目標に掲げました。海上保安庁も寄港地の支援に取り組んでいます。

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(3)不法入国に悪用、異変も

出航までに戻ることなどを条件にビザなしで入国できる「船舶観光上陸許可」制度を15年に導入しましたが、不法入国のリスクも。中国―九州航路が人気でしたが過当競争で撤退の動きも出るなど、変化の兆しもあります。

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