『アイデア大全』『問題解決大全』はスゴ本! 「類義語による言い換えで言葉で縛る術を破れ」←タルムードでやるから叩かれる。『43個目の発想法「露伴のメトニミー」』
Posted on 2017.03.14 Tue 23:12:13 edit
『アイデア大全』『問題解決大全』
「類義語による言い換えで言葉で縛る術を破れ」←タルムードでやるから叩かれる
『アイデア大全 創造力とブレイクスルーを生み出す42のツール』(読書猿/フォレスト出版)
タルムードの弁証法
一文から多くの意味と発想を得る技術
開発者
歴代の
タンナイーム
(1世紀の初めから、ミシュナ―の完成する200年ごろまでのユダヤの
ハハーミーム=賢者の名称。複数形。単数形はタンナー。
彼らの遺産がミシュナと呼ばれる口伝律法の修正である。)
と
アモライーム
(タンナイームの後、3世紀から6世紀、
イスラエルの地とバビロニアのコミュニティにおいて教授した
ハハーミーム=賢者。
彼らの成果がゲマラと呼ばれるミシュナへの注釈である。
タルムードはミシュナ=口伝律法、
とゲマラ=注釈から成る)
(要は賢者)
①もとになる文章を選ぶ
②重要語句の1~2語に下線を引く。
③下線を引いた語句を次のような語句に入れ替える
同義語、類義語。
同じ単語の別の意味、より古い意味、語源。
文脈からそうあるべき語。
元の語句と直線関係はないが、入れ替えても意味が通る語句。
④語句を入れ替えて作った文章の妥当性をチェックし、その文意を解釈する(意味を発掘する)。
⑤必要なだけ ③と④を繰り返す。
タルムードに見られる最も簡単な例。
「人がもし、他の人に対して罪を犯すと、
神(エロヒーム)がその仲裁をしてくださる」
(サムエル記Ⅰ 2-25)
エロヒームは元は、権威や権力を意味する。
権威や権力とは罪を裁く存在。
エロヒームを裁き人と解釈すれば、
裁き人が仲裁をしてくださる
となる。
作業を続けると裁き手の仲裁とは審判であり、判決でもあるからさらに、
裁き人がその審判を行う
と読める。
到達した表現は元の文言からするとほとんど正反対ともいえる主張
人間の聖邪理非の判定は、地上の裁きの場によるのであり、神はかかわらない。
地上では神ではなく人間たちの間で裁きを行う。
を含むものになっている。
聖書や解釈が奥深く持っていた意味を掘り起こし、
聖書と解釈の間の、また異なる解釈同士の間に発見された齟齬や矛盾を調停していく。
書かれたものを宗教の中心にすえる最初の宗教であるユダヤ教は、
テキストを読み解釈することを生活と社会の中心に置く共同体でもある。
聖なる成文律法は変更することが許されぬゆえ、
彼らは聖典の解釈をその周囲に蓄積することで、時代・場所によって際限なく変化する生活や社会という現実と聖典を結び付け続けた。
タルムードは、
成文トーラーとは別の口伝トーラーを編纂したミシュナと、
ミシュナを解釈したゲマラから構成される。
口伝はさまざまな学派で別々に伝承されてきたものだが、
ミシュナは少数派の伝承をも併記する。
この解釈の集大成であるゲマラでは、複数の解釈が論争された過程ごと記録される。
正典を引用し、推論を加え、互いに論駁しあう様を学ぶことで、学習者には聖典と口伝、口伝と解釈、解釈同士の間の矛盾を発見し、論駁による新解釈を生み出すことが推奨される。
今回取り上げた技法は、現象学とタルムードに深く学んだ哲学者レヴィナスがタルムードで繰り返し用いられていると指摘する
「我々が範例的と呼ぶ思考方法」を元にしたものである。
強力な推論法を用いて解釈の複数性を追求しながら、恣意的な妄想に陥らないために、
タルムード解釈では「読みの歴史的継続性」と「注釈の伝承」が重要となる。
これは師から弟子への対面による口伝によって担保される。
トーラーの教えにおいて議論と論争は常に推奨された。
ユダヤの賢者は伝統的に2つのタイプに類型化される。
「水一滴も漏らさぬ漆喰を塗った水槽」
師の教えを一滴も漏らさず吸収した賢者。
「湧き出る泉」
批判精神に富み常に論争を挑み納得いくまで主張する賢者。
タルムードはパレスチナとバビロニアの両地で律法研究の基本資料となり、別々に編纂され、
パレスチナ・タルムード(390年ごろ)と
バビロニア・タルムード(500年ごろ)となった。
(神意や超自然の力で問題解決はダメで、理性的議論と対話で問題解決せよ、神の声が~は反則だ、
というユダヤ教の確実に頭が良くなる生活習慣
が耶蘇は気に入らんのだね。
ユダヤ教徒に弁護士が多いのは当然だ。タルムード解釈がそのまま応用できるからね。
直線関係は直接関係の間違いな気がする。
キリスト教は一神教のくせに、人定法>神定法。
聖書より上の聖典が多すぎる。
福音書が四つあって互いに矛盾している時点でめちゃくちゃ。
一神教なら法律書は聖典の解釈書にならないとおかしい。
一神教の根幹を破るのが西方キリスト教=ご都合主義的アンチ論理的思考カルト)
TAEのマイセンテンスシート
言葉にしがたいものを言葉にする工夫
①取り組もうとしている課題を記入
②課題についてどんな感じがするかを身体感覚として味わい、浮かんできた単語やフレーズを書きだす。
ある程度出せたら重要だと感じるもの数個に下線を引く。
③ ②の単語やフレーズを読み返し、そこからいくつかの語を組合わせて、しっくりきそうな短文を作り、仮マイセンテンスとする。
④仮マイセンテンスの中で重要だと感じるごく(キーワード)に線を引き、その語句を空所(ブランク)にしたものを記入。
⑤仮マイセンテンスで線を引いたキーワードを記入し、辞書的な意味も記入。
⑥ ④を書いた空所(ブランク)のある文を読み返し、空所(ブランク)を埋めてしっくり語句やフレーズを二つ考える。
それぞれを記入し、これらについても辞書的な意味も記入。
⑦ ⑤と⑥のキーワードを④の空所のある文に当てはめて、もう一度読み返す。
キーワードで埋めてできた短文は、キーワードの辞書的な意味で解釈しては意味が通らないことが多い。
これらのキーワードは通常以上/以外の意味を担わされている。
辞書的な意味と比較して、その意味を書きだす。
少し長くなってもかまわない。かけたらその中でも最も重要な語句に線を引いておく。
→言葉にできそうでできない何かをつかむためには、ここが最も重要になる。
無理強いしなければ表せなかった何かこそ、言葉にできなかったものを言語化する手がかりになる。
⑧ ⑤、⑥、⑦で記入した三つのキーワードと、⑦で書いた辞書以上/以外の意味を書いた文で下線を引いた語句を、まとめて記入し、それぞれにどんな感じがするかを味わう。
⑨感じた後、思いついた短文をマイセンテンスとして記入。
⑩ ⑨のマイセンテンスを他の人に説明するつもりで補足説明を考えて記入。
これが「言葉にならない何か」を求めて得られたとりあえずの結果となる。
タルムードとの共通性
「この感じ」から生まれるつぶやきを書きだすこと、
そこから短文をつくり、あえて空白を空けてそこを埋めようとする言葉を召喚すること、
辞書的な意味を超えた意味に注意を向けさせ、
その言葉で意味したかったことは何かを求めさせる。
「短文をつくり、あえて空白を空けて、そこを埋めようとする言葉を召喚する」
ことは、レヴィナスがタルムードの中で繰り返し用いられていると指摘する方法、
「我々が範例的と呼ぶ思考方法」を思い出される。
タルムードはユダヤ人にとって聖書と並ぶ法的/生活規範の源泉だが、その内実は聖典の周囲で何百年かけて行われた議論の蓄積であり、絶えず襲ってくる現実と、聖典と伝承の間に矛盾を発見し、神意や奇跡に頼らず議論を尽くして解決していった記録である。
この範例的思考方法は、聖句や伝承の文言について、ある語句を、
元の意味や語源を示す語、
より広い意味や限定された意味の語など関連する語、
文脈から考えて取り替えうる後などに置換しながら思考を進めていく。
この方法は、ある理念を別の風土に移植して、その理念から新しい可能性を収穫するものであると、レヴィナスによって解説されている(『タルムード四講話』)。
(文章の重要語を空白にして、その空白に真により近い言葉を召喚する技術!
ロゴス使い=魔法使いの技術!
魔法使いはシンボルを使うんだから、シンボルの一種の文字を使って当然。
①自分である単語を定義する。
②辞書の定義と比較。
③ ①に含まれる辞書以上/以外の意味を抜き出して
=区切って=明確化して=意識して=記憶して=いろいろなことに使う。
悪魔崇拝、ユダヤ人、イルミナティでやってみよう!
これらは大半の人はまともな定義でないのにまともな定義だと思い込んでいるだけの代表的バズワード。
これらの語を含む文章で、これらの語を空白かぎかっこにするとバズワードなにがよくわかる。
これは翻訳サイトでもできる。
翻訳こそが上記の技術が使われる分野。
単語だと効果が薄そうだけど。
悪魔崇拝→Devil worship→悪魔の礼拝。
単語だとあんまりだね。
悪魔は悪いX。
Xを個別具体的に言えないから悪魔と言う。
空白にすると「( )を崇める宗教を信仰」。
具体的に何?ってなりません?
ユダヤ人だと、
「( )=( )を母とする人でかつユダヤ教徒。」
( )の定義に( )があるので定義になっていない。
この定義ではない定義はなんとイスラエルの帰還法という公式な法律。
イルミナティの定義に啓蒙主義も反カトリックも王政否定もないなら嘘の定義。
イルミナティの定義に上記の悪魔崇拝とユダヤ人が入っていたら嘘の定義で確定。
辞書活用法を見ると、
カトリックが
「百科全書派
=メーソンの内、言葉を定義するのが大好きな派閥で、フランス革命の中核」
を弾圧した理由がよくわかるなあ。
ローマ法王がメイソンはマニ教=グノーシス系だと言ったことも重要。
知性と理性の集大成にしてロゴスの本である百科事典を、
反知性主義の既存のキリスト教が叩くのは当然。
無自覚含めクリスチャンがタルムードを叩くのは、
タルムードが理性的議論で問題を解決していく、頭が良くなる本にしてイエスを叩いている本だから。
神意や奇跡に頼らず議論を尽くして解決する姿勢が気に入らないから。
読ませたくないから叩くのは、中国叩きと同じ。
中国古典、特に思想系と歴史系は必読書)
シソーラス・パラフレーズ
類語辞典を発想の支援ツールにする
①問題を2~3語のキーワードを含む簡単な文で表す。
あるいはもっと簡単に、問題を形容詞+名詞や動詞+名詞の2語で表す。
②類語辞典(シソーラス)などを使い、キーワードのそれぞれを類義語に置き換えることを繰り返し、
置き換えた文を次々つくっていく。
→一文の中のすべての単語を入れ替えてもいいし、一つずつ入れ替えて文をつくっていってもよい。
いかにして散らかった部屋を整理するか?
部屋を片付ける
→空間を整理する
エリアに分けてとりかかかればいいのか!
→スペースを放棄する
部屋の一角に未整理ゾーンを設けて、片づかないものはそこへ押しやることで他の部分を片づける。
アイデア生み出す発想法には、言葉遊びに類するものが少なくない。
言葉を意味で分類し関連語を示した辞書
=シソーラスの語源はギリシア語で宝庫。
シソーラスの発明者である、19世紀のイギリスの医師ロジェは、
類語を意味のグラデーションをなすように配列し、
意味の近しい語は近くに、
意味がずれるごとに離れたところに配置している。
置き換えながら意味をずらしていく目的に合致したレファレンスツールである。
ソシュールは、言語をはじめとする記号をヒトが取り扱う際に、記憶の中で潜在的状態で存在している記号のシステムがどのように働くかを説明して、
記号同士の位置づけに関する統語
(シンタグム=語の並べ方=統合の軸)
的な関係と、
記号同士の代用に関する範列
(パラディグム=語の選び方=選択の軸)
的関係を区別している。
シソーラス・パラフレーズは、タルムードの弁証法と同様に、範例的関係=記号同士の代用関係に根差した技法である。取り替えられるキーワードは文の同じ位置を占めることができるものであり、代替されるがゆえに同時にはあらわれないもの、文を作る際に我々が無意識に選択しているものである。
(耶蘇教聖典では唯一絶対不変存在は言葉と論理構造だから、新約盲信人はおフランス系辞書陣営を攻撃。
いろいろ用語を言い換えてみました。
言葉で縛る術を破るのに非常に有効なのが類義語による言い換え!
言葉を入れ替えていくって既存の短編にやったら別物の短編ができそうだね。
これは二次創作なのだろうか。登場人物名や設定まで言い換えたら別物になるね)
ノンストップ・ライティング
反省的思考=理性のストッパーを置き去りにする
各準備をしてタイマーを十五分間にセット
タイマーが鳴るまでとにかく何でもいいから書き続ける
手を止めてはならない
読み返してはならない
消すなんてもってのほか
下記誤りや句読点や文法、改行や段落なんて気にしない
漢字が出てこないなら平仮名でもカタカナでもいい
主語と述語がちぐはぐでも単語の羅列や繰り返しでも構わない
満足がいかなくてもそのまま進む
もうだめだ欠くことがないとなったら「もうだめだもう書くことがないと」書く。
何でこんなことしなきゃならないんだと思ったらそう書く。
とにかくタイマーが鳴るまで手を動かす。
怖い考えやヤバい感情に突き当たったら〈高い確率でそうなる〉
「ようやくおいでなすった」と思ってすぐ飛びつく
恐らくはそれが書くことを邪魔しているメンタルブロック(あるいはそれにつながるもの)である。
同時にそれはどこかで聞いてきたようなお行儀のいい言葉以上・以外を書くためのエネルギーの源泉となる。
書きなぐることでアイデアが見えて来る
自己監視と自己検閲を防ぐ。
自分のアイデアが評価されるかもしれないと思うこと(評価観念)は創造性を下げることが実験で確かめられている。
最強不可避の批判者とは自分自身である。
仮想の読み手は素早く反応できないので際限なく書き続けることで逃れられる。
(心理療法やストレス解消に使える。
物質的でない思考を物質化させて内容を固定することが重要。
一番消したいところが最重要!
