2018年6月。ぼくはスコットランドへ
2週間で18箇所のウイスキー蒸溜所へと訪れ、ツアーなどにも参加した
そして、その2週間の旅が終わってから日本に帰るための飛行機乗り場で思ったのは
もっと「こちらの世界」を知りたい
というシンプルな欲望
もっともっと肌感覚で知りたい「こちらの世界」
「海外」を特別扱いしてしまうじぶんから、早く卒業したい気持ちだったと思う
帰りの航空券はあったのだけれど、ぼくはスコットランドから乗り換えだった「オランダ アムステルダム スキポール空港」に残ることにした
この時所持金 39ユーロ
なにか勝算があるわけじゃなかった
ただ、そのまま帰ってしまっては、また「ラクしようと思えばできる生活」に戻ってしまう気がした
それがなんだか嫌で、ぼくは先のわからない「ヨーロッパホームレス旅」を、何も考えずに初めてみた
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「ウイスキー藤村」改め「ホームレス藤村」オランダで10日間のホームレス生活
ひとりでオランダに残ったぼくは、残ったはいいけれど、することがなかった
ただ、何もしないままではお腹すいてそのうち死んじゃうので、「食料」の確保について考えた
空港の中にあるスーパーで一番安い食材はなんだ?
目を凝らしてさがす
そしてわかった、一番コスパのいい食べ物は「パン」だ…!!
↑食い飽きたとか言ってるけれど、「食えるだけありがたい」って今ならほんとうにおもう
ぼくはこの1ユーロのパンを一日かけてたべて、生き延びた
↑1ユーロのパンには白いのと茶色があって、日替わりで楽しんだ
茶色いやつのほうが味びみょうなんだけど、茶色いやつのほうたべてるときのほうが若干体調よかった気がする
↑空港泊が数日進んだころには、試行錯誤しだしてわさびとか塗っていた。あほだ。
全然合わないし、やらなきゃよかったんだけど、こーゆうおバカなことがたのしくなってきてた
「クリエイティブだわー」ってじぶんに向けて言ってた気がする
↑「1ユーロのパン」を食い続けることで、ひとつ大きくなれたような気がした
いやっ、ほんとにほんと、食えるだけましだった
そして1日1ユーロがあれば「飢えて死ぬことなんてない」ってことを再確認した
でもやっぱ空港泊つらい。宿がほしくなる
↑空港泊も飽きてきていたので、スキポール空港からアムステルダムの街中までキャリーケース転がしながらあるいた
電車に乗ると7ユーロ。そんなの乗れない…
でもだからといって、空港で永遠にぼーっとしてるわけにはいかない
片道4時間かけてキャリーケース転がしながら、アムステルダム中央駅まで歩き散策
酒屋めぐりなどして、また4〜5時間かけて、宿(空港)に戻ったのがかなりハードでしんどかった(勝手にしんどい)
でもこーゆう体験が、ぼくの価値観のセーフティーネットになっていって「まぁ最悪4時間歩けばたどり着くしな」などと、「謎の自信」を与えてくれる
仮にお金もってたらやらないようなことができるのは、お金持っていない人が得る最大のメリットのはずだ
「タコ足配線ビジネス」はじめました
ぼくが空港でじぶんのデバイスを充電していたら、面白いことが起こった
↑お金も今後の予定も仕事も何もないぼくなのだけれど、なにか役にたっているではないか
「なにもできない」なんて思って、落ち込むことなんてないじゃないか!って思った
そしてまた試行錯誤を重ねてみる
↑「どうしたらより、コミュニケーションがとれるか?」「どうしたらより、集客できるか?」など、あまりに暇すぎたせいか、どんどん試行錯誤しているじぶんがいた
↑空港での充電はチェックイン前の場所ではかなり限られていたし、どこも混んでいた
だからぼくがもつ「タコ足配線」は画期的なアイテムだった
なんども「なんなんだこれは!また日本の発明か!?」などと賞賛された。ほんとにほんと。なんか結構珍しがられた
↑結果的にお金を稼げるようになった
減る一方だったお金だが、すぐに増やせる方法を知った
「まぁタコ足配線で稼げばいいか」と思うと精神的にラクだった
ちなみに、価格設定とかしてるわけではなく、その後にコミュニケーションをしっかりとって、「ずっと空港泊なんだよー」というエピソードを話し、仲良くなったらその人が余らせているものをくれる、という流れだ
「1回1ユーロなぁ〜」みたいなのはなんか違う気がした
「無」から価値を生み出してる感覚があって楽しかった
ちょっと気持ちが参ってきて、朝からウイスキーキメたときもあった
クレカはとまり、口座にお金もなく、手持ちは39ユーロが毎日減っていき、残った分だけ手元にあった
「この先どうしよう」などという不安と孤独が、やっぱり毎日付きまとう
日本にいればすぐになんとかなる
ここが日本だとすれば、友達に連絡して、すぐに来てもらえるだろう
でもここに友達はいない
そして言葉はうまく伝わらない
日本で「俺には友達いない〜」なんて考えたことあったけど、海外で一人になって、かなり勘違いだったことに気がついた
日本には友達たくさんいる
このとき孤独な気持ちだったけれど、ツイッターとウイスキーだけが心の支えだった
それでも極めた「快適な空港泊」
悲観的になっても仕方ないので、空港泊を極めていく
↑極めてくるともはや「快適」だ
10日経ったころには、ふつうの宿で暮らすかのように生きるじぶんがいた(←ど変態)
仕事して、出世して、部下がいるころのじぶんが、トイレで頭を洗ったり、試食コーナーでソーセージをなるべく多くゲットしたり、残飯を漁ったりするホームレスになっていること、想像しただろうか?
