曹操は、司馬懿の進言を受け入れて、孫権に共闘するように書状を送ります。孫権の臣下たちは、曹操と共に関羽と戦う事について賛否両論に分かれますが、関羽が傲慢を態度を取ってしまって、蜀に大きな災いを呼ぶので詳しく紹介しましょう。
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『第71話 骨を削り毒を除く』のキャスト
関羽の傲慢さが大きな災いを呼んでしまう『第71話 骨を削り毒を除く』 に登場した人物や声優さんたちは、以下の通りです。
- 孫権(呉)/関羽の傲慢さに激怒する呉侯(声:咲野俊介)
- 陸遜(呉)/関羽を試そうとする書生(声:檀臣幸)
- 呂蒙(呉)/荊州の攻略を進言する大都督(声:成田剣)
- 諸葛瑾(呉)/使者として関羽の陣へ赴く文官(声:内田直哉)
- 于禁(魏)/魏軍の援軍を指揮する将軍(声:大羽武士)
- 龐徳(魏)/関羽との一騎打ちに挑む将軍(声:佳月大人)
- 関羽(蜀)/傲慢な態度を取ってしまう将軍(声:田中正彦)
- 関平(蜀)/関羽に従う子息(声:名村幸太朗)
- 馬良(蜀)/関羽の失態に愕然とする軍師(声:福田賢二)
『第71話 骨を削り毒を除く』のストーリー
孫権は「曹操から、共に関羽と戦おうと書状が送られてきた。どう思う?」と臣下たちに尋ねます。これに、臣下の意見が二つに分かれてしまうのです。
関羽が孫権を犬扱い(起)
呂蒙は「私は関羽と戦うべきだと思います。かつて魯粛殿は劉備が曹操に勝れば、曹操と共に劉備に戦いを挑めとおっしゃいました。今が、まさにその時です」と主張します。しかし、陸遜は「私に一計がございます。主君の若君と、関羽の娘は、年齢が近いので、縁談を申し込むのです」と反論します。
呂蒙は「縁談だと?小妹様の時には上手くいかなかったではないか」と迫ります。陸遜は「関羽との縁談が上手くいけば、荊州を返すように迫るのです。もしも縁談を断れば我らを軽く見ている証でしょう」と主張します。それに孫権は「それも一計だな」と満足します。
陸遜は「今は関羽の兵を疲弊させた後に、我らは荊州を取れば良いのです」と進言。そして、諸葛瑾が関羽のもとを尋ねて、縁談の話をもちかけますが、関羽は「はっはっは、虎の子を犬の子などにやれるか」と大笑いしてしまいます。 その後、諸葛瑾は外へ追い出されてしまうのです。
関羽の失態に馬良が絶句(承)
諸葛瑾が去った後に、馬良が「どうなされました?」と尋ねてみたら「孫権が自分の息子と私の娘の縁談を申し込んできたので追い返してやった」と豪語。これに馬良は「恐れながら、断るにしても、その場は言葉を濁すべきでした」と諌めます。これには関羽も『しまった』という表情を浮かべてしまいます。
関羽は「関平、荊州の精兵を呼び集めて、龐徳を討った後に樊城を攻め取る」と命令。馬良は「関羽将軍、精兵を呼び集めては、荊州はどうなるのです?」と諌めますが「案ずるな、呉で兵法を知るのは二人のみ、一人は周瑜、二人は魯粛だ。二人がいない呉など、ねずみどもの集まりに過ぎん」と耳を貸そうとしません。
しかし馬良が「呂蒙が急襲したら太刀打ちできません」と喰いさがるので、関羽は仕方なく、狼煙台(のろしだい)を設けて、何か異変が起きたら煙で知らせるようにします。その頃、諸葛瑾が犬扱いしてきた事を報告したら、孫権は「ふん、自分が虎で、私は犬か?関羽の奴や断じて許さん」と激怒。
呂蒙と陸遜の知略(転)
陸遜は「我が君、よい知らせがあります。関羽は荊州の精兵5万を呼び寄せて、今の荊州はもぬけの空同然です。今こそ荊州を取る絶好の好機」と進言して、孫権は「呂蒙に伝えよ、今こそ荊州に兵を進めよ」と決断。その頃、樊城の近くでは、魏軍の龐徳と蜀軍の関羽が対峙していました。
関羽は、刃のうち合いでは龐徳を圧倒しましたが、何と!龐徳は弓矢を隠し持っていて、関羽めがけて弓矢を放ちます。弓矢は関羽の腕を直撃して、蜀軍は「相手は弓矢を隠し持っていたぞ」と激怒して突撃。関羽は「匹夫の龐徳め、弓矢を隠し持っていたとは断じて許さん」と怒りを募らせます。
しかし、関羽は于禁が谷に布陣しているのを知って「于禁という魚が釣れるだろう」と大笑いします。そして、関羽は水攻めを敢行して、魏軍を水底に沈めてしまったのです。于禁は命乞いをしますが、龐徳だけは最後まで従うのを拒むので、処刑しました。
関羽が呉を虫けら呼ばわり(結)
関羽は戦に勝ちましたが、腕が再び痛み出したので、見てみたら、何と弓矢には毒が塗られていた事が分かりました。そこで馬良と関平は名医として名高い華佗を呼んで治療します。華佗は傷を治す事はできましたが、関羽が「腕を怪我しても樊城は取れる」と豪語してしまって、失望してしまうのです。
その頃、呂蒙は狼煙台を設けている事を知って重病になったと偽って、無名の陸遜を代わりに、陸口を守らせようとします。所が、関羽は聞いた事もない陸遜を代わりに抜擢する事を知って「ふははは。呂蒙が病を患い、青二才に大都督をさせているそうだ。思った通り呉は虫けらの集まりよ」と満悦感に浸ります。
関羽は「関平、荊州にいる精兵1万を樊城に呼ぶのだ、急げ」とわずかに残った精兵までも呼ぼうとします。それに関平は危機感を募らせますが、父には逆らえず精兵を呼ぶ事にするのです。はたして、蜀軍は無事に荊州を守り切る事ができるのでしょうか?
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『第71話 骨を削り毒を除く』のまとめ
動画配信U-NEXTで配信されている『第71話 骨を削り毒を除く』を見た感想を紹介するので、参考にしてみて下さい(本ページの情報は2018年10月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください)。
『第71話 骨を削り毒を除く』の残念な所
諸葛亮は、荊州は魏と呉に挟まれている土地なので、関羽に「北は曹操を拒(防)ぎ、東は孫権と和す」と伝えていました。しかし、関羽は傲慢な性格から、その言葉を無視して、呉をたびたび挑発してしまいます。
これに孫権は激怒して、ついに荊州へ進軍するのです。もしも関羽が諸葛亮の言葉に従っていたら、荊州を失うという事はなかったのかもしれません。そうすれば、夷陵の戦いも起きていなかったので、歴史は変わっていたのかもれいないのです。
それを考えたら、蜀のファンにとっては関羽の傲慢な所は、残念で仕方のない所でしょう。
『第71話 骨を削り毒を除く』の見所
呉のファンにとっては、腹わたが煮えたぎる思いばかりでしたが、いよいよ呉が荊州へ進軍する時が来ました。思い返せば、赤壁で助けた恩を忘れて、周瑜と曹仁が戦っている間に荊州をかすめとって、趙雲は怒りに燃える周瑜を城から見下す事もありました。
さらには、関羽や張飛はたびたび呉を軽くみていました。そんな事が続けば連盟など破られるに決まっているので、呂蒙がどのような活躍をしてくのか、呉のファンにとっては大きな見所と言えるでしょう。