ゼロックス買収、米で差し止め命令破棄

エレクトロニクス
法務・ガバナンス
2018/10/17 11:53
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米ニューヨーク州上級裁判所は米国時間16日、富士フイルムホールディングスによる米ゼロックス買収を巡り、ゼロックス大株主が買収差し止めを求めていた裁判の上訴審で、4月に出した差し止め命令を破棄する決定を下した。富士フイルムの主張を認めた。

富士フイルムはゼロックスに対して履行を求める方針。ただ、ゼロックスは一方的に契約を破棄しており、買収実現には同社の経営陣を説得する必要がある。

富士フイルムは17日、「ゼロックスと契約の履行に向け話をしていく」とコメントした。「一部の株主から反対があったが、今後ゼロックスの全ての株主が今回の取引のメリットを自らの判断で選択できる機会が開かれるべきだ」とした。

富士フイルムによる米ゼロックス買収を巡っては、ダーウィン・ディーソン氏が2月、買収差し止めを求め同州上級裁判所に提訴していた。4月、裁判所は同氏の主張を認め、差し止めを決定した。現在の取締役はディーソン氏ら大株主が推薦した人物が過半を占めており、買収の可否はなお不透明だ。

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