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三重志摩の太陽光発電計画、着工また見送り 地元住民らが反対太陽光発電施設の建設を巡り、住民や地元漁協の反対が強まっている志摩市磯部町の計画地で、十五日に予定されていた着工は見送りとなった。業者側が同日午前九時すぎ、市役所に中止を連絡した。理由は明らかにしていないが、雨天のため土砂流出などに配慮した可能性がある。十六日以降の着工は不明。 発電施設は「ジー・スリーホールディングス」(東京)などが的矢湾に面した山林で計画。当初は五月に着工する予定だったが、住民らが現場周辺で抗議したため見送っていた。着工の中止は二回目。計画地周辺では十五日も、地元住民ら三十人が工事への抗議活動を予定していた。 今回は本工事に向け、県道のガードレールを外して着工すると、市環境課に今月十二日に連絡があった。市は同日、竹内千尋市長名で「工事を進めず、関係者と早急に合意形成の対応を尽くすよう申し入れる」と伝えていた。 計画は五月の時点で敷地面積一九・四ヘクタール、太陽光パネル八万枚だったが、七月の住民説明会では面積九・四ヘクタール、四万五千枚にそれぞれ減らし、出力は同じ十四メガワットとする縮小案を業者側が提示した。しかし、濁り水や土砂が的矢湾に流出し、カキやアオサの養殖漁業に影響するといった不安から、住民や鳥羽磯部漁協の理解は得られていない。 (西山和宏) 今、あなたにオススメ Recommended by
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