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【首都スポ】

[ラグビー]来年のW杯へ 生まれ変わった熊谷ラグビー場

2018年10月16日 紙面から

スタジアム全景。従来のメインスタンドがバックになり、北西の角に140平方メートルの大型スクリーンが設置された。W杯時はもう1基設置される。芝は耐陰性を高めた「改良型テフグランド」を採用。クッション性の高さが自慢だ 

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 日本で開催されるラグビーW杯の開幕まで1年を切り、各地で1年前イベントが開かれている。1次リーグ戦3試合が行われる埼玉県熊谷市の熊谷スポーツ文化公園熊谷ラグビー場は、このほど改装工事が完工。20日には、こけら落とし試合としてトップリーグのパナソニック-キヤノン戦が行われる。新スタジアムと、この熊谷など首都圏で行われる公式戦で場内放送を担当する各大学の女子マネジャーへのアナウンス講習会を紹介する。 (取材・文=大友信彦)

 芝生席で家族連れが寝転ぶのどかな雰囲気だったラグビー場が、最新の設備を備えたスタジアムに変身-。9月23日に開催されたW杯開幕1年前イベントで、記者はスタジアム見学ツアーに潜入取材を敢行した。

 目玉は従来芝生席だったバック側に新設した4階建てメインスタンド。傾斜も緩すぎず急すぎずちょうどいい感じで、前の席との間も広い。収容は常設2万4000席で、W杯時はさらに2000の仮設席を設けるという。4階には監督室やビデオ判定室などに加え、レイアウト自由な特別室もあり、今後はスタジアムパーティーなどにも活用できそうだ。

 続いて選手エリアへ行くと、印象的なのは円形に配置されたロッカールームだ。選手の視線が自然に真ん中に集まり、試合直前のミーティングの効率が上がりそう。シャワールームにはアイスバスも常設。芝は耐陰性の「改良型テフグラウンド」を採用。クッション性の高さは抜群だ。すべてを貫くのは選手ファーストの思想だ。

 選手の快適性を追求し、最新設備を備えたスタジアムの初試合は20日のトップリーグ、パナソニック対キヤノン。次週28日には、新設大会であるU18女子セブンズの決勝トーナメントも行われる。新しいスタジアムの歴史が始まる。

メインスタンド最上段の特別室。レイアウト自由なので、試合日の貸し切りパーティーや、スタジアムでのウェディングパーティーなどいろんな利用法がありそう! 

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収容は24000人。W杯時は仮設を含め26000人収容とする。席にはドリンクホルダーも設置された 

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スタジアム外装は曲面と縞模様が多用された特徴あるデザインだ。2階コンコースへは広いスロープが南北から設置された

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シャワールームには8基のシャワーとアイスバス用の小型湯舟が4基。これが4チーム分完備される

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