とまべっちーの考え事

「生きてるだけで迷惑」女性自殺、社長をパワハラで提訴　朝日新聞https://www.asahi.com/sp/articles/ASLBK46HZLBKULFA00P.html

　ゲーム業界の求人広告会社などと業務委託契約を結んで働いていた女性が自殺したのは、同社社長のパワーハラスメント（パワハラ）が原因だなどとして、女性の遺族や元同僚の男性２人が同社と社長に計約８８００万円の損害賠償や未払い賃金の支払いを求める訴訟を１７日、東京地裁に起こした。

　求人広告会社は「ビ・ハイア」（東京）。訴状によると、女性と元同僚の計３人は２００６～１４年に入社し、同社や関連会社との業務委託契約を結んだ。しかし、社長の指揮命令を受け、実質的には雇用関係のある従業員として働き続けていたという。

　社長は、３人にブランド品のカバンや靴などを買い与え、その費用を会社から社長への貸付金という形で計上した。その自分への債務について、１６年ごろから３人のうち２人を保証人にして返済を求めるようになった。

　さらに社長は、原告の１人が賃金の情報を知人に伝えたことを「守秘義務違反だ」などと主張し、数千万円の損害賠償も求めるようになった。社長はやがて賃金の天引きなどを始め、３人にはほとんど賃金が支払われなくなったという。

　３人の生活費が尽き、家賃を払えなくなると、会社事務所に住まわせ、その家賃も請求するようになった。社長は３人に「生きているだけで迷惑」「殺すと問題があるので、交通事故にあって死んでもらいたい」などと、大声で罵倒するパワハラを繰り返したという。

　会社事務所で深夜も働いていることを確認するためにＬＩＮＥで数分ごとに報告させたり、建物に取り付けたカメラや携帯電話のＧＰＳで行動を監視したりもした。会社事務所での生活は、風呂もなく、寝るときは床にタオルをひく程度だったという。

　今年２月、女性が「私は死んだほうがましですか？」という趣旨の発言をしたところ、社長は激怒。女性の目の前で使っていたパソコンを破壊し、「（死んだら）ゴミが増えるだけだ」などと暴言を繰り返した。その日の午後、女性は自殺したという。

　原告らは、賃金の天引きは違法で、社長の一連の言動や行為は、原告の人格権などを侵害したパワハラにあたると主張している。


　同社は「本日中にコメントしたい」としている。

（以上引用）

弁護士ドットコムにはより詳細な情報も載っています。

「死んだほうがましですか」壮絶パワハラで女性自殺　「現代版の奴隷制度」で社長提訴
https://www.bengo4.com/c_5/n_8706/

原告が主張する「奴隷的拘束」が具体的にどのようなものだったのかが分かる資料が添付されています。

これらの報道に対しビ・ハイアは次のコメントを発表しています。

弊社に関する提訴およびその報道についてhttp://be-higher.jp/ceoblog/9066273/

カテゴリ: 一月万冊　清水有高批判

日本語は「て・に・を・は」をペタペタと貼り付けて作る言語ですが、英語は単語の配置によって意味が決まる言語です。その配置の仕方を基本文型といいます。『一億人の英文法』では基本文型には４つあるとされます。

他動型：対象に力を及ぼす　主語＋動詞＋目的語
自動型：動作をあらわす　主語＋動詞
説明型：主語を説明する　主語＋動詞＋説明語句
授与型：手渡しをあらわす　主語＋動詞＋目的語＋目的語

これは従来の英文法における５文型と対応しています。

他動型＝SVO
自動型＝SV
説明型＝SVC
授与型＝SVOO

そして、他動型の応用として「目的語説明文」というものがあります。これがSVOCのことです。「補語」と言わずに「説明語句」という言い方をしています。たしかにそのほうが分かりやすいですね。本書ではありとあらゆるものを「説明語句」としてひっくるめています。以下は「説明型」（主語＋動詞＋説明語句）の文の例です。

He was
angry at me. 形容詞句
a chef. 名詞句
on duty. 前置詞句
fishing. -ing形
injured playing soccer. 過去分詞形
to regret his foolish behavior. to不定詞

このように説明語句にはあらゆる要素を自由に放り込むことができます。どうしてこんなに自由が許されるのかというと、英語は配置の言語なので、文型さえ踏まえていれば意味が通るからなんですね。

「目的語説明文」という名称も分かりやすくていいと思います。目的語とその説明語句がある文という意味ですから理解しやすいです。「第五文型＝SVOC」は頭に馴染むまでは暗号にすぎませんよね。

基本文型を習うのは中学２年で第４文型まで、３年で第５文型もやります。高校の英文法のテキストを開くと最初に５文型の整理から始まります。教える方としては、とにかく文型さえ教えてしまえばその後の解説がしやすいんですよね。でも文型の話をすんなり飲み込める生徒は多くありません。そもそも日本語は語順にそれほどこだわる言語ではないので、英語の語順についても「どっちでもいいじゃないか」と思ってしまう節があります。これは理屈で教えるというより、たくさん音読してリズムで覚えてもらった方がいいのでしょう。

カテゴリ: 教育論

農業アイドルの大本萌景さんが亡くなったのが３月２１日。遺族が提訴の記者会見を開いたのが１０月１１日。翌１２日に提訴しました。

自殺の「愛の葉Girls」大本萌景さん 遺族が事務所提訴へ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/239269

農業アイドル“パワハラ苦”で自殺か　遺族が訴訟へ
http://news.livedoor.com/article/detail/15431574/

すでにさまざまな報道がされており、アイドル業界の闇が世間に知られるきっかけになりました。遺族がわざわざ記者会見を開いたのは、これが社会的問題であるという認識があるからでしょう。遺族にとっては大変なストレスだと思います。顔と実名をメディアに晒し、「どうぞ取材してください」というのですから。父親とは離婚しており、記者会見では１９歳の姉も同席していました。「母親一人では」という思いやりでしょう。立派なものです。

カテゴリ: 社会

幸福の科学の顧問弁護士たちが宏洋さんに書類を送り付けたようです。「動画を消せ」という内容だったそうです。



封筒には４人の弁護士の名前がモザイクになっていました。こういう仕事をする弁護士って何なんだろうなと思います。何がしたくて弁護士をしているんだろうと。

弁護士とはクライアントの私利を最大化することをミッションとするのだと公言している弁護士もいます。それが職業倫理だと言う弁護士さえいるのです。私には腑に落ちませんね。

宏洋さんはよくやってると思いますよ。あの巨大教団に対してよく対抗していると思います。

カテゴリ: 社会

この人、NHKの英語番組にも出演していますので知っている人も多いと思います。話せるようになる英文法の体系を編み直そうという意欲的な取り組みをしています。動画はそのイントロダクションですが、たしかにその通りだと思いました。



２０２０年の大学入試改革でいちばん大きく変わると言われているの英語です。４技能を測定することになります。そのためにはおそらく従来の学校英文法では駄目だと思うのです。別の体系が必要です。シンプルな原則で英文を作成することができるような技術を教える必要があります。そのための非常に有力な方向性を大西先生は示してくれているように思います。

これは英語教育の大きな変化です。でもいい加減変わらなければならないでしょう。いつまでも「話せない英語」を勉強している場合ではありません。

カテゴリ: 教育論