一番消したくなるところ
=一番避けたいところだけもう一回書いて保存したらいいよ)
レヴィ・ストロースは書き殴ることから始める。
自分が何を言いたかったのかを見つけるために書きなぐる。
頭の中にあるような気がしていたものはすぐに消え去ってしまう。
書きつけて物質と化した思考のみが、扱うことができる。
書きなぐった原稿の行間にサインペンや色鉛筆で加筆。
原稿が解読不可能な状態になると不要な部分を白く塗りたくり加筆訂正できるようにする。
これも不可能になると切りとって原稿に張り付ける小さな紙きれを使って書き直すべき部分を書き直せるようにする。
コラージュみたいになっている。
(『作家の仕事部屋』ジャン=ルイ・ド・ランビュール/岩崎 力
書きなぐれ、そのあとレヴィ=ストロースのように推敲しよう/書き物をしていて煮詰まっている人へ
http://readingmonkey.blog45.fc2.com/blog-entry-461.html)
フィンケの曖昧な部品
テーマはとにかく後回し
球体、半球、立方体、円錐、
円筒、ワイヤ、チューブ、正方形の板、
L字、直方体、フック、車輪、
十字、リング、取っ手
の十五の部品から三つをランダムに選ぶ。
選んだ部品を組合わせて(拡大回転縮小などOK)
できるだけ自分にとって面白い形をつくり紙に描く。
何を表すか考えない。一度書きだしたらこれ以降は変更しない。
描き出した形に名前を付ける
発明品だと考えて用途と各部分の機能を考えて発明品に名前を付ける。
何かの分野の抽象概念を図式化したものだと想定して、
各部分を表すものと考え、全体の概念名を付ける。
一つの図形についていくつも考えてよい。
創造的アイデアが生まれる条件
・あらかじめテーマを設定するよりも、テーマ設定を後回しにせよ
・組合わせる部品は自分で選ばせるよりもランダムに決定して押し付けよ
・誰かが組み合わせた形を解釈するよりも、自分で組合わせて創った形を解釈せよ。
(部品をさらに足したり、減らしたりしたら面白そう)
コンセプト・ファン
固着をはがし、見本から脱却
紙の真ん中に最初の問題を書き丸で囲む。
そこから右側に放射線を描き思いついた複数の解決策を線に沿って書く。
問題をより広い展望でとらえなおすためにステップバックを行う。
問題が生じたのはなぜかと問い原因や背景となっているより根源的な問題を最初の問題の左側に書き丸を囲む。
ステップバックした問題から右側に放射線を描き思いついた複数の解決策を線に沿って書く。
以上を必要なだけ繰り返す。
創造性を押しとどめるのは恐れと固着。
真似しろと言わなくても、見本となりそうなものを少し見せるだけで、その後に生まれるアイデアは見本から強い影響を受けることが実験で示されている。
仮定破壊
暗黙を引きずり出せ
検討したい問題の情報を集めて図解する
3列の票を創る。
左列に状況、中列に前提、右列に破壊とタイトルをつける
図解を眺めて状況欄に書きだしていく
状況欄から一つ選びその前提や糧や思い込みや暗黙のルールなどを考え前提欄に書く
前提欄の一つを選びそれを壊しひっくり返して新たな前提や家庭新しい観点捉え方新ルールなどを間が破壊欄に記入。
デュルケム『宗教生活の原初形態』にて
儀礼という様式化された行動が集団を創り出し、
また集団を持続=再生産するのに不可欠であることを指摘。
儀礼とは集団の外から見ればなぜそんなことに意味があるのかわからない(ほど細かい)ものだが、
集団内の人からすればその細かい所作の一つ一つが時に深刻なほどに重要であり、
自分がしくじれば外から見れば不可解な程に恐怖や後悔の念に駆られ、
また他人がその儀礼に従おうとしていないところを見ると冒瀆されたかのような激しい怒りを覚えるものである。
同じ儀礼をおこなうものが仲間であり違う儀礼を行うものは仲間ではない。
詳細に定められた儀礼は習得に少なくないコストがかかるがゆえに、
集団に属したふりをして集団維持のコストを負担せず利益だけを持っていこうとするフリーライダー(ただノリ野郎)を見分けるのに都合が良い。
(儀礼に習熟するには神話=教典の学習が不可欠だし、
物理的動作=儀式でないと人間は確信を得られないことが重要。
あなたの神話=あなたがそれに従って生きている思想
と儀礼=毎日行っている動作は何ですか?
これがない人は存在しないので、
「ない」とか「無宗教」という人は自分に無知なだけ!
神話と儀式を操るものがいつの時代も支配層)
ルビッチならどうする?
自分の脳内師匠に聞け
“How would Lubitsch have do it?”
これといった人物を決めておき、行き詰まったらその人ならどうするかを考える。
映画監督ルビー・ワイルダーにとっての師匠エルンスト・ルビッチから命名された手法。
孟子は「孔子ならどうする?」という
私淑(直接教えを受けることはできないがある人をひそかに尊敬し模範として学ぶ)
により儒教を発展させた。
私淑の対義語は親炙(ある人に親しく接してその感化を受ける)。
私淑がなければ孔子の教えが儒教となることはなかっただろう。
ディズニーの3つの部屋
夢想と実務と批評の分離
(夢想家と実務家と批評家の名前がついているが、
これだとアイデアを束縛しかねないのでやめた方がいいと思う。
よって固有名詞を書かない)
紙を1枚用意して線などで3列に分ける。
夢想か、実務家、批評家の項目に分ける。
夢想家から書いていく。
それに対してどうやったら実行できるかを実務家欄に書いていく。
次に「なぜすべきでないか?」を軸に、実務家欄の記述に対して批評し批評家欄に書く。
会議室をそれぞれ分ける(部屋を変える)ことができないならせめて紙の上で分ける。
(will/can/must
やりたいこと、やれること、やるべきこと。
この三区分法は意外とある。
いるかアイス/irucaice @irucaice 3月10日
@keisei_1092 会社の研修でこれまんまwill/can/mustって習いました……
)
オズボーン・チェックリスト
観点の強制増殖=変形法をあらかじめ作り全て当てはめる
他への転用は
応用は
変更したら
拡大したら
縮小したら
代替したら
再配列、アレンジしたら
逆転したら
結合させたら
過剰、欠如、転倒、誤った配置を上記は含む。
(・極端化
・陳腐化
・過剰化
・過少化
・結合
・分離
・逆転
・巨大化
・縮小化
・違う使い方
・違う手順
・違う観点
・以上の観点自体も疑う対象にする。
・毎日新しいことを1つは探す。
画像検索でこれらのワードを入れるのも手)
モールスのライバル学習
メルセゲ流「敵の真似が最強」
先行者やライバルの解決法を応用
源内の呪術的コピーライティング
ニセ伝統も捏造文化も三代続けば一般化
使えそうな、類似の、既存呪術を探す。
俗信、迷信、民間信仰、都市伝説、疑似科学などがソースとして利用できる
新しい要素を追加したり、古い要素と新しい要素を入れ替える。
由来を捏造する。
元になった歴史的事例が語られ、時に著名人が事例の登場人物。
人間の脳は連想的な関係が見つければ他の関係も成り立つかのように誤動作することがある。
類似と接触と近接。
(悪用されまくり)
赤毛の猟犬
カワウソ祭
インキュベーション(アイデアの閃き、育成)の為の仕込み。
問題についての情報を集めて1項目ずつカードに要約
全てのカードを読み通す(途中で中断せず一度に頭に入れる)。
できればどんな組み合わせがあるかを徹底的に考える。
アイデアが生まれるのを待つ。なにか別の作業をするか休憩をとる。
“だっ‐さい【×獺祭】
1 《「礼記」月令から》カワウソが自分のとった魚を並べること。人が物を供えて先祖を祭るのに似ているところからいう。獺祭魚。おそまつり。うそまつり。
2 《晩唐の詩人李商隠が、文章を作るのに多数の書物を座の周囲に置いて参照し、自ら「獺祭魚」と号したところから》詩文を作るとき、多くの参考書を周囲に広げておくこと。“
https://kotobank.jp/word/%E7%8D%BA%E7%A5%AD-561256
ポアンカレのインキュベーション
数学の傑物は閃きをイルミネーションと呼んだ
意識的かつ集中的に問題に取り組む
その後しばらく問題から離れ別の活動を行う、休む、散歩に出るなど
し知恵ると閃きが訪れる
閃きについて再び意識的かつ集中的に取り組み検証する。
ポアンカレはひらめきをイルミネーション(天啓)と呼んだ。
(イルミちゃんがやってくるんだから、光の天「思」でいいのでは?
ぺ天使でないか検証必須)
天啓は無意識からではなく、固着からの解放で生まれる。
ポアンカレは、意識的作業に挟まれた無意識のプロセスを重視した。
無意識の勝枝堂をメインとする彼の考察は、後の研究で実験的に反証された。
問題から一時的に離れることは、
休みなく活動を継続する無意識に続きを任せる
というよりも、次のことをもたらす。
上手くいかないアプローチや観点への固着から離脱すること。
長期記憶において問題に直接関連する情報だけでなく、間接的に関連する情報についても活性化が拡大すること(活性化拡散※)。
問題とは関連のないランダム刺激にさらされること。
休息によって認知資源が解放され認知能力が回復すること。
※活性化=長期記憶に格納された情報が取り出しやすくなること。
活性化のレベルはその情報が最近使用されたかどうか、使用頻度に左右される。
長期記憶はネットッワーク上に構築されており、ある情報が活性化されると、その情報と関連したネットワーク的に近接する情報もまた活性化される。
こうして活性化はネットワークを伝って広がっていくのが活性化拡散であり、自動的に生じると考えられている。
ポアンカレのインキュベーション(孵化)の正体が無意識のハードワークでないこと知ることは次のような恩恵がある。
発想法にまつわる神秘主義の一つを粉砕できること。
無意識という何でも説明できるマジックワードを使わずとも、霊感/天啓を理解できる道を開く。
ポアンカレのアプローチもまたほかの発想技法と同様の原理の上に成り立つ陸続きの手法であると判ること。
夢日記
寝ているからこそ創造的
眠る前に説くべき問題や課題に十分に浸っておく
眠る
起床後すぐに夢を記録する
記録を書く愛間にも記憶はどんどん消えていくので単語やフレーズの断片でもいいので書けるだけ書く。
夢の記録を習慣化すると夢を覚える力も記録できる量と質も改善していく
夢の記録を読み返し解決に使えないか考える
夢を見てるときの脳の活動は発想法のテクニックに酷似している。
悪魔のトリルという曲は、ジュゼッペ・タルティーニの作品。
1713年の或る夜、彼は夢の中で魂と引き換えに悪魔と契約した。悪魔のヴァイオリンを弾いてみるように手渡してみたところ、
それはそれは素晴らしいソナタの演奏を披露される。
優れた技術と知性に満ち溢れこの世のものとも思えぬ美しい演奏に魅了されとりことなったあまりの美しさに息を詰まらせた彼ははっと目が覚めると急いでで飛び起きてヴァイオリンを摑み夢で聞いた悪魔のソナタを再現しようと慌ててメロディを奏で始めたことで作曲されたソナタは彼の今迄のどの作品よりも素晴らしい曲となった。
(Tartini Violin Sonata in G minor ''Devil's Trill Sonata''
https://www.youtube.com/watch?v=z7rxl5KsPjs
技術と知性あふれる存在が悪魔って典型的な耶蘇思想の夢。
インキュベーターの意味はインキュベーションを与える存在。
つまり魔法使いを育てる大魔法使い。
理性的宇宙存在QBが合理的営業を行うとかなり反発されるよね。
一つは必ず願いをかなえてくれるのはかなり良心的。
耶蘇の神はかなえてくれないからね。
そういえば悪魔も願いをかなえてくれるよね)
『43個目の発想法「露伴のメトニミー」』
のネタバレを求めてきた人、残念だったな!
タイトルにも入れといた。
クイズは~ページの~番目の文字のほうが良かったんじゃないかな。
『×××』と『×××××××××××』を読んでも私はこんな素晴らしい記事は書けないな。
「換喩(メトニミー):隣りあう、接する、近いことに結びつけて意味を拡げる比喩表現」
という普通に調べれば出る情報と、
本書がアイデア発想法一覧なのを結び付ければ、
メトノミーでどんどんいろいろ結びつけていって新たな発想を得る技術なんだろうなー、
幸田露伴の名前があるから彼はこの発想法の達人なんだろうなー
幸田露伴の文章に実例があるんだろうなー
(小説でなはいっぽい。文章術について書いた記事かな?対談かもしれんし随筆かもしれないけど)ぐらいは類推できる。
これが正解かどうかは書かないし、運用のために重要な実例も書かない。
ここまで書かれると読みたくなるでしょ?
私はまず図書館で借りて読んでから、買うべきだと判断し、買いました。
『問題解決大全――ビジネスや人生のハードルを乗り越える37のツール』
”God, give us grace to accept with serenity
the things that cannot be changed,
Courage to change the things
which should be changed,
and the Wisdom to distinguish
the one from the other.
Living one day at a time,
Enjoying one moment at a time,
Accepting hardship as a pathway to peace,
Taking, as Jesus did,
This sinful world as it is,
Not as I would have it,
Trusting that You will make all things right,
If I surrender to Your will,
So that I may be reasonably happy in this life,
And supremely happy with You forever in the next.
