トップ > 岐阜 > 10月16日の記事一覧 > 記事

ここから本文

岐阜

「D25」惜別 養老鉄道で最後の臨時列車

廃車になるD25を記念撮影する参加者たち=三重県桑名市の東方操車場で

写真

 養老鉄道(本社・大垣市)の車両の老朽化による更新で、廃車になる一編成三車両「D25」を惜しむ「D25さよなら臨時列車」が十三日、大垣駅と三重県桑名市の東方操車場の間で運行され、県内外の鉄道愛好家ら九十人が参加した。

 大垣駅に集まった参加者たちは、ホームに入ってきた車体色「マルーンレッド」の車両を写真に収めると、いそいそと車内へ。動きだした車内でクイズをしたり、車窓からの景色を楽しんだりしながら東方操車場へ向かった。

 操車場では、定期検査などを控えた車両の台車を付け替える桑名台車振替場を見学。車両を持ち上げる機械など普段は見られない設備の説明を受けた。D25の撮影会もあり、参加者は一眼レフカメラなどを構え、車体の前や横からじっくりと撮影に臨んでいた。

 海津市の名古屋女子大高校三年、小島しえるさん(18)は「小学校のころから、一番よく乗っていたタイプの車両だと思う。なくなるのは寂しい」と手に持ったカメラを何度も車両に向けていた。

 三車両の運行はこの日が最後。養老鉄道では六編成十五車両を廃車とし、新車両の東急電鉄7700系は来年二~三月ごろから順次、運行を始める。 

 (服部桃)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内