小学５年が将棋・全国制覇の大人破る「勇気を持って踏み込めた」　朝日アマ将棋名人戦の沖縄代表に

　【中部】第４２回朝日アマチュア将棋名人戦県予選大会（朝日新聞社主催）が１４日、沖縄市中央公民館であり、代表選抜クラスは城北小学校５年で五段の邊土名朝陽君（１１）＝豊田塾宜野湾将棋道場＝が頂点に立った。過去に全国制覇した経験がある七段の大人２人を破る快挙で、同クラスで小学生の優勝は初めて。

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「いろんな駒があり、ひとつひとつ動きも違うから将棋はおもしろい」と話す邊土名朝陽君＝日、沖縄市中央公民館

　目標は高校生プロ棋士の藤井聡太七段という邊土名君は「勇気を持って踏み込めた。うれしい」とにっこり。父親の影響で小２で将棋を始め、平日はコンピューターを相手に、休日は牧志駅前将棋クラブなどで、１日４時間は棋力を磨いているという。沖縄初のプロ棋士誕生を期待する周囲の声に「応えていきたい」と胸を張った。

　邊土名君に敗れ、準優勝となった七段の桑江裕丈さん（３４）＝沖縄市＝は２０１４年にアマ銀河戦で全国優勝した強豪。対局後に「彼は局面を読む力がある。自分の心の弱さがあった」とたたえた。２人は年内に開催される南九州ブロック大会へ県代表として派遣される。