Amen.
神よ、恩寵を私に与えて下さい
変えられないものを静穏に受け入れるために
与えて下さい
変えるべきものを変える勇気を
そして、変えられないものと変えるべきものを
区別する賢さを私に与えて下さい
一日を一度に生き、
一瞬を一度に楽しみ
平和へと向かう小道として困難を受け入れる
神がしたように、
この罪深い世界をそのままに受け入れる
私がそれを味わうようにではなく
あなたが全てを正しくされることを信じる
もしあなたの意志に身を委ねたならば、
この人生が適度に幸福なものとなり得るように、
そして、天国で永遠のあなたとともに至福を味わうために
アーメン
”https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%81%AE%E7%A5%88%E3%82%8A
2 ニーバーの仕分け
問題や課題を細分化する。
問題は細分化するほど変えやすい部分を見つけやすい。
しかし取り組んでみないとどのように分ければいいのかわかりにくいので、
当初は大雑把に分けておき、
後でやりなおすといい。
細分化したそれぞれの部分について、
変えやすさ(可変度)について点数づけする。
表にするとわかりやすい。
なぜその点数にしたか、根拠をメモ。
可変度がゼロか低いものは少なくとも当面は受け入れるしかない。
変わらないことを前提に他の部分に手をつけることを考える。
可変度の高いものについて問題解決に着手。
容易さと重要度を評価すると、
ぐずぐず主義克服シートになる。
ぐずぐず主義克服シートは同期づけや進行管理に使える。
いくつかの問題の部分に手をつけた後や、
時間が経ったのちに、
もう一度この表を作り直してみる。
改めて問題に取り組んでみると、さらに細分化できることが多い。
・20 ぐずぐず主義克服シート
Anti-Procrastination Sheet
先延ばしはすべてを盗む
やるべき仕事をいくつかの作業に分ける。
すぐに実行できて完了できるよう、
できるだけ小さな単位に分割するほうが望ましい。
大きなプロジェクトや複雑な仕事の場合は、
大まかに分けてから、それぞれをさらに細かく分割するなど多段階で行うとよい。
ロジックツリーやさくらんぼ分割法(『アイデア大全』)
を使いと楽。
分割したそれぞれの作業について、その困難さとやり終えた際の満足度を予想して、
0から100の数値で表してみる。
一番最初の作業に取り掛かり、
その作業が終わったら、
作業が実際にはどのくらい難しかったか、
また実際にどのくらい満足したかを、
それぞれ0から100の数値で表して記録。
実際にやってみると自分のマイナスの様相がいかに間違っていたかを知って驚く。
以下区分した仕事をやり終えるごとに、
その仕事が実際にはどのくらい難しかったか、
また実際にどのくらい満足したかをそれぞれ記録していく。
困難さの予測、
満足度の予測、
実際の困難さ、
実際の満足度。
procrastinationの訳語がぐずぐず主義、先延ばし。
するべき行動を合理的な理由なく遅らせることを指す。
語源のラテン語の動詞procrastinareは、
「先へ・前へ」pro-と、
「明日」crasからできた言葉で、
明日まで延ばすが原義。
遅らせることで事態が悪くなることですら、
人はしばしば先延ばしを行う。
先延ばしは誰にでもそして人の生活・社会のほとんどどこにでも生じ、
多くは大した問題に発展しない。
しかし、習慣化することもあり、深刻な問題に発展する悪循環の端緒となる場合がある。
先延ばしの善用
克服ではなく人間の仕様として受け入れ利用するアプローチを紹介しよう。
最も重要な仕事を最後に回すことで、
それより重要性は劣るがやらなくてはいけない仕事をどんどん片づけていく
「構造化された先延ばし(Structured Procrastination)」。
先延ばし人間はその間まったく何もしていないわけではないことに着目。
重要な作業を先延ばしにして重要度の低い別の作業をしてしまう習性を逆手に取ることで、
仕事の生産性を高めるだけではなく、
それまで着手されなかった仕事を片付けてしまうのである。
つまり最重要な仕事の先延ばしによって、
それ以外の仕事の先延ばしをちゃっかり克服している。
症状処方に通じる毒をもって毒を制する方法。
重要なことを先延ばしにしてあえて穂男子ないことをする人間の仕様。
先延ばし≠何もしない。
・22 オデュッセウスの鎖
意志の力に頼らない
計画倒れを防止
計画通りに実行
目的と目標を決め
ゲートキーパーに依頼し
次の事項について契約
何をいつまでになるかのリスト
達成基準
達成時のご褒美
未達成時のペナルティ
定期的にゲートキーパーと進捗を確認し
ご褒美、ペナルティを躊躇なく実行してもらう
・23 行動デザインシート
過剰行動の修正は不足行動で
三日坊主克服
悪い習慣をやめたいとき
増やしたい、減らしたい行動や習慣をターゲット行動として選ぶ
現在のターゲット行動の頻度や回数を測定
ターゲット行動の種類に応じて行動デザインシートを選ぶ
(著者のブログにある)
不足行動(増やしたい、始めたい行動)の4特徴
行動のきっかけがない、少ない
ハードルが高い
ライバル行動に負けている
すぐに成果や楽しみがない。
きっかけをつくる
ハードルを低くする
ライバル行動を遠ざける
行動に対してご褒美
過剰行動(減らしたい行動)の4特徴
きっかけがある、多い
ハードルが低い
ライバル行動がない
すぐに効果や楽しみが現れる
きっかけを取り除く
ハードルを高くする
ライバル行動を持ってくる
ペナルティを課す
ぐらい敵対桜蘭に記入したことの実施
頻度と回数を測定し実施前と比較。
具体的対応のすべてを最初から実施する代わりに、
最もやりやすいものから一つずつ実施してもよい。
・37 症状処方
問題をもって問題を制する
解決の努力が問題を生み出す悪循環の一部になっているとき
意識的努力が余計に問題を悪化させているとき
とりのぞきたい問題(症状)をあえて促す。
より大げさに、
スケジュールを決めて、
意識的に行う、
もっと続ける。
授業料を払うからパパとママにギャンブルを教えて!
従うことも拒否することもできない指示。
治療的ダブルバインド
自発的に震えてください
震えない場合
→指示に従わなかったので失敗
→しかし本人にとっては望ましい結果
震えた場合
→指示に従ったので成功
→コントロールできなかった震えを自分の意志でコントロールできた
いずれにせよ本人にとって望ましい結果となる。
28 推論の梯子
正気に戻るためのメタファー
固まったものの見方をリセット
思考や認識の前提を見直す
1 推論の梯子の上にいることを知る
何かを認識しているとき、また行動しようとしているとき、
我々は次のような推論の梯子の上にいる。
何を確信するかで事実のどの部分を
選択するかに影響を与える
行動 私は確信に基づいて行動する
確信 私は周囲の世界に関する情報を持っている、私の推論は事実である
結論 私は結論を引き出す
推論 私は自分がつけ加えた意味に基づいて推論する
意味 私は(文化的・個人的な)意味をつけ加える
選択 私は自分が観察しているものの中から事実を選ぶ
事実 (ビデオに記録できるような)観察可能な事実や経験
2 いったん、革新や推論をリセットするために、推論の梯子を下りる
次のような導きの問いに答えてみるといい
今の状況をビデオカメラで撮影すれば何が写っているだろうか
今の状況を感想抜き、感情抜きで描写するとどうなるか
3 梯子を上りなおす
今度は一段ずつ、自覚しながら梯子を上がっていく。
梯子の各段を質問したものに一つずつ答えていくといい。
質問への答えは先ほどまでどっぷり浸かっていた推論や結論の影響を当然受ける。
言い換えれば、梯子を上りなおす作業は、自分がどんな推論をしていたかを確認するプロセスでもある。
しかし、推論の梯子を上りなおすことで、先ほどは無自覚かつ自動的に行っていた選択や意味づけや推論を省み、
変更する余地が生まれる。
梯子を上る質問
選択 私は自分が観察しているものの中からどの部分に注目するのか
意味 私は選んだものにどんな意味をつけ加えるのか
推論 私はどんな意味に基づいてどんな結論を引き出すのか
結論 私は推論に基づいてどのような結論を引き出すのか
確信 私の結論は事実であると確信するか
行動 私の結論や確信に基づいてどんな反応、行動が生まれるだろうか
誰もが推論の上にいる。
ヒトは事実そのものよりむしろ、事実に付与された意味に反応する生き物。
しかし自覚する人は多くない。
知識としてヒトのこうした〈仕様〉を知っている人も、
推論の梯子を無自覚に上ってしまう。
とりわけ困難な状況に陥ると、我を失うと同時に、意味づけられていることを忘れ、
自分は今動かしがたい現実に直面していると信じて疑わなくなる。
メタファーとしての推論の梯子
この手法はヒトの仕様とヒトにとっての世界の成り立ちを思い起こすためのメタファー。
このメタファーは認知の階層を梯子の段にたとえたものだが、
さらなる含意を派生させる。
たとえば、一度この梯子の存在を思い出せれば、
自分が推論の梯子の上でバランスを失いかけていることに気づいたり、
異なるものの見方をするためには、
一旦梯子を下りる(事実のレベルに戻る)必要があると理解することができる。
簡単に推論や意味付けをリセットできるわけではない。
認知は相互行為を介して互いに結びついている。
抗争中の両者は互いを非難しあう相互行為に陥っており、
多くの場合、両者の認識もまた対立しあう形で再生産される。
忘れてはならないのは、我々はそうした相互行為の共同制作者なのであって、奴隷ではないことだ。
対立しあう人たちは同じ出来事を違う見方で見ている。
推論の梯子のメタファーを使って言えば、
それぞれが違う梯子の上にいる。
少し詳しく言い直せば、事実の異なる部分を取りあげ、
別の意味づけをし、逆向きの推論を行って、相容れない結論を下している。
大げさに言えば、対立してるのは私とあなたではなく、
異なる梯子がもたらす認知と認知なのだ。
そう考えることは一種の外在化(→問題への相談)をもたらす。
問題と個人を切り分け、
個人攻撃を避け、
問題を生み出すメカニズムを冷静に分析するだけの余地を生み出す。
二つの梯子AとBがあり、両者の間に円錐がある。
Aの上っている人cと、Bに上ってる人dは今いる高さが違っており、
一方は三角形、他方は円だと主張。
円錐は見る方向で見える形が変わる。
(二次元的に見ると対立するが、
三次元的に見ると対立しないとも解釈できる)
29 リフレーミング
事実を変えず意味を変える
ものの見方を変えることで行動や状況を変える。
認知を巻きこむ悪循環を抜け出す。
問題となっている状況を支える認識を同定し、
認識の枠組み(フレーム)を変更し、
悪循環を構成する自分や他人の行動や状況を定義しなおすことを繰り返す。
トム・ソーヤーのペンキ塗り。
罰としての仕事を
譲りたくないほど楽しい行為としてレフレーミングして
ベンにペンキを代わりに塗ってもらうだけでなく代金まで得た。
変わったのは意味づけのみで、
ペンキ塗りという行為は何一つ変わっていない。
イエナ橋取り壊しを
名前を士官学校橋(軍人の学びの橋)という元の名前に戻すとプロイセンに提案して防いだタレーラン。
負の記憶を
学びの場所としてリフレーミング。
暴徒を撃たずに解決
我々は広場を占拠した暴徒を鎮圧するように命じられた部隊です。
しかし市民の皆さんに銃弾が当たる危険があるため発砲することができません。
我々は市民の皆さんが速やかに広場から退去することを要求します、
と告げて包囲の一部を解くと、市民全員が広場から出て行った。
広場を占拠する暴徒を
傷つけてはならない市民としてリフレーミング。
暴徒とは広場に集った怒れる市民でありそもそも当局が鎮圧すべき対象として
リフレーミングしていた。
それをまたリフレーミングした事例。
人はあるフレームを受け入れることによってはじめて、
現象を知覚し、確認し、命名することができる。
フレームが変われば意味が変わり、
意味が変われば反応も変わる。
ただの言い換えにとどまらないのは、
人は事実ではなく事実についての意味に反応する生き物だから。
問題や悩みはしばしば我々の認知を巻き込んだ悪循環によって維持され再生産される。
現実がしぶとく変えがたいのは、
我々の働きかけを受けつけぬほど固いからではなく、
我々の相互行為のループによって不断につくり直されているから。
認知を変えるのは一般に難しい。
認知は行動の原因であるだけでなく、その結果でもあるからだ。
脳内だから自由自在というわけにはいかず、
気の持ちよう次第とはいかない
(これは、すべては私の心の中にある、という個人中心主義や、
やる気があればなんでもできる、という主意主義的誤謬の一種である)。
フレームは個人の中にある単なる思い込みではなく、
事象に意味を付与する相互作用の枠組み。
認知もまた脳内に孤立しているのではなく、
相互作用の網目からなる社会というシステムに埋め込まれており、
その中で不断に再生産される。
だから認知だけを変えようとすることは、かなり難しい。
認知も因果ループの中で再生産される。
このループは一種のシステムを構成しているから、変動には負のフィードバックが働き、
元の状態に戻ろうとする力が働く。
たとえば内気な自己概念を変えようと、積極的な行動をすると
「イメージと違う」などというネガティブな反応が周囲から返ってきて、
「余計なことをしなければよかった」と余計に内にこもるケースがその例である。
リフレーミングの活用に
構造派家族療法のリラベリング(個人の症状とみなされる者を対人関係的に再定義)などがある。
人は事実よりも事実の意味づけに反応する。
ストア派のエピクテトスは我々を悩ませるのは事実ではなく事実についての我々の意見の方だと看破していた。
塗油式による聖別は宗教儀礼によるリフレーミング。
これが強力なのはただの個人的な思い込みではなくその宗教を信じ再生産に参加する人たちの相互作用によって、
維持され再生産されるから。
「この宗教儀礼によるリフレーミングが強力なのは、それがただの個人的な思い込みではなく、その宗教を信じ再生産に参加する人たちの相互作用によって、維持され再生産されるからである」(『問題解決大全』p.302)
穢れの感覚はものが本来あるべきところにではなく、境界を超えて存在するときに生じる。
(認知を変えたいなら、環境を変えないとね。周りの人ともの、時間を使っているものを変える。
リフレーミングも名づけの魔術だな。
著者は善用を取りあげているので悪用の例を書いておく。
違法企業をブラック企業と言い換えることで違法企業を擁護している。
広めるにマスゴミが大々的に関与しているのは、
マスゴミの親分が違法側だから。
違法企業に勤めていると言われると「証拠を集めて訴えろ」と真面目に言う人も
ブラック企業に勤めていると言われると「そうだね、大変だね」とスルーしてしまう。
カルト信者とか虐待受けた人とかが実はカルトに心を壊されたいいことだったのだとか
虐待は自分が成長するための試練とか言ったりすることがあることもリフレーミングだな。
自己啓発書は、なぜこれで人間は啓発されてしまうのか、という観点で見ると面白い。啓発ポイントを探そう!
