2010-07-17
キャベツ湿布に個人的に思うコト
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表現に乱暴なところもありますので、不快になるおそれもありますので、どうぞ読む前にご注意願います。
■初めての出会い
キャベツ湿布に初めてであったのは、妻が2度目の出産を終え、病院から帰宅した後のコトだった。
母乳育児をするんだ!と、張り切っていた妻が乳房の痛みを訴えた。すると、そこはパンパンに腫れていて熱を持っていた。
発赤、腫脹、発熱、疼痛・・・などと考えたかどうかは覚えてないけど、乳腺炎かな、と思った。
妻は既に病院からオハナシを聞いていたらしく、夜であったが電話を掛け事情を話すと、そのまま車に乗って病院へ行き、助産師さんから処置を受けてきた。
詰まっている乳腺から母乳を射出させるマッサージを受け、その後はいたむようなら乳房を冷やしておいてくれという話だ。それ以降も良くならなければ、抗菌剤が処方されるみたいだ。
感染による炎症であるからには、感染源となる異物と、細菌等の微生物が存在するはずで、乳腺開通は異物の除去に当たるのだろう。
此処まではよい!
その後、妻が冷蔵庫から取り出したのはキャベツの葉っぱ!それはキャベツ湿布という乳腺炎への対処法らしいのだ。本当(?)は湯がいたキャベツを冷やし、患部に貼り付けるらしいのだが、妻の場合はキャベツを湯がかずにそのまま貼り付けていた。
その時どらねこは、意味不明すぎる!と、思っていたが、夜遅くて眠いこともあり、そのままスルーしてこの件は終了になったような記憶がある。
■キャベツ湿布再び
良いおっぱいを出すために脂ぎったモノはほどほどに・・・といった指導は有ったみたいだけど、そんなに厳しい話も無く、6ヵ月ほど母乳を続け、あとは調製粉乳さんを利用しながら、どら息子2号は離乳を終えた。
2度目に出会ったのは、息子が通うマクロビ保育園であった。
ある時、子どもを迎えに行くと、具合が悪いのか横になっている園児が居た。彼は頭にキャベツと包帯を巻いていた。保育士に聞くと、キャベツ湿布で、熱を冷ます効果を有するらしい。
どうやら、当該保育園では発熱時の応急処置の定番らしい。他にも怪我をしたときには里芋をすり下ろしたモノを小麦粉などに混ぜ込みガーゼに塗り込みあてがったり、梅エキスがインフルエンザ対策だったりと民間療法のオンパレードだった。
後で調べて分かったのだが、これらの民間療法は『お手当法』と呼ばれるものらしく、所謂おばあちゃんの知恵袋的なモノのようだ。しかしながら、情報を引っ張ってくるときに一緒に引っ掛かるコトバに気になるモノが多かった。それは『食養』である。今現在、食養と呼ばれて実施されているモノの多くが、玄米菜食であり、マクロビは食養の一派と謂えるものである。マクロビ保育園がお手当法と親和性があっても全く不思議じゃない。
■ここでちょっと解説もどき
そんなに詳しくはないが一応の説明をする。お手当法ではキャベツ湿布の考え方の元であろう、青菜パスターというものがある。
恐らくなのだが、このパスターというのは、広い意味での軟膏に分類される泥膏(パスタ)剤からとられたモノだろうと思う。まさしく、そのような使い方をされる。
青菜パスターはキャベツやレタス、小松菜など青もの系の野菜を用いるお手当法だ。材料は青菜、じゃがいも、小麦粉などで、刻んですり潰した青菜をすり下ろしたジャガ芋と小麦粉と合わせて棍ねあわせ、ガーゼに伸ばし、塗布するものだ。
なんで、青菜なのかと謂うと、彼らの考え方では、青菜の有するアルカリ性が炎症や発熱などの酸化を冷やしたりする効果があるとされているからだ。青菜のアルカリ性って一体何?という突っ込みはされないのだろうか?
