アイドル声優という概念は昔からあって、アイドル好きな僕は尚更アイドル声優にはハマらなかった。
アイドルとは似て非なるものだからだ。
大学時代は思いっきり茶化していた。
仕事に就いてその「アイドル声優」とやらを目の当たりにして、その素行に尚更、
「こりゃないわ」
と思って、往年のアイドル声優は一切使っていない。
こんなもん、アイドルでもなんでもない。
アイドルを良く知るからこそ解る。
監督になって、じゃあ誰を使う?となった時、子役出身の若い世代が急速に成長してきた。
ならば若い方を使う。
どうして歳取った方を使って無駄に偉そうにされなければならんのだ?
『ハルヒ』の時、SOS団をトレスするという形で平野さん他3人に歌って踊ってもらって、これが受けた。
後の『WUG』に繋がる。
しかし、この3人はこの稼働が所謂「パロディ」であることに自覚的だったと思う。
だからその後も地に足着け、しっかり実力を付け、一流の道を歩んで行けた。
僕はガッツリコミットしてきた立場なので他人事のようには言えないが、今グループとか作って平気でアイドル稼働している声優、今後どうなるのかね?
恐らく往年の素行の悪すぎる先輩アイドル声優と同様に、現場から消えるだろう。
歴史を繰り返しているだけだ。
僕と付き合いのあった声優は、何とかそうはならないよう、いろんな幅のある役を振ったり、直接経験談として「ああはなるなよ」と釘を刺したりしているのだが、ダメな人はダメだろう。
人間、チヤホヤには弱い。特に女性。
「アイドル」とは、特に女性は、一過性のもの。歳を取ったらもうおしまい。
それに自覚的でなければ、やがて消える。
まぁ、勘違いしてるバカは使わない。それだけだ。