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2018-10-15 寒い日。

WEB+DB PRESS Vol.107にCircleCI特集を寄稿しました。Add Starjune29 (green)

17:05 |

今月24日発売のWEB+DB PRESS Vol.107実践CircleCIという特集寄稿しました。WEB+DBへの寄稿は、Vol.58のEmacs、Vol.86Atomに続いて3回目となりますが、初めてエディタ以外の内容で記事を書かせてもらいました。

なぜCircleCI特集を書いたのか。

今回、WEB+DBにCircleCI特集を書いた一番理由は、WEB+DB献本リストから外れてしまったため、何か寄稿しなければWEB+BDが貰えなくなってしまったからというのが大きな理由です。

WEB+BDでは、原稿を書くと献本リストリストアップされ、しばらくの間、献本が行われるという素晴しい仕組みがあるのですが、献本リストには定員があり、古い人から順番に卒業してしま制度となっています。前回、寄稿したのが2015年だったのですが、それから約3年が経ち、ついに2010年寄稿から初めて献本リスト卒業してしまったため、何か記事執筆しなければならない必然性が生まれたのです。

そこで、企画したのがCircleCI特集でした。

結果として、企画が無事に通って、今号に掲載されることになったので、これからしばらくWEB+DBに困らない日々を過ごせそうです。本当にありがとうございました

というわけで、WEB+DBが読みたければ、買う以外にも記事寄稿するという選択肢があるので、みなさまにもぜひ寄稿オススメします。WEB+DB編集部はとても良い方ばかりなので、直接問い合わせても無下にされることはないですし、何なら僕に連絡を貰えれば繋ぐことくらいは可能です。

CircleCI特集の読みどころ。

そんな諸事情はさておき、CircleCI特集の読みどころを紹介します。

32ページもあるので、一通り全部解説したつもりですが、読者の方にとってもっとも嬉しいのは次の2点だと思います

  1. CircleCIの設定をほぼ網羅している
  2. CircleCI 2.1に対応している

CircleCIはドキュメントが充実しているのですが、現時点では日本語ドキュメントはありません。第3章『基本設定』では、膨大なCircleCIのドキュメントの中からマイナーものを除いてほぼ網羅的に解説しています。こちらが日本語で読めるのは、なかなか価値があるのではないかと思います

なお、第2章と第3章は、僕がジェダイマスターとして、彼が大学生の頃から育てているパダワンのuraway執筆してもらいました。彼はとても英語が堪能なので、お陰で僕が翻訳するよりも正確な記事を書いてもらうことができました。

CircleCI 2.1 とは、CircleCI-Public/config-preview-sdkでまとめられていた、新たな設定記法です。

執筆開始の段階では陰も形もなく、その後、1.0終了間際(8月末)でプレビューとして提供され、9月末に全体に提供されるようになった設定を10月発売の雑誌に盛り込むのはスケジュール的になかなか厳しいものがあり、編集池田さんには締切とか締切とかの面で大変ご迷惑をおかけしましたが、なんとか読者の方に提供ができて良かったです。

僕とCircleCIの出会い

最後に僕とCircleCIとの出会いについて軽く思い出してみます

確か、最初にCircleCIを使いはじめたのは2014年くらいで、それまで有料プランしか利用できなかったプライベートリポジトリが、現状のように1コンテナに限り無料で利用できるようになったタイミングだと記憶しています

Travis CIJenkinsなどと比べて、とても簡単に動かすことができ、動作も早くキャッシュアーティクルなども使えるため、これは良いと思って本格的に使い始めました。その後は仕事でも有料プランを利用して使い続けていたのですが、2016年からDockerを本格的に使うようになり、CircleCIのDockerバージョンが確か1.11くらいで止まってしまっていたことに不安を感じるようになっていました。

ですがCircleCIは、Dockerをネイティブでサーポートする現在の2.0を発表しました。この2.0では、自由Dockerを利用できるようになり、お陰で個人的に一安心したのですが、この変更はこれまでの設定と互換性がないメジャーバージョンアップであり、CIのようなインフラに近いサービスとしては異例の対応となりました。

しかし、CircleCIは1年以上もの時間をかけて、丁寧に移行のアナウンスやサポートを行い、先日の2018年8月末で無事に1.0が終了となり、完全に2.0へと移行しました。これはサービスの非互換バージョンアップを行う手法として、後世において非常に参考になる出来事でした。

お陰で、今回のCircleCI特集では1.0については一切触れずに執筆が行えることとなり、解説内容も2.0以降の機能を存分に使ったものとなったので、書き手読み手の双方にとって、満足度の高い内容にすることができました。もし、1.0が生き残り続けていたら、その差分についての解説を行わなければならず、内容がボリュームダウンしていたことでしょう。

勇気のある決断をして無事に移行を成功させたCircleCIの栄誉を称えずにはいられません。本当にお疲れ様でした。

おわりに。

今回、3回目の寄稿にして、初の特集1となり(別に特集2、3で違いがあるわけではないのですが)、表紙にでっかく載っているので責任感を感じてドキドキしていますが、良い文章を書いたつもりなので、ぜひみなさんに見てもらえると嬉しいです。

最後になりますが、本特集執筆にあたり、今回も担当していただいた技術評論社池田さんに厚く御礼申しあげます。また、ひょんな機縁からお会いしてレビューをしていただいたCircleCIの金さんにも重ねて御礼申しあげます

はてなダイアリーも終わりを迎える平成の末ですが、まだ移行先が決まっていないため、未だにはてなダイアリーブログを書いてしまいましたが、僕もCircleCIのように頑張ってブログを移行させたいと思います

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