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昨日は辺野古の浜で、稲嶺名護市長の激励集会が開かれました。200人近くの市民が訪れ、これからの稲嶺市政にエールを送りました。
『「島ぐるみ闘争も」 普天間移設で稲嶺市長』(沖縄タイムス 3/14) 『「新基地造らせない」 稲嶺市長、辺野古の集会で訴え』(琉球新報 3/13) 僕はずっと駐車場整備をやっていて会場にはいなかったので、上の写真は集会後のお食事風景です。 でも、各団体の代表者のスピーチは僕のところまで聞こえてきたので、ずっと耳を傾けてきいていましたが、やはりススム市長のスピーチが印象的でした。 「1月の市長選挙で名護市民の民意が示されたのに、閣僚からは信じられない言葉が発せられました。東京は沖縄、名護市の民意をどう思っているのか?同じ国民だと思っているのだろうか?」 これは、まさに沖縄県民の今の心境を代弁した言葉だと思いました。 「最低でも県外移設」と言って、沖縄県民の支持を得て政権を獲得したのに、いざ一国の政治を動かす立場になると、今までの発言を簡単に覆し、新たな負担を沖縄に押し付けてこようとする。沖縄県民でなくても、本当に信じられない。 政府の姿勢には、自公前政権以来続くあからさまな「沖縄差別」が現れています。 移設候補地に挙がった本土の各地で、当然のことながら「基地反対」の声が上がり、彼らの声は政府はちゃんと聞く。なのに、60年以上にもわたって「基地いらない」と言い続けている沖縄県民の声には全然耳を傾けない。どう考えたっておかしい。いや、おかしすぎる!! だって、民主党は政権獲得前から普天間基地の県外施設がどれだけ大変なことかわかっていたはずです。移設候補地に挙げられた自治体はほぼ必ず「受け入れられない」と言うはずだし、アメリカは「辺野古がいい」って言うことはもともと承知していたに違いない。 それを覚悟の上で「最低でも県外移設」を主張していたなら、こんなに簡単に意見を曲げるはずはないんだけどなぁ~。やっぱり「票」が欲しかっただけなのかと、考えざるを得ません。 2010年は、沖縄にとって、また日本全体にとって、非常に重要な年になると思います。これから政府がしかけてくるであろう強大な圧力に、どれだけ市民が踏ん張れるかで、日本の「民主主義」の将来は大きく左右されるでしょう。 沖縄が日米のさらなる「軍事植民地」にならないよう、沖縄の外からの後押しがもっと必要です!! ここで話は変わりますが、記事の表題にはススム市長激励会に加え、もう一つタイトルがあります。 そう、「山羊汁」。ススム市長の激励会で出されました。 この山羊汁にまつわるストーリーを知りたい方は、下の「続き」をクリックしてください。 山羊(やぎ)は、沖縄の言葉で「ヒージャー」と言います。 この山羊の肉や内臓を使った料理は、沖縄料理の中でもぜいたくな料理で、お祝い事があるときに出されます。主に、刺身や汁物にして食べられます。 そして、今回も稲嶺新市長のお祝いの集会ということで、山羊の刺身と山羊汁が出されました。 でも、その山羊の肉や内臓をどこから調達してくるのか? もちろん、誰かが山羊を屠殺しなければなりません。沖縄では、屠殺専門の人だけでなく、一般の人でもやるのです。また、ここでは屠殺のことを「つぶす」と言います。 というわけで、なぜか自分も山羊の屠殺を手伝うことになりました。総勢大の男5名です。 まず、山羊小屋から山羊を引っ張り出さなければなりませんが、ここですでに大変。見知らぬ男が何人も来たということで、ヤギも良からぬことを察知し、小屋の中を逃げ回り、何とか首に紐を掛けることができました。 しかし、外に出てからも逃げようとし、大の大人が振り回されていました。 それから小屋から200m程離れた野原に連れていくのも一苦労で、男2人で何とか連れて行きました。 野原に着いたら、山羊の前脚と後脚を紐で縛り、山羊を木に吊るします。これがとても大変で、山羊はすごい勢いで暴れるので、大の男が5人がかりで何とか吊るしました。 そして、必死に鳴く山羊の口を押さえ、首の静脈を切って血を抜きます。山羊は最後の力を振り絞って暴れようとするので、それを必死に抑えていました。この瞬間が何とも言えない気持ちになりますが、こっちは暴れないように抑えるのに必死で、そんな気持ちに浸っている余裕などありませんでした。 これが血を抜き終わった後の山羊の姿です。もしお食事していたら、すみません。 それから山羊を木から下ろし、枯れ草で覆って表面の毛を焼きます。 その後、体表をたわしで擦り、残った体毛をガスバーナーで焼いていきます。毛を全て焼き終わった後の姿がこちら。 山羊をつぶす前は、実際に山羊を屠殺してしまったら肉が食べれなくなるんじゃないかと思っていましたが、この焼けた姿を見ると、なぜかおいしそうに見えてしまいました。 そして、本番はこれからです。焼けた山羊を海辺まで運び、そこで海水につけながらもう一度体表をきれいにし、いよいよ解体です。解体の写真はグロテスクということもあり、またそんな余裕はなかったので、写真はありません。全てご想像にお任せします。 包丁で肉を切り、なたで骨を砕いて行くのですが、本当に大変です。また、内臓も海水できれいに洗います。 僕は仕事の都合で途中で帰りましたが、結局全ての作業が終わったのは、なんと夜の9時だったそうです!本当に一日がかりの仕事です。ちなみに始まったのは午前11時でした。 その夜、やぎ刺しを食べ、次の日の集会で山羊汁を食べましたが、臭みもあまりなく、僕はおいしいと思いました。ただ、山羊を口に入れるたび、あの山羊が頭の中をよぎりました。山羊料理は人によって好みが分かれるようです。脂が非常に多いので、高血圧の人は食べれないそうです。 山羊の解体は、僕にとってとてもいい経験になりました。普段口にしている牛肉・豚肉・鶏肉などの食肉は、屠殺の仕方は違うにせよ、生きている生物を殺すことには変わりありません。僕達が見えない所で、食用に屠殺している人達がいます。 今は牛肉しても、豚肉にしても、その他の肉にしても、安く、大量に出回り、簡単に消費され、時には捨てられてしまいます。全て一つの生命体を殺すことで得られたものなのに・・・。 地球上のすべての生き物は、植物にしろ動物にしろ、何かしらの「命」を食べながら生き続けることができています。その「命」の重さというか大切さに目を向けて、僕たちが普段口にしている食べ物がいかに有り難いものなのかを考えなければいけないように思いました。 あのヒージャーをつぶした体験は、忘れないようにしたいというか、決して忘れられないです。 ■
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by kohtaboy_gabihan
| 2010-03-14 13:39
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