↑ここまでくればプライドなどはなにもなく、必死で生きた結果「強く生き抜く術と精神」をものにした
それでも「極力迷惑はかけない」「傲慢にならない」「足るを知る」など心がけて、生きることに集中した(←ナニモンだよ)
「命の恩人」あらわる
空港泊4日目あたりで、フェイスブックで絡みにいったタカシマさん(@mrito1952)とその友達のゆうさんが、偶然オランダにくるとのことで、合流させてもらい、肉を奢ってもらって、シャワーまで貸してもらった
↑ほんとうに神なんだが…
貧相に暮らしていたので、肉もシャワーも本当に格別だったんだけれど、なにより久しぶりの日本語で、ほんとに優しくしてくれた2人にはめちゃくちゃ感動した
「こーゆうのって、旅の醍醐味なんだろうなぁ」とかちょっと思った。まだ旅してるってほどでもないんだけれど
「空港泊」を通して大事なことを学んだ25歳の6月
10日間という短い時間だったけれど、とても濃い10日間だったかもしれない
初めてヨーロッパにきて「無茶なこと」をした
その中で学んだことがある
↑日本との違いをまざまざと感じる
まさに「気にしないマインド」
日本人が「気にすること」の多くは、ヨーロッパでは「気にされていないこと」だ
ぼくは「気にしすぎなこと」をたくさん持っていたんだなぁと自覚した
↑あまりに単純なものばかり食べていたから、ウイスキーのうまさにアホほど感動した
ぜいたくなものばかり食べていると、ぜいたくなものの良さはどんどん見えづらくなっていくなぁーと
すきだからこそ、毎日飲まないってことも、あっていい
「ウイスキーとの付き合い方」さえ学んだ濃い10日間だった
「#移動費スポンサー」という「カツアゲ2.0」に乗っかってくれる優しい大人たち
お金がないぼく
「これからどうしようか?」と、オランダの空港で1人立ち往生していた
そこで見かけたわしむさんのツイート
↑これにぼくはすかさず反応した
移動費を…奢ってほしい…!!!
↑こんな感じでDMして、その後電話してはなしを聞いてもらった
まだお会いしたことなかったけれど、柔らかい雰囲気の優しさに溢れた人だった
そして
初めて「#移動費スポンサー」というスポンサーが誕生した
ほんとに感謝。思いつくかぎり様々な形で返していきたい
↑わしむさんの作ってくれた流れから、頼んでいないのに、次々にお金を投げてくれる大人たち
本当に嬉しかった。「おれ、応援されてるんだ」ってわかった
たった1人、異国の地で強がっていたけれど、「孤独感」と「不安」で死にそうだった心が少し、安心できたのを覚えてる
とてもとても感謝だ
そんな移動費スポンサーたちには、ぼくはまだまだお返しができていない
「せめてものお返し」ということで、ぼくに支援してくれた方々をここで、ご紹介させてほしい
ここまでの「ウイスキー藤村」を応援してくれた「#移動費スポンサー」をご紹介
メインスポンサー(1万円以上の支援)
わしむさん(@washimkk65)
おっさんが若者を応援(奢る)する「#O活」の発起人
全部わしむさんの優しさからはじまった
本人はそんな大したことしてないと思ってくれているかもしらないけれど、本当に今の活動がわしむさんから始まっている
帰ったら一緒にウイスキー飲むのがほんと楽しみだ
最近、わしむさん自身の活動も活発化しているので刺激を受ける
まるまさん(@Sassi43473905)
2018年7月をもって解散した「リバ邸杉並」の元管理人のまるまさん
そこで一度あっただけなのに、ツイッターで活動を見てくれていて、全面的に応援してくれている
カウンセラーをやっているらしく、だからこその親身さとサポートを感じた
ぼくができることがあれば、ぼくもまるまさんを全力で応援していきます
かげんさん(@kagen_kwagen)
今まで絡みなかったのに突如現れたエンジェル投資家的な方
わしむさんの流れでやってきてくれたっぽいのだけれど、本当に優しすぎる
1万円にさらに上乗せで、「ちゃんと固形物もとってねー」と言ってくれたのがとても印象的に残ってる
ほんとにスポンサーに恵まれているウイスキー藤村
この前ツイキャスにも顔を出してくれ、心配してくれていた
Iwasakiさん(@bikeandmagic)
Iwasakiさんも突如あらわれたんだった
自転車で旅をしていて、前日テレビにも出演されていたようだ
極貧海外組の友「マケ浪(@tomoki_rounin2)」が、イタリアのローマで死にそうになっていたのを助けてくれていた
関連記事>>>金なしでイタリアに置き去り!帰宅編!
