現在 侍エンジニア塾が大炎上 していますね。
自分はもともと侍でお仕事させて頂いていたこともあり、中の人の知り合いも何人もいたりします…。
だからこそ、炎上及び その後の対応にブチ切れてしまった ので、ブログに経緯と心境、今後取ってほしい対応をまとめておきます。
正直、胸が苦しすぎて昨日から仕事どころじゃなかったよ…。
ほんとに…。
こんなにストレスで動悸が激しくなったの久々だよ…。
多分、侍の知り合いもこれ読むだろうけど、むしろ読んで反省しやがれください。
ひっさびさのブログ更新がこんなネタとは…。
侍エンジニア塾の炎上の経緯
まず、経緯を知らない方のためにも、時系列で状況をまとめておきます。
炎上の発端
先週の金曜日に投稿された、こちらのツイートが発端となり現在侍エンジニア塾が燃えております。
【10/12 (金) 18:36】侍への指摘が入る
↑↑↑↑↑↑ のキャンペーンの日付の表記が、
常に今日から1週間後が締め切りの日付に見えるようになっている というものです。
そう、いつこのページに行っても7日後が締切です。
コレを見て焦って問い合わせた方も多いようです。
つまり、有利誤認による景品表示法違反ですね。
アディーレ法律事務所が2ヶ月の業務停止を命じられた内容と同じようなことですね。
他のメディアとかではまだ『景品表示法違反の可能性が高い』としか書いてませんが…。
まぁ、これは 100%景品表示法違反 ですね。
完全にアウトです。
内部にいたこともあるので断言出来ます。
というか内部にいなくても、どこからどう見てもクロ確定やん。
JavaScriptで…しかもHTMLのbody部に埋め込んでるって…完全にアホですなぁ…。
炎上後の経緯
侍エンジニア塾の発火(?)が確認された後に、まだまだ燃える流れになります。
【10/13 (土)】炎上を確認した為一旦該当のバナーを外す
まぁ問題となっている部分を一旦消すということ自体は、人によっては隠蔽とも言われるかもしれませんが、これ以上広がらないようにということでこの対処は分かります。
【10/15 (月)】企業サイトのTOP下部に謝罪ページが掲載される
最悪なのはこちら、
内容↓
株式会社侍コーポレート|侍エンジニア塾を中心としたイノベーション教育事業会社
本件は社内におけるチェック体制が徹底されていなかったことに起因しており、直ちに改善活動を行い、問題の記載については既に訂正いたしております。
つまり、
「間違って書いちゃってたみた〜い!次からはちゃんとチェックするね!てへぺろ☆(・ω<)」
ってこと。
え…
は?
この謝罪文(?)には自分も ドン引き ですよ。
ついに自分の頭の悪さが露呈してしまったかと疑いながら、3回くらい読みましたが結局まったくもって意味が理解できませんでした。
え?何について謝ってるの?
「私が何について怒ってるのか分かる?」ってやつですよ?
面倒くさい彼女とかじゃなくて、何について謝らなきゃいけないのかはもう明白でしょ?
LP(販売用ページ)の最終成果物で、あんなキャンペーン画像バナーがあったり、JavaScriptが動いてるのに『チェック漏れ』って…?
しかも訂正しております。ってなに?もう対処は済みましたコレで終わりですってことなの?
ん。
いや。
すごい。
逆にすごい。
誰が信じると思ったんだ。
中の人皆頭いいはずなのにどうしたんだ。
いや、もしかして一周回って笑いを取りに来たのか…???
もう完全に錯乱状態でした。
LPの案とかもまず社内で作ってます。
担当マーケターなどもいるかもしれませんが、確実に代表などもチェックしています。
「そんな法律知らなかったのん。皆おばかさんでごめんなのん」
って言い訳のほうが正直まだマシでしたね。
ちなみに、今のLPになる前から同じようなキャンペーンをずっとしていたはずですね。
流石に卒業生とかからもツッコミ入るだろうし、どういう思考回路でこうなったのか意味不明ですね…。
完全に社会的モラルから外れてる。
さっさとごめんなさいしたほうがいいよほんとに…。
【10/16 (火) 11:00頃】Wantedlyで普通に宣伝
あと、更に余計だなぁと思ったのはコレ。
謝罪を出した翌日にガンガン宣伝!!!
