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【コラム 撃戦記】

米でも豪快ワンツーを

2018年10月16日 紙面から

 WBA世界ミドル級王者の村田諒太が、王者として、いよいよラスベガスのリングに立つ。どんなパフォーマンスでファンを魅了させるのか。渡米を直前にした11日のスパーリングはいい仕上がりだった。

 アマ時代から“ワンツー”にこだわってロンドン五輪の金メダリストになったが、基本姿勢はプロになっても変わっていない。スパーでもストレートが際立っていた。器用とか不器用とかではなく、本田明彦会長は「ストレートとワンツー。村田はそれだけでいいと」とストレートを磨くことを徹底させた。本人もそれを望んでいて、ストレートからのコンビネーションにすべてを懸けている。キャンプで走らせたら、同伴者を寄せ付けないスピードで下半身とスタミナを強化。基本に愚直に取り組むことでプロのパワーを作り上げた。姿勢もいい。アマ時代より体重をパンチに乗せて打つのが格段にうまくなった。

 もみ合いでのディフェンスも崩れない。その完成度を披露するのがブラント戦でKOが義務付けられた。“いい試合”は豪快なKOでのショータイム。期待したい。 (格闘技評論家)

 

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