その簡易版として青菜の貼り付け法みたいなものがあって、それがキャベツ湿布だ。ねんざやちょっとした傷にも使えるとされている。
このようなお手当法がいろいろあり、その考え方の元となっているのが、植物や食べ物が持つ陰性・陽性というわけで、科学的な根拠があるわけじゃない。
個人的な感想を謂わせてもらうと、手間が掛かる割には効果が不明確で、現代ではそれを上回る効果が期待できる医薬品を簡単に手に入れることが可能である。わざわざそのようなものを持ち出すことは単なる自己満足に過ぎないだろう。
■出所が聞こえてきた
これらお手当法はどこから広まってきたのだろうか。以前も少しふれたが、保育園から遠くない場所にある助産院から広まったモノらしいのだ。当該助産院では自然な出産、育児を推進しており、真弓定夫氏を招いての講演会を企画するほどなのだ。
自然育児を推奨する団体や自然育児の親の会などは、なるべく医療的な処置を子どもに提供しない事を良しとする風潮がある。そして、そのような団体は開業助産師と連携をとっていたり、友好的であったりする場合が多いようだ。試しに、『自然育児・助産院』でググると、いっぱい引っ掛かってくる。そして、ホメオパシーや予防接種不要と謂った話題を目にすることが出来るだろう。
このように、開業助産院には代替療法の親和性が高い施設を簡単に見つけることが出来る。
開業でなくても、おっぱいのトラブルや母乳の質などについて、根拠のない玄米菜食が奨められたり、玄米菜食とはいかないまでも、アブラモノを控え、魚は白身魚にというような指導がなされたりするのだ。施設でもキャベツ湿布を奨めるスタッフが居たりするのはハッキリ言ってどうかと思う。その情報源が心配なのだよね。誰かに良いと教えられたからそのまま実行する、奨めるというのは無責任だと思う。善意が有れば良いってモンじゃないんだ。妊婦から、何でキャベツを奨めるのですか?と聞かれたら納得の出来る説明を返せるのだろうか?『キャベツであること』の理由を説明できないのなら、使うべきでない。科学や効果に照らし合わせて納得できないモノでも利用してしまう事は、ホメオパシーやマクロビを無批判に受け入れる素地となっているのではないか?
あと、どらねこが心配なのは、病院などでの出産後にこのキャベツ湿布を採り入れた事のある人では、代替療法に対するハードルが下がってしまうんじゃないか、というもの。初めて自然育児のヒトと接したとき、いきなりアヤシゲなキャベツ湿布登場したら引くと思うけど、病院でお世話になっていたら警戒しないかもね。キャベツで慣れたら、次は青菜パスター、豆腐パスター、里芋パスターってエスカレートしちゃうかも知れない。そうやって今でも実施しているヒトが、マクロビ保育園にはいっぱい居る。先日も息子がやられてて、やめてくれと話に行ったばかりだ。善意だから凄く厄介なんだよね。
あと、母乳育児に拘るあまり、必要性が高そうな場面でも抗菌剤を忌避するヒトが居るんじゃないかと心配になる。キャベツで冷やしてる場合じゃないと思うんだ。出産は神秘的に見えるかも知れないけど、神秘的な療法に親和的になる必要など無い。助産師には医療関係者としての標準的な処置を期待したい。妊産婦がホメオパシーなど代替療法を求めてきたら、ハッキリと突っぱねるぐらいでいて欲しい。
以上、色々毒吐いたけど、そんな風に思ってる。だって、周産期ケアのプロだから・・・それだけ立派なお仕事で重要な国家資格だと思うから。
(私がお世話になった助産師さんはキャベツ湿布の件を除けば、ほんとにもう、すっごくお世話になった。代替療法なんて採り入れなくても十分素晴らしい仕事だと思う。散々こんな事いってからでなんだけど、誰が悪いという話じゃなくて、その行為一つ一つがどのようなモノであるのか、考える必要があるのだと思う。そういう風潮を作り出すことがだいじ。K2の件で助産師に悪い印象をもった方が増えたのだとすれば、それは万人にとって良いことではないでしょうね。)
■おまけ
過去記事紹介やコメント欄などから役立ちそうな話を抜き出してみました。
【助産院の食事その後】