)
30 問題への相談
問題と人格を切り離す
個人攻撃に陥っているとき
問題に取り込まれ何をすればいいかわからないとき
1 問題を擬人化し、問題に苦しめられる当事者を主人公と呼び以下の仮想インタビューを行う。
問題に苦しんでいるのが自分自身でも別人のようにインタビュー。
2 あなたのお名前を教えてください。
あなたは主人公にどんな影響を与えているのですか
あなたの企みが成功しているのはどんなとき
企みが失敗するのはどんあんとき
何が主人公の味方をしていると思いますか
主人公がどうすればあなたの力が弱まるのですか
3 次に主人公にインタビュー
いったいどんなことでお困りですか
その問題(擬人化された名前で呼ぶ)はどれくらいの期間続いているのですか
どれくらい主人公さんに影響しているのですか
主人公が少しでも抵抗できたのはどんなときですか
問題がなくなったとしたら主人公さんはどんな風に変化しますか
引きこもりについて
こもらせ様=問題
巌窟王=本人
外在化と影響相対化質問。
問題と人格の分離。
原因について他人や自分の性格や能力、やる気や適性のせいにしてしまうことが少なくない。
これを個人攻撃の罠という。
ここにはまりこむと特定の個人を問題の根本原因である犯人とみなし批判して(しかりつけたり反省を求めたり)
おしまいになりがちで、
それ以上の究明もなければ具体的な改善のためのアクションをとることもなく、
結果として問題は放置されてしまう。
他人を個人攻撃するよりも厄介なのは
自分を責める個人攻撃の罠。
根本原因が自分にあるとみなせば、
問題解決には自分を変えるしかない。
これは多くの自己啓発書が「布教」する教説の根底にあるものだが、
問題解決の観点から見れば、実際的な問題解決を回避させるばかりか、
むだな努力を誘発させるデマゴギーである。
自分を変えることで何らかの成果を得ようとすることは、
喩えるならスピードメーターの針を動かして自動車を加速させるようなもの。
因果の向きのとらえ方が逆さまになっている。
スピードメーターは自動車のスピードが変化した結果動くのであって
逆ではない。
行動によって何らかの成果が得られた結果自分は変わるのであって逆ではない。
変えられないことにエネルギーを投下しても成果が得られないばかりか(→ニーバーの仕分け)、
失敗までも自分に原因を求めることになりがち。
これが高じて努力が自己否定につながりさらなる努力を要求するループに入り込むと自分を責めさいなむことが続き、
問題に巻き込まれた当人の精神的健康まで悪化させかねない。
外在化の技法は個人攻撃の罠から関係者を救い出そうとするものである。
図
自己嫌悪(自分を責める 個人攻撃の罠)
→自分を変える→失敗→自己責任→自己嫌悪のループ
(さすが”「考え方が変われば人生が変わる」みたいな自己啓発書を根絶やしにしてやろうと願ってます。”
と言う読書猿さんだけある。
戒律守らずにいきなり梵我一如すれば世界が変わるって言っているようなもの。
そりゃ、梵我一如を達成したら世界が変わるけど、そんなの戒律守ることなしに達成できる人なんてほぼいない。
戒律守る方がてっとり早くあるいていどは世界を変えることができる。
戒律守ることは自分の行動を変えることだから世界も変わるに決まっている。
この世界とは自分の世界であることに注意。
「人が問題ではなく、問題が問題である」とは ナラティブ・セラピーのマイケル・ホワイトの最も有名なフレーズですが、 『問題解決大全』にも何箇所かで「個人攻撃の罠」に触れています。
はじめに世界=神ありき。即ち「身体と外部環境の相互作用で脳が動き、
感情が働き、"私"の意志が生まれる」とするスピノザの汎神論=自由意志論を、
脳科学で立証した古典的な名著こそ、その名もズバリ『デカルトの誤り』
が、多くの神学者とスピノザを分つ点がある。それはスピノザが汎神論者であること。彼にとっての神は、一般的にイメージされるようなキリスト教の唯一神ではなく、自然であり宇宙であり世界なのだ。そしてスピノザによれば、人間の行為の原因=意志は「神」から発生するものとなる。即ち「世界」から。
(ストア派かな?インド哲学?)
)
terado? @terado_p104
8時間8時間前
セルフモニタリングは、悪循環ループをつくる認知に、別のルートを接続することで、悪循環をおだやかに組み替える。「問題解決大全」
参考資料
わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる
(スゴ本 = すごい本)
読書猿さんと対談した
http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2017/12/post-a3b8.html
アリストテレスとカントのカテゴリーって図書館の十進分類表みたいに使えそう。
メトニミーとシネクドキ
http://d.hatena.ne.jp/morohiro_s/20060422/p1
“レトリックについて話す時、メタファー(隠喩)はとりあえずいいんだけど、
隣接性に基づくメトニミー(換喩)と
包摂関係に基づくシネクドキ(提喩)の違いについて、巧いこと説明できなくて困っていた。結構色んな本を見てもいろんな説が書いてあって困る。シネクドキとは、一部をもって全体を、あるいは全体をもって一部を表すもんだから、メトニミーの一種だって書いてある(ヤーコブソンもそうであるよう)のもあるし、いや違うんだってのもあって。
まあ、普通は、メタファーvsメトニミーの話をしてたら良かったんだけど、最近、作品の「タイトル」とは何か、って話を講義でしていて、佐々木健一氏の『タイトルの魔力―作品・人名・商品のなまえ学 (中公新書)』(この本は面白い!)を参考にして話をするんだけど、で、佐々木氏は、絵画に描かれているものをタイトルにする記述型のパターン(《四条河原遊楽図》とか《積み藁》とか、一番多いもの)は、メトニミーではなく、シネクドキだと言っている。なぜならば絵画に描かれた世界は、現実のフィジカルな世界ではないので、隣接関係は成り立たないからだという(上記p.206)。ちなみに、《ミロのヴィーナス》は、メトニミー型らしいが。
…瀬戸賢一氏の『メタファー思考 (講談社現代新書)』の「理論解説:メタファー早分かり」(203-06)…
瀬戸氏によると、メタファー、メトニミー、シネクドキは認識の三角形を形づくるもので、やっぱりメトニミーとシネクドキは、別物として扱わなければいけないらしい。メタファーは似ている(有名な例では「白雪姫」)ってことでいい。
メトニミー(「赤ずきんちゃん」)っていうのは、あくまでも現実世界の隣接関係--主人公の娘がいつもかぶっているもの--に基づくのに対し、
シネクドキ(「人魚姫」)は、意味世界における包摂関係、すなわち類をもって種を表すものであると。なるほど、現実世界と意味世界の違いね。
以下の例が挙げられている。
• 月見うどん(メタファー:卵黄と月は似ている)/きつねうどん(メトニミー:油揚げは狐の好物)/親子丼(シネクドキ:親子という類で、鶏と鶏卵という種を表す)
• たい焼き(メタファー:鯛に似せたかたちをしている)/たこ焼き(メトニミー:蛸が実際に中に入っている)/焼き鳥(シネクドキ:鳥という類で、鶏を表す)
”
読書猿『アイデア大全』6刷決定 @kurubushi_rm 6分6分前
読書猿『アイデア大全』6刷決定さんがなにかをリツイートしました
これは実は、技法化しにくいけれど、発想法としては最強の手法について触れたもので、
アイデアに詰まったら追加的インプットを行うのが、常識的かつ報われる確率が高い。
では何故あまり強調してないかというと、アイデアを生み出すのを回避してインプット作業に逃げる人/場合が少なくないから。
読書猿『アイデア大全』6刷決定さんが追加
なにか @hayaa_memo 7時間7時間前
「特定領域において有用なアイデアを生み出すには、その領域についての深い知識が必要である。「何も知らないことが自由な発想を生み出す」という創造性の神話は現在では否定されている。」(読書猿『アイデア大全』p195)発想法は結局「道具箱」でしかなくて、その材料(=知識)はやはり必要。
「我々の創造性を押しとどめるのは1つは恐れ、もう1つは固着である。」(読書猿『アイデア大全』p119)この本の発想法の殆どは、固着を取り除くために、汎用的かつ具体的な思考の型を用意するものと言える。
「熟練した知の働きを一旦止めて、出会ったことのない奇怪で曖昧な何かを、なんとか読み解くところに新しいものは舞い降りる。」(読書猿『アイデア大全』p100)こういう話ではいつも、「守破離」って単語が思い浮かぶ。苦労して習得したものを、潔く否定することもできる勇気が大切。
「あらかじめテーマを設定して、それに沿ってアイデアを生み出すよりも、テーマ設定を後回しにするほうが、創造的な結果がより多く得られる」(読書猿『アイデア大全』p75)
「あらかじめテーマを設定して、それに沿ってアイデアを生み出すよりも、テーマ設定を後回しにするほうが、創造的な結果がより多く得られる」(読書猿『アイデア大全』p75)
「イライラの種を書き出すことは、健康や幸福感を改善するだけでなく、アダムスによれば、創造力や発明心の優秀な着火剤を蓄積することにもなるという。」(読書猿『アイデア大全』p19)
∸――
読書猿『アイデア大全』6刷決定 @kurubushi_rm 6分6分前
読書猿『アイデア大全』6刷決定さんがなにかをリツイートしました
これは実は、技法化しにくいけれど、発想法としては最強の手法について触れたもので、
アイデアに詰まったら追加的インプットを行うのが、常識的かつ報われる確率が高い。
では何故あまり強調してないかというと、アイデアを生み出すのを回避してインプット作業に逃げる人/場合が少なくないから。
読書猿『アイデア大全』6刷決定さんが追加
なにか @hayaa_memo 7時間7時間前
「特定領域において有用なアイデアを生み出すには、その領域についての深い知識が必要である。「何も知らないことが自由な発想を生み出す」という創造性の神話は現在では否定されている。」(読書猿『アイデア大全』p195)発想法は結局「道具箱」でしかなくて、その材料(=知識)はやはり必要。
「我々の創造性を押しとどめるのは1つは恐れ、もう1つは固着である。」(読書猿『アイデア大全』p119)この本の発想法の殆どは、固着を取り除くために、汎用的かつ具体的な思考の型を用意するものと言える。
「熟練した知の働きを一旦止めて、出会ったことのない奇怪で曖昧な何かを、なんとか読み解くところに新しいものは舞い降りる。」(読書猿『アイデア大全』p100)こういう話ではいつも、「守破離」って単語が思い浮かぶ。苦労して習得したものを、潔く否定することもできる勇気が大切。
「あらかじめテーマを設定して、それに沿ってアイデアを生み出すよりも、テーマ設定を後回しにするほうが、創造的な結果がより多く得られる」(読書猿『アイデア大全』p75)
「あらかじめテーマを設定して、それに沿ってアイデアを生み出すよりも、テーマ設定を後回しにするほうが、創造的な結果がより多く得られる」(読書猿『アイデア大全』p75)
「イライラの種を書き出すことは、健康や幸福感を改善するだけでなく、アダムスによれば、創造力や発明心の優秀な着火剤を蓄積することにもなるという。」(読書猿『アイデア大全』p19)
『要点で学ぶ、デザインの法則150』という本です。 https://www.amazon.co.jp/ 要点で学ぶ、デザインの法則150--Design-Index-William-Lidwell/dp/4861009782
nullmyjokes @nlmjks 3月10日
読書猿さんのアイデア大全2回くらい空読みした。「目を引いた文字列があったページだけ記憶に残すように読んで、目を引く文字列がないところは飛ばす」って言うのがここでいう空読み
結果二回とも目にとまったのはモールスのライバル学習とタルムードの弁証法。なるほど、めちゃくちゃ楽しいな
ほんのあや @aya_stroll 2月25日
個人的に印象深かったのは、「源内の呪術的コピーライティング」と「タルムードの弁証法」です。私の中ではこの手のものは発想法というより、悪質なプロバガンダの手法として認識されてたので、「いままで黒魔術だと思い込んでたけど、使い道次第なんだな!」と認識を改めました。
『アイデア大全 創造力とブレイクスルーを生み出す42のツール』
∸―
読書猿さんの良記事の一部紹介
無料でここまでできる→日本語を書くのに役立つサイト20選まとめ
http://readingmonkey.blog45.fc2.com/blog-entry-715.html
∸――
アイデアの生み出し方~『アイデア大全』のレビュー
http://ada-bana.hatenablog.com/entry/2017/03/12/104735?utm_content=bufferf9b7d&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer
【おすすめ】アイデアが浮かばない時に読みたい発想力・想像力を高める本5選
http://stockeizoku.hatenablog.com/entry/2017/02/13/170326
お読みくださり感謝。
「類義語による言い換えで言葉で縛る術を破れ」←タルムードでやるから叩かれる
