- カミングアウトした相手は、「友人」が最も多い。
- 身近な「家族(親、きょうだい、配偶者)」は半数程度。
過半数が最も身近な家族や、職場の同僚などに対して打ち明けることができない、「カミングアウトの壁」に直面していることがわかりました。
ことし3月に行われた
「男女のあり方と社会意識に関する調査」
「男女のあり方と社会意識に関する調査」では、 「周囲にLGBTの当事者はいない」と考える人が多いという結果が出ていますが、それは単に周囲にいる当事者から、カミングアウトされていない人が多いだけで、「自分の周りにも必ず当事者がいると考えた方が良い」と指摘されています。
地方での困難:カミングアウトの相手のうち、「職場や学校」については、東京や関西と、地方でかなり差があることもわかりました。分析をした金沢大学准教授の岩本健良さんは次のように述べています。
“職場や学校で「カミングアウトをした」と答えている人は、南関東では42.8%、京都・大阪・兵庫では43.2%だ。回答者が少ない地域については統計的に明確には言えないまでも、地方ではカミングアウトした人の割合が20%台と低い地域が多く見られた。職場や学校は多くの人にとって日中の大部分を過ごし社会との接点になる場所なので地方では当事者がなかなかカミングアウトしづらく、一人で悩みを抱えやすい状況であることが浮かび上がっている”