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何と若さにあふれるアルバムだろう、と一聴して驚く。10月10日リリースされた堀込泰行の2ndアルバム『What A Wonderful World』は、20年以上のキャリアを持つベテランのミュージシャンとは思えないほど、みずみずしい歌詞とサウンドのつまった作品だ。活動歴の長さにもかかわらず、彼がフレッシュな表現を続けられる秘訣は何だろうとふしぎな気持ちにさせられる。表現者として精神が老いることない、稀有な存在であるとあらためて感じた。
1996年に兄・堀込高樹と結成した兄弟グループ、キリンジで数多くのアルバムを発表してきた堀込泰行だったが、2013年の脱退後はソロアーティストとして活動。これまでに、アルバム『One』(2016年)、洋楽カバーアルバム『“Choice” by 堀込泰行』(2016年)、EP『GOOD VIBRATIONS』(2017年)をリリースした。堀込泰行の脱退後、堀込高樹はバンド名の表記をKIRINJIと変え、あらたなメンバーを加えて再出発している。
今回のアルバムは全9曲、合計でも41分と比較的コンパクトだが、どの曲も聴いていくうちに鮮やかな風景のイメージが立ち上がる。アルバムのリードトラック「WHAT A BEAUTIFUL NIGHT」は、おそらく恋人であろう“君”と共に夜の町をドライブする“僕”が、世界の美しさにあらためて気づき、恋人への愛をさらに深めるという歌詞だが、冒頭〈ネオンに染まった大通りの雨が乾いてく〉と歌い出した途端、聴き手の頭の中に、車の窓から見える雨上がりの町が自然に浮かび上がるのだ。曲の中に風景を連想させる言葉を織り込み、聴き手にそのイメージを喚起させる作詞。LINEモバイルのCMでふたたび広く知られるようになったキリンジの楽曲、「エイリアンズ」の歌詞でもっとも印象的な〈公団の屋根の上〉も彼の手によるフレーズだ。「エイリアンズ」の持つ風景イメージを、ほんのひとことで語り切る〈公団の屋根の上〉という歌詞のみごとさ。聴き手の想像力を引き出す歌詞の力は、新作においても変わっていない。
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