小学生、中学生のお子さんをお持ちのご家庭なら、年度末に「就学援助制度についてのお知らせ」を学校からもらってきませんか?
我が家も学校から配布されていましたが、生活保護や、母子家庭が受ける事のできる制度だと思い、よく確認する事もなく確認済みのボックスへ入れておりました。
でも人生って本当に何があるかわかりません。
私も30代で夫と死別し、ひとり親家庭になるとは思っていませんでした。
もちろんお金の面で生活が苦しくなるのは明白・・・
もう1度このお知らせを見ましたが、周りで就学援助制度を利用している話も聞かないし、子どもを養うだけの働きができない自分と向き合うのも悲しくなり、自分からは申し込みたい気持ちが出ませんでした。
でも結果的に利用させていただいて、思う事は1つ、教育費で困っているなら、子ども達のために申し込むのが1番です。
就学援助制度を利用するまでの経緯や、手順、利用している我が家だからお伝えできる感想を、2回に分けて記事にしてみました。
同じように、申請しようか迷っている方のお役に立てれば嬉しいです。
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就学援助制度とは
児童生徒が楽しく学校生活が送れるように、経済的に困っている小中学生の保護者に対し、学用品費や校外学習費、給食費などを援助する制度です。
自治体単位で実施されているので、援助対象の範囲や、受けられる援助の内容は自治体ごとに異なります。
現在はホームページなどで、申請できるおおまかな基準を公開している自治体が多いので、ご自分が該当されるかどうかは市区町村のホームページで確認しましょう。
「就学援助制度 ○○(ご自分のお住いの市区町村)」で検索できます。
就学援助制度について、わかりやすく書かれたサイトにリンクをはらせていただきました。
とてもシンプルにまとめられています。
就学援助インフォ
こちらは文部科学省の就学援助制度について書かれたページです。
就学援助制度がどのくらい利用されているかなどの資料を見ることができます。
参考資料
就学援助の実施状況(H28年度に実施した調査)※PDFファイルです
要保護及び準要保護児童生徒数の推移 (H7年度~H24年度)※PDFファイルです
私は勝手に、生活保護世帯や母子家庭がこの制度の対象だと思っていました。
調べると、生活保護世帯は「要保護世帯」といって国が定めた基準があり、制度の対象です。
しかし、「要保護世帯」以外は「準要保護世帯」に分類される事になり、この「準要保護世帯」とは、世帯人数に対して基準額が達していない場合や、一時的に収入が減った家庭が該当するため、ひとり親家庭かどうかが基準ではありませんでした。
さらに「準要保護世帯」は、自治体ごとに基準が違うため、比較的審査に通りやすい地域と、通りにくい地域があるようです(汗)
就学援助制度、受けられないと思っていませんか?
まずは確認!
たとえば、総収入が年間500万円を超えている世帯でも、家族人数が5人なら対象となる地域もありますし、家族構成なども考慮されるようです。
500万で5人家族なら該当するご家庭も多いのではないでしょうか?
自治体のホームページでは、おもに就学援助制度を利用できる家庭の、年間収入や総所得を載せている自治体を多く見ますが、基準額を少し超えていたとしても、病気や怪我、災害、失業など、一時的に収入が減った場合なども、援助を受けられる場合があるので、ボーダーラインにいる方は申請してみることをお勧めします。
年度の途中でも申請することが可能です。
我が家の場合は、私と子ども2人の3人家族で、両実家とは別に暮らしています。
済む地域の基準額の目安は世帯人数3人で390万(総所得は260万)で、遺族年金と児童手当と私の収入を合わせて年間収入390万は遠いです(汗)
事務の先生が「実家とも別に暮らしていますし、たぶん審査に通ると思います」と言ってくれた事や、担任の先生の勧めもあり、いろいろ迷いましたが申請しました。
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就学援助制度でもらえる金額について
学校へ支払うお金を免除する制度ではありません。
基本的には通常の学校生活でかかる費用を支払い、一部が戻ってくるという後払いです。
しかし、昨年度から入学準備金が増額された自治体が増え、さらに前払いで支給してもらえる自治体も出てきました。
小学生ですと、年間約6万円~8万円ほどの支給となり、ここに新1年生の場合は入学準備金として、約4万円ほど加算されます。
給食費については、制度の利用が認められれば、直接教育委員会からの支払いになる自治体が多いようです。
我が家の場合は、年度の切り替えの時に申請(3月)し、4月分の給食費から口座引き落としが止まりました。
申請窓口や申請の手順 援助希望の理由はどう書くか?
ほとんどの自治体は、小学校の事務の先生から子どもの人数分の書類をもらい、前年度の確定申告書などの必要書類と一緒に提出する事になります。
申請書の記入内容は、家族構成、収入、持ち家か借家か、就学援助希望の理由と生活状況などですが、申請書が自治体によって違いますので記入内容ももっと簡単なところと、もっと細かく記入するところと様々です。
援助の希望の理由は、我が家はこのように書きました
初年度
「父親が○年○月に病死しました。生活費のほとんどを父親がになっており、母親の収入だけでは大変厳しい状態で困っています」
次年度から
「母子家庭で母親の収入が乏しく、また両実家からの援助も難しい為、困ったおります」
事実をそのまま報告している状態です。
自治体によって審査が異なるため、通りやすい地域と、通りにくい地域があります。
災害、病気、怪我、転職、失業、介護、大きな借金を抱えている場合も認められる事があるので、困っている状況を我が家のように具体的に記入した方がよさそうです。
書類を学校に提出後、審査に入り、我が家の場合は地域の民生委員さんの家庭訪問がありました。
本当に援助が必要な家庭かどうか、確認のためにいらっしゃるのだと思います。
いろいろ根掘り葉掘り聞かれるのかな・・・嫌だな・・・と思っていましたが、大変穏やかな民生委員さんで、ひとり親になった事や今後の子ども達の事をとても心配して下さいました。
※決められた質問はあると思いますが、どこまで聞いてくるかは民生委員さんによるのではないかと思います。
最後に
今回は、就学援助制度のおおすじにふれながら、我が家が申し込むまでの流れを書きました。
質問系のサイトで就学援助制度の事が時折質問されますが、申請を迷っている方が多いですね。
我が家も申請までずいぶん悩みました。
しっかり人生計画を立てていたつもりでも、自然災害、急な病気や事故、職場の変化など、生きていると、予想していなかったことが起こります。
就学援助制度はお子さんをお持ちのご家庭には、知っていて損のない制度です。
生活が苦しい時は、なんとかお金を稼ぐ事だけに目を向けましたが、お金の事を知って、一時的に利用できる制度は利用する!といった事も無事に苦しい時期を乗り越えるポイントだと私は思っているので、積極的にお金に対する情報にアンテナをはっています。
私もファイナンシャルプランナーの3級だけ取得していますが、お金に対する良い勉強になっています。
今回は記事が長くなったので、前編と後編で分けました。後編では実際に就学援助制度を利用させていただいて「ホントに周りにはバレないの?」「子どもがいじめられたりしないの?」といった視点で書きます。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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