http://d.hatena.ne.jp/doramao/20100323/1269319246
乳腺炎と食事との関連性は私も調べた範囲では見つけることが出来ませんでした。
ですので、これは違うという断定もできないというのが本当のところですが、それを肯定する証拠も見つからないのです。
アブラ物を食べれば、血液がドロドロになって乳腺がつまるという説明は直感的で、なるほど、と納得されやすいので、そのような理解が広まったのではないか、と私は考えております。
実際のところ、食事内容により母乳成分はある程度、変化するのですが、アブラについては、食べたアブラの種類により成分の種類が変化するのですが、母乳に含まれるアブラの総量は余り変わらない事が知られております。
これでも詰まりやすくなるというのは、イマイチ納得できないのが今現在の私の感想です。
ふぃっしゅさんのご意見
2.「母乳がどろっとしているから脂っこいものを食べている」
母乳の出始めと最後の方では、濃度が違うことが分かっています。
「母親の食事は、母乳中の脂肪の量には影響を与えないが、構成成分には変化をもたらす」と言われています。
また、母乳中の脂肪含有量と組成に影響する因子として、「母親が脂肪の少ない食事をとっていると内因性の中鎖脂肪酸合成が増加する。食事からのコレステロール摂取量とは関係ない」とあります。
3.「乳質はおいしいかまずいかとか湿疹やおむつかぶれなどに影響する」
「乳質」という表現自体、何を意味しているか統一した考えはありませんね。「おいしいまずい」が何を意味しているか、乳児がどのように感じているか検証されていません。
【母子の健康と母乳育児-母乳育児を考える-?】
http://blogs.dion.ne.jp/doramao/archives/cat_294609-1.html
母乳マッサージについてのふぃっしゅさんの意見
マッサージは不要と思います。お母さんたちが「出ていない」と不安になってマッサージを探す1ヶ月前後には、時期的に赤ちゃんも集中して吸うようになったり、おっぱいも赤ちゃんが吸うのに柔らかい良い状態になっているのですが、「マッサージに行ったから出るようになった」と思い込みやすいのでしょう。
また、自分ではおっぱいをうまく搾れなくても、助産師ならピューっと飛ばすほど出すことができますから、それをみて「出ていたんだ」という自信につながっているということもあるでしょう。
マッサージに関しては、助産師界でも議論はずっとありました。「してあげるマッサージは不要」というのが、主流になりつつありますね。でも、入院中に何もしないと「何もケアーをしていない」ように感じたりしてしまいやすので、マッサージを止められない助産師もいると思います。すれば「マッサージのおかげで出るようになりました」と感謝されることも多いですしね。でも、マッサージで出るようになったのではなく、時期的に赤ちゃんが母乳を必要とするから出るようになったのであって(これが、腸の変化との関係と思います)、手は出さなくても出るのです。
ただし、乳腺炎やうつ乳、乳頭のトラブル時には、適切なマッサージが必要ですね。それによって飲みやすくなり「出る」ようになります。
だいたい、週に一回ぐらいのマッサージで、劇的に分泌量が増えるはずはないと思います。
こちらの記述だと何か根拠となる研究があるようなことになっていますね。
http://www.dear-mom.net/bnyougo07.html
こちらでも引用されていますが、こういった研究が日本でどれほど知られているのかは疑問です。
海外だとその後の研究についても紹介されていました。
http://www.breastfeeding.com/all_about/all_about_engorgement.html
下の論文も興味深いです。
http://medind.nic.in/iaj/t08/i3/iajt08i3p160.pdf
キャベツのほうが母親に好まれるというのも面白い話ではあります。
えーと緊急避難的処置としてはアリかと思いますが、何かキャベツは保冷力が弱そうだし……冷やすという意味では直ぐ温くなったりしませんか?