『アイデア大全 創造力とブレイクスルーを生み出す42のツール』(読書猿/フォレスト出版)
タルムードの弁証法
一文から多くの意味と発想を得る技術
開発者
歴代の
タンナイーム
(1世紀の初めから、ミシュナ―の完成する200年ごろまでのユダヤの
ハハーミーム=賢者の名称。複数形。単数形はタンナー。
彼らの遺産がミシュナと呼ばれる口伝律法の修正である。)
と
アモライーム
(タンナイームの後、3世紀から6世紀、
イスラエルの地とバビロニアのコミュニティにおいて教授した
ハハーミーム=賢者。
彼らの成果がゲマラと呼ばれるミシュナへの注釈である。
タルムードはミシュナ=口伝律法、
とゲマラ=注釈から成る)
(要は賢者)
①もとになる文章を選ぶ
②重要語句の1~2語に下線を引く。
③下線を引いた語句を次のような語句に入れ替える
同義語、類義語。
同じ単語の別の意味、より古い意味、語源。
文脈からそうあるべき語。
元の語句と直線関係はないが、入れ替えても意味が通る語句。
④語句を入れ替えて作った文章の妥当性をチェックし、その文意を解釈する(意味を発掘する)。
⑤必要なだけ ③と④を繰り返す。
タルムードに見られる最も簡単な例。
「人がもし、他の人に対して罪を犯すと、
神(エロヒーム)がその仲裁をしてくださる」
(サムエル記Ⅰ 2-25)
エロヒームは元は、権威や権力を意味する。
権威や権力とは罪を裁く存在。
エロヒームを裁き人と解釈すれば、
裁き人が仲裁をしてくださる
となる。
作業を続けると裁き手の仲裁とは審判であり、判決でもあるからさらに、
裁き人がその審判を行う
と読める。
到達した表現は元の文言からするとほとんど正反対ともいえる主張
人間の聖邪理非の判定は、地上の裁きの場によるのであり、神はかかわらない。
地上では神ではなく人間たちの間で裁きを行う。
を含むものになっている。
聖書や解釈が奥深く持っていた意味を掘り起こし、
聖書と解釈の間の、また異なる解釈同士の間に発見された齟齬や矛盾を調停していく。
書かれたものを宗教の中心にすえる最初の宗教であるユダヤ教は、
テキストを読み解釈することを生活と社会の中心に置く共同体でもある。
聖なる成文律法は変更することが許されぬゆえ、
彼らは聖典の解釈をその周囲に蓄積することで、時代・場所によって際限なく変化する生活や社会という現実と聖典を結び付け続けた。
タルムードは、
成文トーラーとは別の口伝トーラーを編纂したミシュナと、
ミシュナを解釈したゲマラから構成される。
口伝はさまざまな学派で別々に伝承されてきたものだが、
ミシュナは少数派の伝承をも併記する。
この解釈の集大成であるゲマラでは、複数の解釈が論争された過程ごと記録される。
正典を引用し、推論を加え、互いに論駁しあう様を学ぶことで、学習者には聖典と口伝、口伝と解釈、解釈同士の間の矛盾を発見し、論駁による新解釈を生み出すことが推奨される。
今回取り上げた技法は、現象学とタルムードに深く学んだ哲学者レヴィナスがタルムードで繰り返し用いられていると指摘する
「我々が範例的と呼ぶ思考方法」を元にしたものである。
強力な推論法を用いて解釈の複数性を追求しながら、恣意的な妄想に陥らないために、
タルムード解釈では「読みの歴史的継続性」と「注釈の伝承」が重要となる。
これは師から弟子への対面による口伝によって担保される。
トーラーの教えにおいて議論と論争は常に推奨された。
ユダヤの賢者は伝統的に2つのタイプに類型化される。
「水一滴も漏らさぬ漆喰を塗った水槽」
師の教えを一滴も漏らさず吸収した賢者。
「湧き出る泉」
批判精神に富み常に論争を挑み納得いくまで主張する賢者。
タルムードはパレスチナとバビロニアの両地で律法研究の基本資料となり、別々に編纂され、
パレスチナ・タルムード(390年ごろ)と
バビロニア・タルムード(500年ごろ)となった。
(神意や超自然の力で問題解決はダメで、理性的議論と対話で問題解決せよ、神の声が~は反則だ、
というユダヤ教の確実に頭が良くなる生活習慣
が耶蘇は気に入らんのだね。
ユダヤ教徒に弁護士が多いのは当然だ。タルムード解釈がそのまま応用できるからね。
直線関係は直接関係の間違いな気がする。
キリスト教は一神教のくせに、人定法>神定法。
聖書より上の聖典が多すぎる。
福音書が四つあって互いに矛盾している時点でめちゃくちゃ。
一神教なら法律書は聖典の解釈書にならないとおかしい。
一神教の根幹を破るのが西方キリスト教=ご都合主義的アンチ論理的思考カルト)
TAEのマイセンテンスシート
言葉にしがたいものを言葉にする工夫
①取り組もうとしている課題を記入
②課題についてどんな感じがするかを身体感覚として味わい、浮かんできた単語やフレーズを書きだす。
ある程度出せたら重要だと感じるもの数個に下線を引く。
③ ②の単語やフレーズを読み返し、そこからいくつかの語を組合わせて、しっくりきそうな短文を作り、仮マイセンテンスとする。
④仮マイセンテンスの中で重要だと感じるごく(キーワード)に線を引き、その語句を空所(ブランク)にしたものを記入。
⑤仮マイセンテンスで線を引いたキーワードを記入し、辞書的な意味も記入。
⑥ ④を書いた空所(ブランク)のある文を読み返し、空所(ブランク)を埋めてしっくり語句やフレーズを二つ考える。
それぞれを記入し、これらについても辞書的な意味も記入。
⑦ ⑤と⑥のキーワードを④の空所のある文に当てはめて、もう一度読み返す。
キーワードで埋めてできた短文は、キーワードの辞書的な意味で解釈しては意味が通らないことが多い。
これらのキーワードは通常以上/以外の意味を担わされている。
辞書的な意味と比較して、その意味を書きだす。
少し長くなってもかまわない。かけたらその中でも最も重要な語句に線を引いておく。
→言葉にできそうでできない何かをつかむためには、ここが最も重要になる。
無理強いしなければ表せなかった何かこそ、言葉にできなかったものを言語化する手がかりになる。
⑧ ⑤、⑥、⑦で記入した三つのキーワードと、⑦で書いた辞書以上/以外の意味を書いた文で下線を引いた語句を、まとめて記入し、それぞれにどんな感じがするかを味わう。
⑨感じた後、思いついた短文をマイセンテンスとして記入。
⑩ ⑨のマイセンテンスを他の人に説明するつもりで補足説明を考えて記入。
これが「言葉にならない何か」を求めて得られたとりあえずの結果となる。
タルムードとの共通性
「この感じ」から生まれるつぶやきを書きだすこと、
そこから短文をつくり、あえて空白を空けてそこを埋めようとする言葉を召喚すること、
辞書的な意味を超えた意味に注意を向けさせ、
その言葉で意味したかったことは何かを求めさせる。
「短文をつくり、あえて空白を空けて、そこを埋めようとする言葉を召喚する」
ことは、レヴィナスがタルムードの中で繰り返し用いられていると指摘する方法、
「我々が範例的と呼ぶ思考方法」を思い出される。
タルムードはユダヤ人にとって聖書と並ぶ法的/生活規範の源泉だが、その内実は聖典の周囲で何百年かけて行われた議論の蓄積であり、絶えず襲ってくる現実と、聖典と伝承の間に矛盾を発見し、神意や奇跡に頼らず議論を尽くして解決していった記録である。
この範例的思考方法は、聖句や伝承の文言について、ある語句を、
元の意味や語源を示す語、
より広い意味や限定された意味の語など関連する語、
文脈から考えて取り替えうる後などに置換しながら思考を進めていく。
この方法は、ある理念を別の風土に移植して、その理念から新しい可能性を収穫するものであると、レヴィナスによって解説されている(『タルムード四講話』)。
(文章の重要語を空白にして、その空白に真により近い言葉を召喚する技術!
ロゴス使い=魔法使いの技術!
魔法使いはシンボルを使うんだから、シンボルの一種の文字を使って当然。
①自分である単語を定義する。
②辞書の定義と比較。
③ ①に含まれる辞書以上/以外の意味を抜き出して
=区切って=明確化して=意識して=記憶して=いろいろなことに使う。
悪魔崇拝、ユダヤ人、イルミナティでやってみよう!
これらは大半の人はまともな定義でないのにまともな定義だと思い込んでいるだけの代表的バズワード。
これらの語を含む文章で、これらの語を空白かぎかっこにするとバズワードなにがよくわかる。
これは翻訳サイトでもできる。
翻訳こそが上記の技術が使われる分野。
単語だと効果が薄そうだけど。
悪魔崇拝→Devil worship→悪魔の礼拝。
単語だとあんまりだね。
悪魔は悪いX。
Xを個別具体的に言えないから悪魔と言う。
空白にすると「( )を崇める宗教を信仰」。
具体的に何?ってなりません?
ユダヤ人だと、
「( )=( )を母とする人でかつユダヤ教徒。」
( )の定義に( )があるので定義になっていない。
この定義ではない定義はなんとイスラエルの帰還法という公式な法律。
イルミナティの定義に啓蒙主義も反カトリックも王政否定もないなら嘘の定義。
イルミナティの定義に上記の悪魔崇拝とユダヤ人が入っていたら嘘の定義で確定。
辞書活用法を見ると、
カトリックが
「百科全書派
=メーソンの内、言葉を定義するのが大好きな派閥で、フランス革命の中核」
を弾圧した理由がよくわかるなあ。
ローマ法王がメイソンはマニ教=グノーシス系だと言ったことも重要。
知性と理性の集大成にしてロゴスの本である百科事典を、
反知性主義の既存のキリスト教が叩くのは当然。
無自覚含めクリスチャンがタルムードを叩くのは、
タルムードが理性的議論で問題を解決していく、頭が良くなる本にしてイエスを叩いている本だから。
神意や奇跡に頼らず議論を尽くして解決する姿勢が気に入らないから。
読ませたくないから叩くのは、中国叩きと同じ。
中国古典、特に思想系と歴史系は必読書)
シソーラス・パラフレーズ
類語辞典を発想の支援ツールにする
①問題を2~3語のキーワードを含む簡単な文で表す。
あるいはもっと簡単に、問題を形容詞+名詞や動詞+名詞の2語で表す。
②類語辞典(シソーラス)などを使い、キーワードのそれぞれを類義語に置き換えることを繰り返し、
置き換えた文を次々つくっていく。
→一文の中のすべての単語を入れ替えてもいいし、一つずつ入れ替えて文をつくっていってもよい。
いかにして散らかった部屋を整理するか?
部屋を片付ける
→空間を整理する
エリアに分けてとりかかかればいいのか!
→スペースを放棄する
部屋の一角に未整理ゾーンを設けて、片づかないものはそこへ押しやることで他の部分を片づける。
アイデア生み出す発想法には、言葉遊びに類するものが少なくない。
言葉を意味で分類し関連語を示した辞書
=シソーラスの語源はギリシア語で宝庫。
シソーラスの発明者である、19世紀のイギリスの医師ロジェは、
類語を意味のグラデーションをなすように配列し、
意味の近しい語は近くに、
意味がずれるごとに離れたところに配置している。
置き換えながら意味をずらしていく目的に合致したレファレンスツールである。
ソシュールは、言語をはじめとする記号をヒトが取り扱う際に、記憶の中で潜在的状態で存在している記号のシステムがどのように働くかを説明して、
記号同士の位置づけに関する統語
(シンタグム=語の並べ方=統合の軸)
的な関係と、
記号同士の代用に関する範列
(パラディグム=語の選び方=選択の軸)
的関係を区別している。
シソーラス・パラフレーズは、タルムードの弁証法と同様に、範例的関係=記号同士の代用関係に根差した技法である。取り替えられるキーワードは文の同じ位置を占めることができるものであり、代替されるがゆえに同時にはあらわれないもの、文を作る際に我々が無意識に選択しているものである。
(耶蘇教聖典では唯一絶対不変存在は言葉と論理構造だから、新約盲信人はおフランス系辞書陣営を攻撃。
いろいろ用語を言い換えてみました。
言葉で縛る術を破るのに非常に有効なのが類義語による言い換え!
言葉を入れ替えていくって既存の短編にやったら別物の短編ができそうだね。
これは二次創作なのだろうか。登場人物名や設定まで言い換えたら別物になるね)
ノンストップ・ライティング
反省的思考=理性のストッパーを置き去りにする
各準備をしてタイマーを十五分間にセット
タイマーが鳴るまでとにかく何でもいいから書き続ける
手を止めてはならない
読み返してはならない
消すなんてもってのほか
下記誤りや句読点や文法、改行や段落なんて気にしない
漢字が出てこないなら平仮名でもカタカナでもいい
主語と述語がちぐはぐでも単語の羅列や繰り返しでも構わない
満足がいかなくてもそのまま進む
もうだめだ欠くことがないとなったら「もうだめだもう書くことがないと」書く。
何でこんなことしなきゃならないんだと思ったらそう書く。
とにかくタイマーが鳴るまで手を動かす。
怖い考えやヤバい感情に突き当たったら〈高い確率でそうなる〉
「ようやくおいでなすった」と思ってすぐ飛びつく
恐らくはそれが書くことを邪魔しているメンタルブロック(あるいはそれにつながるもの)である。
同時にそれはどこかで聞いてきたようなお行儀のいい言葉以上・以外を書くためのエネルギーの源泉となる。
書きなぐることでアイデアが見えて来る
自己監視と自己検閲を防ぐ。
自分のアイデアが評価されるかもしれないと思うこと(評価観念)は創造性を下げることが実験で確かめられている。
最強不可避の批判者とは自分自身である。
仮想の読み手は素早く反応できないので際限なく書き続けることで逃れられる。
(心理療法やストレス解消に使える。
物質的でない思考を物質化させて内容を固定することが重要。
一番消したいところが最重要!
