元中日・古川清蔵さん、死去　１９４２年延長２８回伝説の一戦で戦った男

　戦前から戦後にかけて中日などで主に外野手としてプレーし、名古屋（現中日）時代の１９４２年に最長イニング試合のプロ野球記録として現在も残る延長２８回の大洋戦で本塁打を放った古川清蔵（ふるかわ・せいぞう）さんが１７日、兵庫県宝塚市内で老衰のため死去した。９６歳。鹿児島市出身。葬儀は親族だけで行う。

　鹿児島商から社会人の八幡製鉄を経て４１年に名古屋へ入団。４２年５月２４日の大洋戦（後楽園）は「５番・捕手」でフル出場し、２－４の９回２死から起死回生の同点２ランを放った。試合はその後、両チームとも得点がなく延長２８回の末、４－４で日没引き分けとなった。