興味深い論文の紹介有り難うございます。
え・・・もしかして、効果有ったの?と、思って読んでみたらそうでもなかったようで、修正せずに済みそうです。(そんな態度はよくないですね)
キャベツそのものの心理効果が働きそうな実験デザイン(好むなら尚更)はどうしようもないですね。
キャベツエクストラクリームはどんなものなのか、ちょっと興味を惹きました。
妻に聞いたところ、ひんやりして気持ちよかったそうです。信頼している相手から薦められたという効果が強いのでは?と、思いますが、よくわかりません。
キャベツ湿布を薦められる時が痛みのピークである可能性も高そうですので、そこら辺も考慮したいところですね。
でも、何かをやっている、という実感は得られるかも知れませんね。
心の中のもやもやを語りつくしてくださったように、すっきりー!doramaoさんのお仕事の早さと的確さに感動です。
私が知っているキャベツ湿布も、生のはっぱでした。ゆでてから冷やしてく買うなんて、おそろしく手のかかる正統派があったとはびっくり。
でもキャベツ湿布、あてた直後は皆さん「きもちいい」とおっしゃるようですが、1時間もすれば茹でキャベツ状態になっています。きっと、助産師に気を使っていたのだと、私は思いますね。
ブコメに書いていらっしゃった方もあるように、細菌や腐敗などが気になりますし、まさか無農薬キャベツではないでしょうが自然派の方はその点はこだわらないのでしょうかね。
ちなみにうちのクリニックでは新生児の紙おむつを水で濡らして冷凍庫で冷やしたものを使っています。
肌触りもいいし、フィットするし、冷たさの持続時間も長いです。自然派の方は「冷やしすぎてはいけない」という理由のようですが、冷やす時は適度に冷やすことも大事ですね。
布おむつだけ、あるいはおむつなし育児をされている方には適さない方法ですが。
訂正のついでに、サトイモ湿布も、結構使いますね。
自然食品のお店に行くと、サトイモの粉末にしょうが、「かきがら」(何でしょうこれ?、知らずに使って勧めていたことに深く反省)などがミックスされて物がうられています。
これを適度に練ってから、さらしなどに広げてガーゼを重ねてから使います。
数時間で熱を吸収してバリバリに乾燥しました。これは炎症も引くようだったのでよく使いました。でも今考えれば、人のことを批判できないぐらいエビデンスなし。反省です。
キャベツはとりあえず害はないかな,と思うのですが,サトイモって痒くなったりしないんでしょうか?
冷しタオルや保冷剤で事足りるところ,キャベツだのサトイモだのジャガイモだの勧めるというのが本気でわけわからないんですが,助産師さん達は一体どこでそういう知識(?)を得るのでしょう?
高校生のころ、生物部にいまして、ひまに明かして、手近なものはたいてい(場合によっては、無生物でも)プレパラートにして顕微鏡で観察しましたけれども、キャベツの葉は、特に印象に残っていませんので、ただの葉っぱだったのでしょう。
丸まってても、広がってても葉っぱは葉っぱですから、差別しちゃあ、かわいそうです。
たかぎFさん、はじめまして。kiklogでキャベツ湿布のおかしさを追求してくださってありがとうございました。きくちさんの「キャベツ原理主義」、本当にそんな感じです。
何故どのように助産師の間に広がるのか、あくまで私個人が考えていることですが2点ほどあります。
ひとつは助産師には開業権があることです。kikrogのVK事件のエントリーの#462で技術開発者さんが「組織の一部として保健指導に当たることが多いか、比較的単独で保健指導にあたることが多いかの違い」とコメントされている点です。
開業届1枚を保健所に出せば、助産師であれば母乳相談や助産所(こちらは当然嘱託医も必要ですが)を開くことができます。
経験年数も何も問われません。自由に自分の信念を保健指導に織り交ぜることが可能です。
医療施設では、もう少し「根拠はなにか」という点でブレーキがかかる仕組みがあります。
でも、助産雑誌の傾向をみても、開業助産師がしていることの方が「智恵」があって見習うことが多い・・・雰囲気があるのです。
サトイモ湿布(かぶれる人はたまにいる程度でしたね)もキャベツ湿布も、乳房マッサージの団体とそこから広がった自然育児の団体の研修や書籍で広がったのではないかと思います。
少し前までは母乳に関する本はほとんどなく、助産師もそういう団体の考え方に頼らざるをえなかったところがあります。
2点目として、もともと看護研究は長いこといかにケアー内容を工夫するかという点に重点がおかれてきたこともあると思います。
90年代後半になって看護の世界にも「根拠のある」ことが求められ、研究方法も医学のEBMに近い形へと近づいてきたと思いますが、ケアー内容を検証するのは難しいこともあります。やはり「心地よかった」など主観的評価が多いこともあるでしょう。
doramaoさんが書かれているように、本当に「善意だから厄介」なのですよね。きっと広めている助産師側も自然療法のようなキャベツ原理主義ではなくても、「いいことを教えてあげたのに、何故批判されるのか」と思うのでしょう。
長文失礼しました。
それ、褒めすぎですよ。もしかして、認定褒め者?