一番消したくなるところ
=一番避けたいところだけもう一回書いて保存したらいいよ)
レヴィ・ストロースは書き殴ることから始める。
自分が何を言いたかったのかを見つけるために書きなぐる。
頭の中にあるような気がしていたものはすぐに消え去ってしまう。
書きつけて物質と化した思考のみが、扱うことができる。
書きなぐった原稿の行間にサインペンや色鉛筆で加筆。
原稿が解読不可能な状態になると不要な部分を白く塗りたくり加筆訂正できるようにする。
これも不可能になると切りとって原稿に張り付ける小さな紙きれを使って書き直すべき部分を書き直せるようにする。
コラージュみたいになっている。
(『作家の仕事部屋』ジャン=ルイ・ド・ランビュール/岩崎 力
書きなぐれ、そのあとレヴィ=ストロースのように推敲しよう/書き物をしていて煮詰まっている人へ
http://readingmonkey.blog45.fc2.com/blog-entry-461.html)
フィンケの曖昧な部品
テーマはとにかく後回し
球体、半球、立方体、円錐、
円筒、ワイヤ、チューブ、正方形の板、
L字、直方体、フック、車輪、
十字、リング、取っ手
の十五の部品から三つをランダムに選ぶ。
選んだ部品を組合わせて(拡大回転縮小などOK)
できるだけ自分にとって面白い形をつくり紙に描く。
何を表すか考えない。一度書きだしたらこれ以降は変更しない。
描き出した形に名前を付ける
発明品だと考えて用途と各部分の機能を考えて発明品に名前を付ける。
何かの分野の抽象概念を図式化したものだと想定して、
各部分を表すものと考え、全体の概念名を付ける。
一つの図形についていくつも考えてよい。
創造的アイデアが生まれる条件
・あらかじめテーマを設定するよりも、テーマ設定を後回しにせよ
・組合わせる部品は自分で選ばせるよりもランダムに決定して押し付けよ
・誰かが組み合わせた形を解釈するよりも、自分で組合わせて創った形を解釈せよ。
(部品をさらに足したり、減らしたりしたら面白そう)
コンセプト・ファン
固着をはがし、見本から脱却
紙の真ん中に最初の問題を書き丸で囲む。
そこから右側に放射線を描き思いついた複数の解決策を線に沿って書く。
問題をより広い展望でとらえなおすためにステップバックを行う。
問題が生じたのはなぜかと問い原因や背景となっているより根源的な問題を最初の問題の左側に書き丸を囲む。
ステップバックした問題から右側に放射線を描き思いついた複数の解決策を線に沿って書く。
以上を必要なだけ繰り返す。
創造性を押しとどめるのは恐れと固着。
真似しろと言わなくても、見本となりそうなものを少し見せるだけで、その後に生まれるアイデアは見本から強い影響を受けることが実験で示されている。
仮定破壊
暗黙を引きずり出せ
検討したい問題の情報を集めて図解する
3列の票を創る。
左列に状況、中列に前提、右列に破壊とタイトルをつける
図解を眺めて状況欄に書きだしていく
状況欄から一つ選びその前提や糧や思い込みや暗黙のルールなどを考え前提欄に書く
前提欄の一つを選びそれを壊しひっくり返して新たな前提や家庭新しい観点捉え方新ルールなどを間が破壊欄に記入。
デュルケム『宗教生活の原初形態』にて
儀礼という様式化された行動が集団を創り出し、
また集団を持続=再生産するのに不可欠であることを指摘。
儀礼とは集団の外から見ればなぜそんなことに意味があるのかわからない(ほど細かい)ものだが、
集団内の人からすればその細かい所作の一つ一つが時に深刻なほどに重要であり、
自分がしくじれば外から見れば不可解な程に恐怖や後悔の念に駆られ、
また他人がその儀礼に従おうとしていないところを見ると冒瀆されたかのような激しい怒りを覚えるものである。
同じ儀礼をおこなうものが仲間であり違う儀礼を行うものは仲間ではない。
詳細に定められた儀礼は習得に少なくないコストがかかるがゆえに、
集団に属したふりをして集団維持のコストを負担せず利益だけを持っていこうとするフリーライダー(ただノリ野郎)を見分けるのに都合が良い。
(儀礼に習熟するには神話=教典の学習が不可欠だし、
物理的動作=儀式でないと人間は確信を得られないことが重要。
あなたの神話=あなたがそれに従って生きている思想
と儀礼=毎日行っている動作は何ですか?
これがない人は存在しないので、
「ない」とか「無宗教」という人は自分に無知なだけ!
神話と儀式を操るものがいつの時代も支配層)
ルビッチならどうする?
自分の脳内師匠に聞け
“How would Lubitsch have do it?”
これといった人物を決めておき、行き詰まったらその人ならどうするかを考える。
映画監督ルビー・ワイルダーにとっての師匠エルンスト・ルビッチから命名された手法。
孟子は「孔子ならどうする?」という
私淑(直接教えを受けることはできないがある人をひそかに尊敬し模範として学ぶ)
により儒教を発展させた。
私淑の対義語は親炙(ある人に親しく接してその感化を受ける)。
私淑がなければ孔子の教えが儒教となることはなかっただろう。
ディズニーの3つの部屋
夢想と実務と批評の分離
(夢想家と実務家と批評家の名前がついているが、
これだとアイデアを束縛しかねないのでやめた方がいいと思う。
よって固有名詞を書かない)
紙を1枚用意して線などで3列に分ける。
夢想か、実務家、批評家の項目に分ける。
夢想家から書いていく。
それに対してどうやったら実行できるかを実務家欄に書いていく。
次に「なぜすべきでないか?」を軸に、実務家欄の記述に対して批評し批評家欄に書く。
会議室をそれぞれ分ける(部屋を変える)ことができないならせめて紙の上で分ける。
(will/can/must
やりたいこと、やれること、やるべきこと。
この三区分法は意外とある。
いるかアイス/irucaice @irucaice 3月10日
@keisei_1092 会社の研修でこれまんまwill/can/mustって習いました……
)
オズボーン・チェックリスト
観点の強制増殖=変形法をあらかじめ作り全て当てはめる
他への転用は
応用は
変更したら
拡大したら
縮小したら
代替したら
再配列、アレンジしたら
逆転したら
結合させたら
過剰、欠如、転倒、誤った配置を上記は含む。
(・極端化
・陳腐化
・過剰化
・過少化
・結合
・分離
・逆転
・巨大化
・縮小化
・違う使い方
・違う手順
・違う観点
・以上の観点自体も疑う対象にする。
・毎日新しいことを1つは探す。
画像検索でこれらのワードを入れるのも手)
モールスのライバル学習
メルセゲ流「敵の真似が最強」
先行者やライバルの解決法を応用
源内の呪術的コピーライティング
ニセ伝統も捏造文化も三代続けば一般化
使えそうな、類似の、既存呪術を探す。
俗信、迷信、民間信仰、都市伝説、疑似科学などがソースとして利用できる
新しい要素を追加したり、古い要素と新しい要素を入れ替える。
由来を捏造する。
元になった歴史的事例が語られ、時に著名人が事例の登場人物。
人間の脳は連想的な関係が見つければ他の関係も成り立つかのように誤動作することがある。
類似と接触と近接。
(悪用されまくり)
赤毛の猟犬
カワウソ祭
インキュベーション(アイデアの閃き、育成)の為の仕込み。
問題についての情報を集めて1項目ずつカードに要約
全てのカードを読み通す(途中で中断せず一度に頭に入れる)。
できればどんな組み合わせがあるかを徹底的に考える。
アイデアが生まれるのを待つ。なにか別の作業をするか休憩をとる。
“だっ‐さい【×獺祭】
1 《「礼記」月令から》カワウソが自分のとった魚を並べること。人が物を供えて先祖を祭るのに似ているところからいう。獺祭魚。おそまつり。うそまつり。
2 《晩唐の詩人李商隠が、文章を作るのに多数の書物を座の周囲に置いて参照し、自ら「獺祭魚」と号したところから》詩文を作るとき、多くの参考書を周囲に広げておくこと。“
https://kotobank.jp/word/%E7%8D%BA%E7%A5%AD-561256
ポアンカレのインキュベーション
数学の傑物は閃きをイルミネーションと呼んだ
意識的かつ集中的に問題に取り組む
その後しばらく問題から離れ別の活動を行う、休む、散歩に出るなど
し知恵ると閃きが訪れる
閃きについて再び意識的かつ集中的に取り組み検証する。
ポアンカレはひらめきをイルミネーション(天啓)と呼んだ。
(イルミちゃんがやってくるんだから、光の天「思」でいいのでは?
ぺ天使でないか検証必須)
天啓は無意識からではなく、固着からの解放で生まれる。
ポアンカレは、意識的作業に挟まれた無意識のプロセスを重視した。
無意識の勝枝堂をメインとする彼の考察は、後の研究で実験的に反証された。
問題から一時的に離れることは、
休みなく活動を継続する無意識に続きを任せる
というよりも、次のことをもたらす。
上手くいかないアプローチや観点への固着から離脱すること。
長期記憶において問題に直接関連する情報だけでなく、間接的に関連する情報についても活性化が拡大すること(活性化拡散※)。
問題とは関連のないランダム刺激にさらされること。
休息によって認知資源が解放され認知能力が回復すること。
※活性化=長期記憶に格納された情報が取り出しやすくなること。
活性化のレベルはその情報が最近使用されたかどうか、使用頻度に左右される。
長期記憶はネットッワーク上に構築されており、ある情報が活性化されると、その情報と関連したネットワーク的に近接する情報もまた活性化される。
こうして活性化はネットワークを伝って広がっていくのが活性化拡散であり、自動的に生じると考えられている。
ポアンカレのインキュベーション(孵化)の正体が無意識のハードワークでないこと知ることは次のような恩恵がある。
発想法にまつわる神秘主義の一つを粉砕できること。
無意識という何でも説明できるマジックワードを使わずとも、霊感/天啓を理解できる道を開く。
ポアンカレのアプローチもまたほかの発想技法と同様の原理の上に成り立つ陸続きの手法であると判ること。
夢日記
寝ているからこそ創造的
眠る前に説くべき問題や課題に十分に浸っておく
眠る
起床後すぐに夢を記録する
記録を書く愛間にも記憶はどんどん消えていくので単語やフレーズの断片でもいいので書けるだけ書く。
夢の記録を習慣化すると夢を覚える力も記録できる量と質も改善していく
夢の記録を読み返し解決に使えないか考える
夢を見てるときの脳の活動は発想法のテクニックに酷似している。
悪魔のトリルという曲は、ジュゼッペ・タルティーニの作品。
1713年の或る夜、彼は夢の中で魂と引き換えに悪魔と契約した。悪魔のヴァイオリンを弾いてみるように手渡してみたところ、
それはそれは素晴らしいソナタの演奏を披露される。
優れた技術と知性に満ち溢れこの世のものとも思えぬ美しい演奏に魅了されとりことなったあまりの美しさに息を詰まらせた彼ははっと目が覚めると急いでで飛び起きてヴァイオリンを摑み夢で聞いた悪魔のソナタを再現しようと慌ててメロディを奏で始めたことで作曲されたソナタは彼の今迄のどの作品よりも素晴らしい曲となった。
(Tartini Violin Sonata in G minor ''Devil's Trill Sonata''
https://www.youtube.com/watch?v=z7rxl5KsPjs
技術と知性あふれる存在が悪魔って典型的な耶蘇思想の夢。
インキュベーターの意味はインキュベーションを与える存在。
つまり魔法使いを育てる大魔法使い。
理性的宇宙存在QBが合理的営業を行うとかなり反発されるよね。
一つは必ず願いをかなえてくれるのはかなり良心的。
耶蘇の神はかなえてくれないからね。
そういえば悪魔も願いをかなえてくれるよね)
『43個目の発想法「露伴のメトニミー」』
のネタバレを求めてきた人、残念だったな!
タイトルにも入れといた。
クイズは~ページの~番目の文字のほうが良かったんじゃないかな。
『×××』と『×××××××××××』を読んでも私はこんな素晴らしい記事は書けないな。
「換喩(メトニミー):隣りあう、接する、近いことに結びつけて意味を拡げる比喩表現」
という普通に調べれば出る情報と、
本書がアイデア発想法一覧なのを結び付ければ、
メトノミーでどんどんいろいろ結びつけていって新たな発想を得る技術なんだろうなー、
幸田露伴の名前があるから彼はこの発想法の達人なんだろうなー
幸田露伴の文章に実例があるんだろうなー
(小説でなはいっぽい。文章術について書いた記事かな?対談かもしれんし随筆かもしれないけど)ぐらいは類推できる。
これが正解かどうかは書かないし、運用のために重要な実例も書かない。
ここまで書かれると読みたくなるでしょ?
私はまず図書館で借りて読んでから、買うべきだと判断し、買いました。
『問題解決大全――ビジネスや人生のハードルを乗り越える37のツール』
”God, give us grace to accept with serenity
the things that cannot be changed,
Courage to change the things
which should be changed,
and the Wisdom to distinguish
the one from the other.
Living one day at a time,
Enjoying one moment at a time,
Accepting hardship as a pathway to peace,
Taking, as Jesus did,
This sinful world as it is,
Not as I would have it,
Trusting that You will make all things right,
If I surrender to Your will,
So that I may be reasonably happy in this life,
And supremely happy with You forever in the next.
Amen.