なんで更新止めなかったし…。
なんで炎上してるのにキャッキャウフフしてる記事あげたし…。
草も生えずに焼け野原だよっ!!!!!
まぁ、淡々と通常営業をして、なんとかほとぼりが冷めるまでやり過ごそうということでしょうね…。
いやぁ、KPIとかOKRも結構よ?
厳しいのもわかるよ?
でも流石に空気は読まないとね????????
【10/16 (火) 18:30現在】一連の内容に憤りを感じて自分がブログを書く
そして今に至ります。
謝罪ページの言い訳文は、もう悪手中の悪手で、これで完全に社会的信用を失ったと思います。
完全に利用者を馬鹿にしています。
本日のお昼に一連の流れを改めて確認し、謝罪ページを見て失望し、イライラし、仕事が手につかなくなってしまったので、
業務時間を振り替えて、今このブログを書くことにしました。
これでさらに燃えると思うけど、怨みとかじゃなくて、もうキレイになるまでちゃんと燃え尽きたらいいと思う。
炎上が加速していた要因
炎上した流れは上記の通りですが、炎上しているツイートへのリプライ(返信)等を見ていても、下記のような要因で炎上が加速していたのかなと思います。
- 開発者が見ればすぐ分かる
JavaScript
で記載されていた(それを技術を教える事業でやっている手抜き感) - 良く検索に出てくるブログが、やたら内容を間違えていたり薄い内容だと、特に中級以上のITエンジニアのヘイトを集めていた
- 1ヶ月で仕事も!3ヶ月でフリーランス!というような強気なLPに、流石にムリだと現役ITエンジニアからツッコミが入りまくっていた
- 現在入塾を検討している人が、返金を求めた際に断られていたという話も違法なのではという話題が一緒に上がっていた
- 現塾生からの教材や運営に対する不満もリプライに散見された
正直日頃からこんなに嫌われてなければ、ここまで燃えなかったんじゃないかなと思う。
まぁ、4年前とか(?)に自分も侍エンジニア塾の教材づくりにも関わってたことがあるので、そのへんの質の低さとかは自分にも責任あって申し訳ないんだけど…orz
流石に4~5年前(?)のRailsの教材そのままとかは使い物にならないですな。
マンツーマンのインストラクター(メンター)に対する「コーチング関係の技術教育」や「システム内部の教材の改善」など、当時は売上もそんなに多くなかったから、走りながら改善していこうという感じでした。
当時のコレ自体は自分でも『悪』とまで呼べるものではないと思っていますが、当時代表の一人会社であとは業務委託だったときに比べて、売上も社員数も大きく増えたにもかかわらず…
「別に質が悪い物でも宣伝すれば皆買ってくれるし!じゃあ別に満足度低くてもいっか!改善はそのうちするから今売れるだけ売れ〜〜〜!」
って感じに、顧客満足度が低くて返金要求も結構あるのに、それを突っぱねるようなやり方で売りまくってるのは如何なものかというのはありますね。
侍の20~30名?くらいいる正社員メンバーも7割以上はマーケティングか営業職(コンサルタント)ですし。
https://corp.sejuku.net/about/#member
ちなみに他は「運用メンバー」とかで、ガチのITエンジニアとしての役割の人はほぼいないです。
資金繰りなどに余裕は出てきてたはずなのに、サービスの質を全く担保しようともせず営業のみモリモリ増やす…。
顧客に報いようって感がゼロだと言われても仕方がないですね…。
(サービスの開発・運用する人はなかなか定着しないという話も聞きましたし、その気持ちも分かりますが…)
それでいて、LPのトップに書いてる 顧客満足度92% って何を根拠に言ってるんでしょうね?