キャベツ湿布のキャベツについてですが、自然育児系の方は勿論有機栽培の無農薬モノを使用します。里芋だって無農薬ですよ。
もう一つ、熱を吸収云々については、二つ考えられる事があって、湿布自体の持つ熱容量と気化するときに必要な気化熱です。体を冷やす為には気化熱が有利なのですが、キャベツの形態を考えると蒸発させるには不適な素材と思います。
個人的には、伝統的な療法であるというまじない的な印象を持たせることと、信頼に足るような術士が授けるお手当と謂った意味づけによるプラセボ効果なのでは、と考えております。
以前、食べてはいけないモノを食べて数分後に乳房の腫張を自覚するという内容の記事を読んだ事があるのですが、食品成分が乳腺に到達する前にそんな事は起こりえないですよね?
それぐらい、暗示的というモノは心身に影響を及ぼすことがあるのだな、と実感しました。キャベツ湿布により、具体的に影響を与える事は可能であるかも知れません。しかしながら、それはキャベツ湿布である必然性が見いだせませんよね。
もう一つは、抗炎症作用ですが、本当に強力な抗炎症作用を持つのであれば、食品として安心して食べる事ができるようなモノでは無いと思うのです。医療職の方に話すのも失礼な話ですが、外用の抗菌薬と経口の抗菌薬の効果は雲泥の差がありますよね。
そんな事を考えつつ、これじゃ説得は難しいなぁ、と悩む毎日です。
ふぃっしゅさんも無理をなさいませんように・・・
kikulogでの件,どらねこさんがキャベツ湿布に出会ったときと同様「意味不明すぎる」と思って,なんでキャベツ?というのを知りたかっただけなんですが,mwhikariさんには責められてると思われたようで,ちょっと失敗でした.
それにしても,助産師さんが開業する際には病院研修等はないのですね.
そして参考にできそうな講習・書籍は,「自然育児」系の団体によるものが多いということなんでしょうか.開業助産師さんが医学的な知識をアップデートするために,助産師会が働いてくれることを期待するのですが,そこでホメオパシーですものね…
折角の初めましてコメントなのに、ふぃっしゅさんに謂いたいこと全て謂われてしまいました(笑)。
そういう事ですので、今後ともよろしくお願いします。
もう少し踏み込むと、故山西みな子氏の自然育児運動の与えた影響が大きいのでは?という事と、助産雑誌等のトピックスで勤務助産師を採り上げるよりも開業助産師の話題を採り上げる傾向にあることかな?と思います。
助産師側からの需要があることを察知したホメオパシー団体が積極的に活動をはじめ、現在の状態を招いたのでは?と、考えております。
アブラナ科の野菜は意外となめたモノじゃないと思ってますよ。すり下ろすと効率よく生成される硫化アリルは大量に摂取すると人間にも悪影響を及ぼすと思っております。
けど、すり下ろさないではっつけても意味ないですよね。ましてや茹でて貼ったら酵素も失活しちゃうでしょうから尚更です。
変なことを教えないで欲しいモノです。
ロリロリな女の子が一生懸命捏ねて作ってくれた湿布でしたら、どんな成分でも効いちゃうと思います。
もう余計な口を挟んでアホを晒すまいと、心に堅く誓ったのに…。(^^;)
>それにしても,助産師さんが開業する際には病院研修等はないのですね.