神よ、恩寵を私に与えて下さい
変えられないものを静穏に受け入れるために
与えて下さい
変えるべきものを変える勇気を
そして、変えられないものと変えるべきものを
区別する賢さを私に与えて下さい
一日を一度に生き、
一瞬を一度に楽しみ
平和へと向かう小道として困難を受け入れる
神がしたように、
この罪深い世界をそのままに受け入れる
私がそれを味わうようにではなく
あなたが全てを正しくされることを信じる
もしあなたの意志に身を委ねたならば、
この人生が適度に幸福なものとなり得るように、
そして、天国で永遠のあなたとともに至福を味わうために
アーメン
”https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%81%AE%E7%A5%88%E3%82%8A
2 ニーバーの仕分け
問題や課題を細分化する。
問題は細分化するほど変えやすい部分を見つけやすい。
しかし取り組んでみないとどのように分ければいいのかわかりにくいので、
当初は大雑把に分けておき、
後でやりなおすといい。
細分化したそれぞれの部分について、
変えやすさ(可変度)について点数づけする。
表にするとわかりやすい。
なぜその点数にしたか、根拠をメモ。
可変度がゼロか低いものは少なくとも当面は受け入れるしかない。
変わらないことを前提に他の部分に手をつけることを考える。
可変度の高いものについて問題解決に着手。
容易さと重要度を評価すると、
ぐずぐず主義克服シートになる。
ぐずぐず主義克服シートは同期づけや進行管理に使える。
いくつかの問題の部分に手をつけた後や、
時間が経ったのちに、
もう一度この表を作り直してみる。
改めて問題に取り組んでみると、さらに細分化できることが多い。
・20 ぐずぐず主義克服シート
Anti-Procrastination Sheet
先延ばしはすべてを盗む
やるべき仕事をいくつかの作業に分ける。
すぐに実行できて完了できるよう、
できるだけ小さな単位に分割するほうが望ましい。
大きなプロジェクトや複雑な仕事の場合は、
大まかに分けてから、それぞれをさらに細かく分割するなど多段階で行うとよい。
ロジックツリーやさくらんぼ分割法(『アイデア大全』)
を使いと楽。
分割したそれぞれの作業について、その困難さとやり終えた際の満足度を予想して、
0から100の数値で表してみる。
一番最初の作業に取り掛かり、
その作業が終わったら、
作業が実際にはどのくらい難しかったか、
また実際にどのくらい満足したかを、
それぞれ0から100の数値で表して記録。
実際にやってみると自分のマイナスの様相がいかに間違っていたかを知って驚く。
以下区分した仕事をやり終えるごとに、
その仕事が実際にはどのくらい難しかったか、
また実際にどのくらい満足したかをそれぞれ記録していく。
困難さの予測、
満足度の予測、
実際の困難さ、
実際の満足度。
procrastinationの訳語がぐずぐず主義、先延ばし。
するべき行動を合理的な理由なく遅らせることを指す。
語源のラテン語の動詞procrastinareは、
「先へ・前へ」pro-と、
「明日」crasからできた言葉で、
明日まで延ばすが原義。
遅らせることで事態が悪くなることですら、
人はしばしば先延ばしを行う。
先延ばしは誰にでもそして人の生活・社会のほとんどどこにでも生じ、
多くは大した問題に発展しない。
しかし、習慣化することもあり、深刻な問題に発展する悪循環の端緒となる場合がある。
先延ばしの善用
克服ではなく人間の仕様として受け入れ利用するアプローチを紹介しよう。
最も重要な仕事を最後に回すことで、
それより重要性は劣るがやらなくてはいけない仕事をどんどん片づけていく
「構造化された先延ばし(Structured Procrastination)」。
先延ばし人間はその間まったく何もしていないわけではないことに着目。
重要な作業を先延ばしにして重要度の低い別の作業をしてしまう習性を逆手に取ることで、
仕事の生産性を高めるだけではなく、
それまで着手されなかった仕事を片付けてしまうのである。
つまり最重要な仕事の先延ばしによって、
それ以外の仕事の先延ばしをちゃっかり克服している。
症状処方に通じる毒をもって毒を制する方法。
重要なことを先延ばしにしてあえて穂男子ないことをする人間の仕様。
先延ばし≠何もしない。
・22 オデュッセウスの鎖
意志の力に頼らない
計画倒れを防止
計画通りに実行
目的と目標を決め
ゲートキーパーに依頼し
次の事項について契約
何をいつまでになるかのリスト
達成基準
達成時のご褒美
未達成時のペナルティ
定期的にゲートキーパーと進捗を確認し
ご褒美、ペナルティを躊躇なく実行してもらう
・23 行動デザインシート
過剰行動の修正は不足行動で
三日坊主克服
悪い習慣をやめたいとき
増やしたい、減らしたい行動や習慣をターゲット行動として選ぶ
現在のターゲット行動の頻度や回数を測定
ターゲット行動の種類に応じて行動デザインシートを選ぶ
(著者のブログにある)
不足行動(増やしたい、始めたい行動)の4特徴
行動のきっかけがない、少ない
ハードルが高い
ライバル行動に負けている
すぐに成果や楽しみがない。
きっかけをつくる
ハードルを低くする
ライバル行動を遠ざける
行動に対してご褒美
過剰行動(減らしたい行動)の4特徴
きっかけがある、多い
ハードルが低い
ライバル行動がない
すぐに効果や楽しみが現れる
きっかけを取り除く
ハードルを高くする
ライバル行動を持ってくる
ペナルティを課す
ぐらい敵対桜蘭に記入したことの実施
頻度と回数を測定し実施前と比較。
具体的対応のすべてを最初から実施する代わりに、
最もやりやすいものから一つずつ実施してもよい。
・37 症状処方
問題をもって問題を制する
解決の努力が問題を生み出す悪循環の一部になっているとき
意識的努力が余計に問題を悪化させているとき
とりのぞきたい問題(症状)をあえて促す。
より大げさに、
スケジュールを決めて、
意識的に行う、
もっと続ける。
授業料を払うからパパとママにギャンブルを教えて!
従うことも拒否することもできない指示。
治療的ダブルバインド
自発的に震えてください
震えない場合
→指示に従わなかったので失敗
→しかし本人にとっては望ましい結果
震えた場合
→指示に従ったので成功
→コントロールできなかった震えを自分の意志でコントロールできた
いずれにせよ本人にとって望ましい結果となる。
28 推論の梯子
正気に戻るためのメタファー
固まったものの見方をリセット
思考や認識の前提を見直す
1 推論の梯子の上にいることを知る
何かを認識しているとき、また行動しようとしているとき、
我々は次のような推論の梯子の上にいる。
何を確信するかで事実のどの部分を
選択するかに影響を与える
行動 私は確信に基づいて行動する
確信 私は周囲の世界に関する情報を持っている、私の推論は事実である
結論 私は結論を引き出す
推論 私は自分がつけ加えた意味に基づいて推論する
意味 私は(文化的・個人的な)意味をつけ加える
選択 私は自分が観察しているものの中から事実を選ぶ
事実 (ビデオに記録できるような)観察可能な事実や経験
2 いったん、革新や推論をリセットするために、推論の梯子を下りる
次のような導きの問いに答えてみるといい
今の状況をビデオカメラで撮影すれば何が写っているだろうか
今の状況を感想抜き、感情抜きで描写するとどうなるか
3 梯子を上りなおす
今度は一段ずつ、自覚しながら梯子を上がっていく。
梯子の各段を質問したものに一つずつ答えていくといい。
質問への答えは先ほどまでどっぷり浸かっていた推論や結論の影響を当然受ける。
言い換えれば、梯子を上りなおす作業は、自分がどんな推論をしていたかを確認するプロセスでもある。
しかし、推論の梯子を上りなおすことで、先ほどは無自覚かつ自動的に行っていた選択や意味づけや推論を省み、
変更する余地が生まれる。
梯子を上る質問
選択 私は自分が観察しているものの中からどの部分に注目するのか
意味 私は選んだものにどんな意味をつけ加えるのか
推論 私はどんな意味に基づいてどんな結論を引き出すのか
結論 私は推論に基づいてどのような結論を引き出すのか
確信 私の結論は事実であると確信するか
行動 私の結論や確信に基づいてどんな反応、行動が生まれるだろうか
誰もが推論の上にいる。
ヒトは事実そのものよりむしろ、事実に付与された意味に反応する生き物。
しかし自覚する人は多くない。
知識としてヒトのこうした〈仕様〉を知っている人も、
推論の梯子を無自覚に上ってしまう。
とりわけ困難な状況に陥ると、我を失うと同時に、意味づけられていることを忘れ、
自分は今動かしがたい現実に直面していると信じて疑わなくなる。
メタファーとしての推論の梯子
この手法はヒトの仕様とヒトにとっての世界の成り立ちを思い起こすためのメタファー。
このメタファーは認知の階層を梯子の段にたとえたものだが、
さらなる含意を派生させる。
たとえば、一度この梯子の存在を思い出せれば、
自分が推論の梯子の上でバランスを失いかけていることに気づいたり、
異なるものの見方をするためには、
一旦梯子を下りる(事実のレベルに戻る)必要があると理解することができる。
簡単に推論や意味付けをリセットできるわけではない。
認知は相互行為を介して互いに結びついている。
抗争中の両者は互いを非難しあう相互行為に陥っており、
多くの場合、両者の認識もまた対立しあう形で再生産される。
忘れてはならないのは、我々はそうした相互行為の共同制作者なのであって、奴隷ではないことだ。
対立しあう人たちは同じ出来事を違う見方で見ている。
推論の梯子のメタファーを使って言えば、
それぞれが違う梯子の上にいる。
少し詳しく言い直せば、事実の異なる部分を取りあげ、
別の意味づけをし、逆向きの推論を行って、相容れない結論を下している。
大げさに言えば、対立してるのは私とあなたではなく、
異なる梯子がもたらす認知と認知なのだ。
そう考えることは一種の外在化(→問題への相談)をもたらす。
問題と個人を切り分け、
個人攻撃を避け、
問題を生み出すメカニズムを冷静に分析するだけの余地を生み出す。
二つの梯子AとBがあり、両者の間に円錐がある。
Aの上っている人cと、Bに上ってる人dは今いる高さが違っており、
一方は三角形、他方は円だと主張。
円錐は見る方向で見える形が変わる。
(二次元的に見ると対立するが、
三次元的に見ると対立しないとも解釈できる)
29 リフレーミング
事実を変えず意味を変える
ものの見方を変えることで行動や状況を変える。
認知を巻きこむ悪循環を抜け出す。
問題となっている状況を支える認識を同定し、
認識の枠組み(フレーム)を変更し、
悪循環を構成する自分や他人の行動や状況を定義しなおすことを繰り返す。
トム・ソーヤーのペンキ塗り。
罰としての仕事を
譲りたくないほど楽しい行為としてレフレーミングして
ベンにペンキを代わりに塗ってもらうだけでなく代金まで得た。
変わったのは意味づけのみで、
ペンキ塗りという行為は何一つ変わっていない。
イエナ橋取り壊しを
名前を士官学校橋(軍人の学びの橋)という元の名前に戻すとプロイセンに提案して防いだタレーラン。
負の記憶を
学びの場所としてリフレーミング。
暴徒を撃たずに解決
我々は広場を占拠した暴徒を鎮圧するように命じられた部隊です。
しかし市民の皆さんに銃弾が当たる危険があるため発砲することができません。
我々は市民の皆さんが速やかに広場から退去することを要求します、
と告げて包囲の一部を解くと、市民全員が広場から出て行った。
広場を占拠する暴徒を
傷つけてはならない市民としてリフレーミング。
暴徒とは広場に集った怒れる市民でありそもそも当局が鎮圧すべき対象として
リフレーミングしていた。
それをまたリフレーミングした事例。
人はあるフレームを受け入れることによってはじめて、
現象を知覚し、確認し、命名することができる。
フレームが変われば意味が変わり、
意味が変われば反応も変わる。
ただの言い換えにとどまらないのは、
人は事実ではなく事実についての意味に反応する生き物だから。
問題や悩みはしばしば我々の認知を巻き込んだ悪循環によって維持され再生産される。
現実がしぶとく変えがたいのは、
我々の働きかけを受けつけぬほど固いからではなく、
我々の相互行為のループによって不断につくり直されているから。
認知を変えるのは一般に難しい。
認知は行動の原因であるだけでなく、その結果でもあるからだ。
脳内だから自由自在というわけにはいかず、
気の持ちよう次第とはいかない
(これは、すべては私の心の中にある、という個人中心主義や、
やる気があればなんでもできる、という主意主義的誤謬の一種である)。
フレームは個人の中にある単なる思い込みではなく、
事象に意味を付与する相互作用の枠組み。
認知もまた脳内に孤立しているのではなく、
相互作用の網目からなる社会というシステムに埋め込まれており、
その中で不断に再生産される。
だから認知だけを変えようとすることは、かなり難しい。
認知も因果ループの中で再生産される。
このループは一種のシステムを構成しているから、変動には負のフィードバックが働き、
元の状態に戻ろうとする力が働く。
たとえば内気な自己概念を変えようと、積極的な行動をすると
「イメージと違う」などというネガティブな反応が周囲から返ってきて、
「余計なことをしなければよかった」と余計に内にこもるケースがその例である。
リフレーミングの活用に
構造派家族療法のリラベリング(個人の症状とみなされる者を対人関係的に再定義)などがある。
人は事実よりも事実の意味づけに反応する。
ストア派のエピクテトスは我々を悩ませるのは事実ではなく事実についての我々の意見の方だと看破していた。
塗油式による聖別は宗教儀礼によるリフレーミング。
これが強力なのはただの個人的な思い込みではなくその宗教を信じ再生産に参加する人たちの相互作用によって、
維持され再生産されるから。
「この宗教儀礼によるリフレーミングが強力なのは、それがただの個人的な思い込みではなく、その宗教を信じ再生産に参加する人たちの相互作用によって、維持され再生産されるからである」(『問題解決大全』p.302)
穢れの感覚はものが本来あるべきところにではなく、境界を超えて存在するときに生じる。
(認知を変えたいなら、環境を変えないとね。周りの人ともの、時間を使っているものを変える。
リフレーミングも名づけの魔術だな。
著者は善用を取りあげているので悪用の例を書いておく。
違法企業をブラック企業と言い換えることで違法企業を擁護している。
広めるにマスゴミが大々的に関与しているのは、
マスゴミの親分が違法側だから。
違法企業に勤めていると言われると「証拠を集めて訴えろ」と真面目に言う人も
ブラック企業に勤めていると言われると「そうだね、大変だね」とスルーしてしまう。
カルト信者とか虐待受けた人とかが実はカルトに心を壊されたいいことだったのだとか
虐待は自分が成長するための試練とか言ったりすることがあることもリフレーミングだな。
自己啓発書は、なぜこれで人間は啓発されてしまうのか、という観点で見ると面白い。啓発ポイントを探そう!
