NASAなどが参加する研究チームは18日、日本を代表する怪獣「ゴジラ」や富士山を星座として新たに認定したと発表した。電磁波の一種で、目には見えない「ガンマ線」を放つ天体を線で結んだ独自の星座で、オリオン座やカシオペヤ座といった、国際天文学連合(IAU)が定義する一般的な88の星座とは異なる。
東宝やNASAによると、ゴジラの選定理由は、ブラックホールや中性子星の活動でガンマ線が大量に放出される「ガンマ線バースト」と呼ばれる現象が、ゴジラが放つ放射熱線と似ているためという。
このほかに米国漫画のヒーロー「超人ハルク」や、童話「星の王子さま」といった星座も認定され、合計で約20に上る。
星座は、日本も参加したガンマ線観測衛星「フェルミ」の打ち上げ10周年を記念して発表された。富士山は日本の研究への貢献の象徴だとしている。
NASAはゴジラについて「映画界で最も有名なモンスターの一つで、日本の大衆文化の象徴的なシンボルだ」としている。〔共同〕