私も初めて知って、へえ、そうなんだ~と思いました。
病院研修で最新の産科知識を開業前にアップデートすれば、先輩助産師に教わるままにホメオパシーに嵌っていく危険性も少なくなる気がしますよね。
私のtwitterに、元助産師の人からホメオパシー等を実際に先輩助産師から勧められた経験があると教えてくれました。(その人は代替医療が蔓延る風潮に疑問を感じて助産師を一旦止め、正しいEBMに基づいた知識を得るために、新たに医学を学ぶ為にチャレンジ中だそうです。)ホメオパシー等に疑問を感じて手を出さない人達もいるのですが、疑問に思わずにそちら側へ行ってしまう人達もいますからね。
部外者の意見ですが、開業前に医師の元での病院研修が検討されても良いように思います。
たかぎFさん、kataseさん、こんにちは。
さすがに分娩を請け負う助産院は、病院である程度経験を積んだ人が開業しますが、細かい条件は規定されていないですね。看護協会の院内助産院は分娩介助数100件以上が条件のようですが、正直、それで本当に大丈夫かなというレベルだと思います。
代々助産院だった後継者の方もいますが、病院での分娩介助や医師との判断の違いなどの不満が後押しになっている人も多いですね。
これは日本に限らず、60年代以降世界中で施設分娩に移行した際の開業助産婦と医師間の競合に、80年代からは女性解放運動と出産改革運動の流れや「脱医療化」の流れなどが混ざり合って、「お産は本来自然で女性は産む力があるのだ」ということが強調されてきました。
80年代から90年代にかけて、医師による出産から助産婦の自然なお産の介助を取り戻そうという高揚した雰囲気がありました。現在、「自然なお産」を強調している人たちや40代以上の助産師はこの時代に大きな影響を受けていると思います。
そちらの側の方は、「お産は本来生理的な経過であって、正常なお産には医療は必要ない」「正常なお産は助産師の介助が望ましい」と主張します。
それに対して、医師は「正常かどうかはお産が終了してみなければわからない」と言います。
ローリスクの助産院や自宅分娩でも一定の割合で緊急搬送が生じるのですから、どちらの表現が正しいかは明白だと思いますね。
母体死亡・周産期死亡が改善されたことでさえ、医療の恩恵と認めようとはせず、栄養その他の社会環境が良くなったから・・・などと言うのですから、本当に議論はいつまでも平行線です。
出産を介助する女性は太古の昔からいたのでしょうが、助産婦として教育体系や資格ができたのはたかだか1世紀にすぎないのですから、社会の変化に合わせて協調していく姿勢が助産師側に必要だと思うのですが、そうは思わない助産師が多そうです。
どうしたものでしょうね。
またまた長文失礼しました。
トンデモ御座いません。来訪有り難うございます。
私も部外者ですので、ご提案の妥当性はよく分かりませんが、何らかの安全を担保するものが欲しいと思いました。
>元助産師の人からホメオパシー等を実際に先輩助産師から勧められた経験があると教えてくれました。
ホメオパシーのエピソードに接したことが無い助産師を探す方が難しかったりして・・・
マクロビに嵌る栄養士と同種の問題だとも感じております。自分の分野だったらどうやって指摘すると良いだろう、と考えておりますが、答えは簡単に出てくれません。頭が痛い問題です。
これからもお知恵を貸して下さいね。
もぅ~、ふぃっしゅさんたら!・・・というのは冗談で、たかぎFさんとはツイッター上で遣り取りをさせて頂いた事もありますので、ご心配なく。
ふぃっしゅさんが登場されないと寂しがる猫がおりますので、見捨てないで下さいね。
菊池詭弁論法?藁人形論法?
桶屋式を調べると生で使用するようですね。
幾つかの病院だと茹でてから冷やして使用するよう、助言しているようですね。
何時からどのような理由で生が基本となったのでしょう?
デマと謂う強いコトバを使用されるのですので、歴史的経緯などご説明いただければ幸いです。
本文の「本当(?)」と謂う弱い表現に脚注をします。