)
30 問題への相談
問題と人格を切り離す
個人攻撃に陥っているとき
問題に取り込まれ何をすればいいかわからないとき
1 問題を擬人化し、問題に苦しめられる当事者を主人公と呼び以下の仮想インタビューを行う。
問題に苦しんでいるのが自分自身でも別人のようにインタビュー。
2 あなたのお名前を教えてください。
あなたは主人公にどんな影響を与えているのですか
あなたの企みが成功しているのはどんなとき
企みが失敗するのはどんあんとき
何が主人公の味方をしていると思いますか
主人公がどうすればあなたの力が弱まるのですか
3 次に主人公にインタビュー
いったいどんなことでお困りですか
その問題(擬人化された名前で呼ぶ)はどれくらいの期間続いているのですか
どれくらい主人公さんに影響しているのですか
主人公が少しでも抵抗できたのはどんなときですか
問題がなくなったとしたら主人公さんはどんな風に変化しますか
引きこもりについて
こもらせ様=問題
巌窟王=本人
外在化と影響相対化質問。
問題と人格の分離。
原因について他人や自分の性格や能力、やる気や適性のせいにしてしまうことが少なくない。
これを個人攻撃の罠という。
ここにはまりこむと特定の個人を問題の根本原因である犯人とみなし批判して(しかりつけたり反省を求めたり)
おしまいになりがちで、
それ以上の究明もなければ具体的な改善のためのアクションをとることもなく、
結果として問題は放置されてしまう。
他人を個人攻撃するよりも厄介なのは
自分を責める個人攻撃の罠。
根本原因が自分にあるとみなせば、
問題解決には自分を変えるしかない。
これは多くの自己啓発書が「布教」する教説の根底にあるものだが、
問題解決の観点から見れば、実際的な問題解決を回避させるばかりか、
むだな努力を誘発させるデマゴギーである。
自分を変えることで何らかの成果を得ようとすることは、
喩えるならスピードメーターの針を動かして自動車を加速させるようなもの。
因果の向きのとらえ方が逆さまになっている。
スピードメーターは自動車のスピードが変化した結果動くのであって
逆ではない。
行動によって何らかの成果が得られた結果自分は変わるのであって逆ではない。
変えられないことにエネルギーを投下しても成果が得られないばかりか(→ニーバーの仕分け)、
失敗までも自分に原因を求めることになりがち。
これが高じて努力が自己否定につながりさらなる努力を要求するループに入り込むと自分を責めさいなむことが続き、
問題に巻き込まれた当人の精神的健康まで悪化させかねない。
外在化の技法は個人攻撃の罠から関係者を救い出そうとするものである。
図
自己嫌悪(自分を責める 個人攻撃の罠)
→自分を変える→失敗→自己責任→自己嫌悪のループ
(さすが”「考え方が変われば人生が変わる」みたいな自己啓発書を根絶やしにしてやろうと願ってます。”
と言う読書猿さんだけある。
戒律守らずにいきなり梵我一如すれば世界が変わるって言っているようなもの。
そりゃ、梵我一如を達成したら世界が変わるけど、そんなの戒律守ることなしに達成できる人なんてほぼいない。
戒律守る方がてっとり早くあるいていどは世界を変えることができる。
戒律守ることは自分の行動を変えることだから世界も変わるに決まっている。
この世界とは自分の世界であることに注意。
「人が問題ではなく、問題が問題である」とは ナラティブ・セラピーのマイケル・ホワイトの最も有名なフレーズですが、 『問題解決大全』にも何箇所かで「個人攻撃の罠」に触れています。
はじめに世界=神ありき。即ち「身体と外部環境の相互作用で脳が動き、
感情が働き、"私"の意志が生まれる」とするスピノザの汎神論=自由意志論を、
脳科学で立証した古典的な名著こそ、その名もズバリ『デカルトの誤り』
が、多くの神学者とスピノザを分つ点がある。それはスピノザが汎神論者であること。彼にとっての神は、一般的にイメージされるようなキリスト教の唯一神ではなく、自然であり宇宙であり世界なのだ。そしてスピノザによれば、人間の行為の原因=意志は「神」から発生するものとなる。即ち「世界」から。
(ストア派かな?インド哲学?)
)
terado? @terado_p104
8時間8時間前
セルフモニタリングは、悪循環ループをつくる認知に、別のルートを接続することで、悪循環をおだやかに組み替える。「問題解決大全」
参考資料
わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる
(スゴ本 = すごい本)
読書猿さんと対談した
http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2017/12/post-a3b8.html
アリストテレスとカントのカテゴリーって図書館の十進分類表みたいに使えそう。
メトニミーとシネクドキ
http://d.hatena.ne.jp/morohiro_s/20060422/p1
“レトリックについて話す時、メタファー(隠喩)はとりあえずいいんだけど、
隣接性に基づくメトニミー(換喩)と
包摂関係に基づくシネクドキ(提喩)の違いについて、巧いこと説明できなくて困っていた。結構色んな本を見てもいろんな説が書いてあって困る。シネクドキとは、一部をもって全体を、あるいは全体をもって一部を表すもんだから、メトニミーの一種だって書いてある(ヤーコブソンもそうであるよう)のもあるし、いや違うんだってのもあって。
まあ、普通は、メタファーvsメトニミーの話をしてたら良かったんだけど、最近、作品の「タイトル」とは何か、って話を講義でしていて、佐々木健一氏の『タイトルの魔力―作品・人名・商品のなまえ学 (中公新書)』(この本は面白い!)を参考にして話をするんだけど、で、佐々木氏は、絵画に描かれているものをタイトルにする記述型のパターン(《四条河原遊楽図》とか《積み藁》とか、一番多いもの)は、メトニミーではなく、シネクドキだと言っている。なぜならば絵画に描かれた世界は、現実のフィジカルな世界ではないので、隣接関係は成り立たないからだという(上記p.206)。ちなみに、《ミロのヴィーナス》は、メトニミー型らしいが。
…瀬戸賢一氏の『メタファー思考 (講談社現代新書)』の「理論解説:メタファー早分かり」(203-06)…
瀬戸氏によると、メタファー、メトニミー、シネクドキは認識の三角形を形づくるもので、やっぱりメトニミーとシネクドキは、別物として扱わなければいけないらしい。メタファーは似ている(有名な例では「白雪姫」)ってことでいい。
メトニミー(「赤ずきんちゃん」)っていうのは、あくまでも現実世界の隣接関係--主人公の娘がいつもかぶっているもの--に基づくのに対し、
シネクドキ(「人魚姫」)は、意味世界における包摂関係、すなわち類をもって種を表すものであると。なるほど、現実世界と意味世界の違いね。
以下の例が挙げられている。
• 月見うどん(メタファー:卵黄と月は似ている)/きつねうどん(メトニミー:油揚げは狐の好物)/親子丼(シネクドキ:親子という類で、鶏と鶏卵という種を表す)
• たい焼き(メタファー:鯛に似せたかたちをしている)/たこ焼き(メトニミー:蛸が実際に中に入っている)/焼き鳥(シネクドキ:鳥という類で、鶏を表す)
”
読書猿『アイデア大全』6刷決定 @kurubushi_rm 6分6分前
読書猿『アイデア大全』6刷決定さんがなにかをリツイートしました
これは実は、技法化しにくいけれど、発想法としては最強の手法について触れたもので、
アイデアに詰まったら追加的インプットを行うのが、常識的かつ報われる確率が高い。
では何故あまり強調してないかというと、アイデアを生み出すのを回避してインプット作業に逃げる人/場合が少なくないから。
読書猿『アイデア大全』6刷決定さんが追加
なにか @hayaa_memo 7時間7時間前
「特定領域において有用なアイデアを生み出すには、その領域についての深い知識が必要である。「何も知らないことが自由な発想を生み出す」という創造性の神話は現在では否定されている。」(読書猿『アイデア大全』p195)発想法は結局「道具箱」でしかなくて、その材料(=知識)はやはり必要。
「我々の創造性を押しとどめるのは1つは恐れ、もう1つは固着である。」(読書猿『アイデア大全』p119)この本の発想法の殆どは、固着を取り除くために、汎用的かつ具体的な思考の型を用意するものと言える。
「熟練した知の働きを一旦止めて、出会ったことのない奇怪で曖昧な何かを、なんとか読み解くところに新しいものは舞い降りる。」(読書猿『アイデア大全』p100)こういう話ではいつも、「守破離」って単語が思い浮かぶ。苦労して習得したものを、潔く否定することもできる勇気が大切。
「あらかじめテーマを設定して、それに沿ってアイデアを生み出すよりも、テーマ設定を後回しにするほうが、創造的な結果がより多く得られる」(読書猿『アイデア大全』p75)
「あらかじめテーマを設定して、それに沿ってアイデアを生み出すよりも、テーマ設定を後回しにするほうが、創造的な結果がより多く得られる」(読書猿『アイデア大全』p75)
「イライラの種を書き出すことは、健康や幸福感を改善するだけでなく、アダムスによれば、創造力や発明心の優秀な着火剤を蓄積することにもなるという。」(読書猿『アイデア大全』p19)
∸――
読書猿『アイデア大全』6刷決定 @kurubushi_rm 6分6分前
読書猿『アイデア大全』6刷決定さんがなにかをリツイートしました
これは実は、技法化しにくいけれど、発想法としては最強の手法について触れたもので、
アイデアに詰まったら追加的インプットを行うのが、常識的かつ報われる確率が高い。
では何故あまり強調してないかというと、アイデアを生み出すのを回避してインプット作業に逃げる人/場合が少なくないから。
読書猿『アイデア大全』6刷決定さんが追加
なにか @hayaa_memo 7時間7時間前
「特定領域において有用なアイデアを生み出すには、その領域についての深い知識が必要である。「何も知らないことが自由な発想を生み出す」という創造性の神話は現在では否定されている。」(読書猿『アイデア大全』p195)発想法は結局「道具箱」でしかなくて、その材料(=知識)はやはり必要。
「我々の創造性を押しとどめるのは1つは恐れ、もう1つは固着である。」(読書猿『アイデア大全』p119)この本の発想法の殆どは、固着を取り除くために、汎用的かつ具体的な思考の型を用意するものと言える。
「熟練した知の働きを一旦止めて、出会ったことのない奇怪で曖昧な何かを、なんとか読み解くところに新しいものは舞い降りる。」(読書猿『アイデア大全』p100)こういう話ではいつも、「守破離」って単語が思い浮かぶ。苦労して習得したものを、潔く否定することもできる勇気が大切。
「あらかじめテーマを設定して、それに沿ってアイデアを生み出すよりも、テーマ設定を後回しにするほうが、創造的な結果がより多く得られる」(読書猿『アイデア大全』p75)
「あらかじめテーマを設定して、それに沿ってアイデアを生み出すよりも、テーマ設定を後回しにするほうが、創造的な結果がより多く得られる」(読書猿『アイデア大全』p75)
「イライラの種を書き出すことは、健康や幸福感を改善するだけでなく、アダムスによれば、創造力や発明心の優秀な着火剤を蓄積することにもなるという。」(読書猿『アイデア大全』p19)
『要点で学ぶ、デザインの法則150』という本です。 https://www.amazon.co.jp/ 要点で学ぶ、デザインの法則150--Design-Index-William-Lidwell/dp/4861009782
nullmyjokes @nlmjks 3月10日
読書猿さんのアイデア大全2回くらい空読みした。「目を引いた文字列があったページだけ記憶に残すように読んで、目を引く文字列がないところは飛ばす」って言うのがここでいう空読み
結果二回とも目にとまったのはモールスのライバル学習とタルムードの弁証法。なるほど、めちゃくちゃ楽しいな
ほんのあや @aya_stroll 2月25日
個人的に印象深かったのは、「源内の呪術的コピーライティング」と「タルムードの弁証法」です。私の中ではこの手のものは発想法というより、悪質なプロバガンダの手法として認識されてたので、「いままで黒魔術だと思い込んでたけど、使い道次第なんだな!」と認識を改めました。
『アイデア大全 創造力とブレイクスルーを生み出す42のツール』
∸―
読書猿さんの良記事の一部紹介
無料でここまでできる→日本語を書くのに役立つサイト20選まとめ
http://readingmonkey.blog45.fc2.com/blog-entry-715.html
∸――
アイデアの生み出し方~『アイデア大全』のレビュー
http://ada-bana.hatenablog.com/entry/2017/03/12/104735?utm_content=bufferf9b7d&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer
【おすすめ】アイデアが浮かばない時に読みたい発想力・想像力を高める本5選
http://stockeizoku.hatenablog.com/entry/2017/02/13/170326
お読みくださり感謝。
« 『グノーシスの変容』。『ユーラシアの神秘思想』。『ハタヨガの真髄』②。『スキピオの夢』 | 「真のキリスト教」摩尼教/光の仏陀(摩尼光仏)かイランを強化した老子(老子化胡)か/宋・元・明代の明教-喫菜事魔/カルト作成マニュアルとマニ教について情報あつめるところ。マミさんは真のキリスト教に目覚めたようです »
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