海外旅のレジェンド。ぼくのことも心配してくれ、声をかけてくれたっぽい
いつかお会いして、直接お礼がしたい…!!
Iwasakiさんのブログ>>>「節約旅行.info」
作田さん(@saku_kobold)
あいまいなハウスの家主さん。「#100本送るまで帰れません」に協力的でいてくれる
めっちゃ心強い
お酒あんまり得意じゃないっぽかったけれど、先日送った、山崎のウイスキー仕込み梅酒はうまいと思ってくれたらしく、一緒に飲むのがほんとに楽しみ
必ず100本集めるぞっ…!!
明城さん(@_kou_akagi_)
ツイッターにてちょこちょこ絡んでくれる謎の美男子
「SMを本気で研究している心理屋さん」だそうだ。知らない世界すぎる
謎おおすぎだが、好意をもってくれているのがわかるので、めちゃめちゃ会うのが楽しみ
ウイスキーがお好きとのことなので、色んな種類を飲んでもらいにいきたいな
話ぜったいおもしろい、ぜったい変なひと
明城さんのブログ>>>「明城こう 公式HP」
(番外編)肉スポンサー
タカシマリョウさん(@mrito1952)
アムステルダムで肉を奢ってくれた恩人を勝手に「肉スポンサー」として紹介
デザイナーで、ブランドを立ち上げて成功してる
ご自身の経験から得た知見で「すきなことを仕事にする」を大切に活動しているので、側からみても楽しそうに色々やっている印象だ
ぼくもそんなふうになりたいなぁと思うので、見習いたいことたくさんの素敵なひと
イベントの提案などしてくれて、面倒見てくれてる
↑お客さんほぼ来なかったけど懐かしいw
次イベントやるときは、たくさん呼べるようになりたいな
タカシマさんのブログ>>>「Renovelife」
プチスポンサー(1万円以下の支援)
スポンサー権はなくとも、「投げ銭」にて応援してくださった「プチスポンサー」のみなさんもご紹介します
グラバーさん(@bar_glover)
いつもありがとうございます!お父ちゃんみたいに心配してくれてる
「ヨーロッパ」×「ウイスキー」と言ったらぼくにとってはグラバーさんで、よく見ていてくれている。本当に感謝してもしきれない
Ryoさん(@ryodatsu)
ばりくそいいねくれる笑
お酒の話題ではなし盛り上がりそう
たくさん教えてほしいことある。一緒に飲むのが超絶楽しみ
ミヤさん(@miya_si2)
ラフロイグがお好きなようで、ツイッターで絡んでもらった流れで支援してくれていた
アフィリエイトがんばってるお方。さらっと応援してくれるあたりカッコいい
いつか直接お礼を言いにいきたい
本当にありがとうございます。以上の方々の支援により、「72700円」の支援を受けることができました!
↑移動費の詳細は次のヨーロッパホームレス記事にまとめます
こうして見てみると、本当に応援してもらえてよかったって思える人から応援されている
応援されて嬉しい人からの応援…嬉しい
少しづつ返していきます
「お兄ちゃん的おっさん的先輩」に見守られていて、まじで幸せ者すぎる…
そして次の舞台「イタリア」へ
じまんの「#移動費スポンサー」たちのおかげで移動が可能になったウイスキー藤村
次の舞台は「イタリア」
ローマ、ヴェネツィア、フィレンツェを1週間旅(野宿)しました笑
「イタリア編」もしっかりまとめます
ブロガーとしてあるまじきことなんですけど、ぶっちゃけ「記事にする」の、めんどくさくなりつつあったw
ただ、「#移動費スポンサー」たちに優しくされたの思い出しながらこの記事書いてたら、なんかすごい楽しい気持ちでかけたから、「これくらいはちゃんと書こう」と思えたので、必ず書きます
ぼくは周りに生かされている
それを強く知ったオランダでの10日間でした
このあとのイタリアも楽しかったけど、ちょっと攻めすぎたw
その様子は次回までお楽しみにっ
さいごに(改めて告知)
日本にウイスキー「#100本送るまで帰れません」という企画をやっています
その企画のため、現在ぼくはウイスキーを100本集めています
関連記事>>>【企画】ウイスキー「#100本送るまで帰りません」やります!(やってます!)
ちょっとだけでもいいのでお手伝いしてもらえると嬉しいです