侍にいた当時、自分は開発も営業も事務も運用もイベントも何でもやってたんですが、色々累積して鬱っぽくなって結局侍から離れたんですよね。
侍を離れてからは起業家さんやベンチャー企業さんの元で、普通にRubyやPHPで開発したり、個人でメンターやコンサルなんかもやるようになりました。
自分が当時鬱になってた『罪悪感を感じる商品&販売方法』という最大の理由を全く理解していないんだなぁと…。
「売らなきゃ改善できない」というような内容で鼓舞されて、まぁ頑張ってはいた記憶がありますが。
資金的に苦しい時があったので分かりますが、天狗になってしまっていたツケがそろそろ回ってきたのかなと思ってます。
自分としても一緒に働いている他のやる気あるメンバーに悪いからと遠慮して、
(他のメンバーに)ネガティブな話を相談せずに一人辞めたことも悪いところはあったなぁというのは、今では反省しています。
と、ちょっと私ごとの話しになってしまいましたが…。
ようは、外部の人は勿論、受講生や元侍スタッフ等からも結構なヘイトを集めていた為、それが一気に引火しちゃったのかなと思っています。
ちなみに、誤解のないように言っておくと…
マンツーマンを担当しているインストラクター(メンター)はほぼ全て外部の業務委託エンジニアで、こちらの方は結構レベル高い人は多いです。
社員としてお仕事されている方や代表もも意識が相当高く、皆さんものすごく勉強家で優秀です。
追加情報と今後の要求
以降は自分が持っている情報と、侍がこれから取るべきであろう個人的な考えを書きます。
自分が持っている情報① 確認時点のWEBページのデータ
上記で『失望した』などとは書きましたが、同時に「これもしかしたら隠蔽するんじゃないの?」という疑念もあったので、
確認した時点で(JavaScriptが動いていた時点)のJSコードとHTMLファイル、その時のフルページのスクショ等は12日時点の物を保管してます。
プログラマさんとかで見たい人は↓に該当のHTML/JSコードだけ上げておきましたのでご自由に。
侍エンジニア塾LP 2018-10-12-22_09_48(JSはminifyから展開済) · GitHub
自分が持っている情報② 過去のLPデータ等
昔にとってあったPCのバックアップデータを復元したら、昔の侍の過去のLPの断片も出てきました。
「キャンペーン期間を設定していたことが誤り」と言ってましたが、たしかこのキャンペーン2~3年以上前とかも別のLPでもやってましたよね…。
(この辺に上げると、当時の機密保持云々で、揉めた時に色々不利になる可能性があるためこれは晒さずにローカル保存してます)
まぁ、何が言いたいかというと 「嘘乙」 です。
これから侍が取るべきだと思っていること
具体的には、
- やったことはちゃんと認めて正式な謝罪文を公表する
- 業務停止処分でも何でも一旦受ける
- この炎上で注目されている中で、具体的にいつまでに何をどのように改善するのかを公表&叩かれないレベルに誠実に宣伝
- 上記に乗っ取り、外部の有識者も交えてサービスを根本的に改善する
- 多少の赤字は覚悟して卒業生に救済措置を打って信頼回復に務める(コンサルの人を何人かそちらの相談役に回すくらいでも大分違うはず)
などが 「まともな人」 のやることではないでしょうか?
侍への想い
自分が普通のエンジニアとちょっと違って(?)、経営戦略やマーケティングなどについてもそこそこ分かるようになったのも、自分で事業を作ろうと思えているのも、侍の能力の高いメンバーと一緒に議論しながら仕事をしていたからです。
お互いに書籍などを交換しながら勉強しながら、企画や改善案を出す等をしていた経験が血肉になっています。
また、自分が侍を離れてからも、代表が自分の結婚式とかに自分を呼んでくれたのもとても嬉しかったです。
だからこそ、こういう悪い文化みたいなのをこの時点で反省して全部断ち切って、皆に本当に喜んでもらえる物を作れるようにまっさらな心でやり直して欲しいです。
特にマーケティングや論理的な思考力、それに伴う戦略立案などはそのへんの中小企業より凄く強いと思う。
その能力を活かして、ちゃんと人に本当に勧められる良いものを作って欲しいし、それは努力すれば出来ると思っています。
もし、今後も利用者に対して不誠実な行動を取るようであれば、完全に人間関係を切るしかないなとは思います。