※過去記事を読まない方に誤解を招いたので
若干追記(11/25 22:00)
とても簡単に書くと、
ホルモン陰性、HER2陽性の乳癌を
括った乳癌のサブタイプが、
「HER2タイプ」です。
すなわち、トリネガに、
HER2タンパクっていう
餌をとる手がいっぱい付いているのが
「HER2タイプ」です。
餌をとる手を縛る薬(ハーセプチンなど、
抗HER2薬)がなきゃ
最も増殖能が高い(進行速度が速い)。
※サブタイプについては、なぜか毎回
ご批判コメントが来て、
何度も何度も記事を書いているのですが…
以下をご参照いただければ。
(リンクあり)
HER2乳癌については
どの医師の本を読んでも、
臨床現場のどの医療者も見解は同じです。
※ 私は院前薬局の薬剤師さんからも
聞きました。そして、
「ハーセプチンだけは何があっても
頑張れ、治療をやめないように」って。
※唯一、近藤先生が、ハーセプチンの効果
のカプランマイヤー曲線の問題を述べて
いますが、統計について若干分かる私は
近藤先生理論だと、
生存率は一定じゃないとね、という疑問を
持ったわけですが、勝俣先生が、
同じことを書いて下さっていました。
勝俣先生の著書より引用させて
いただきます。
(勝俣先生がお嫌いな方は、植松先生でも
梅澤先生でも、どの先生の著書でも
同様ですので、読んでみて下さい。
因みに、私が読んでみた本は、
ご参考まで。)
▼『「抗がん剤は効かない」の罪』
勝俣範之先生(腫瘍内科医)著 より
・「HER2発現のある乳がんは、
抗がん剤にはそこそこ効果はあるものの、
ほとんどの場合、すぐに再増大していく
たちの悪いがんである
ことを、
現場の医師たちは経験して
知っていました。」
「実際に、私が経験した転移のある乳がん
患者さんでも、
ハーセプチンによって
転移がんが消失し、
その後、5年以上も
がんが消えたままの
患者さんが何人も。
このようなことは、
それまでHER2陽性の
乳がん患者さんには
あり得なかったことで
従来の抗がん剤とは効き方がまるで
違います。
まさに画期的な治療薬なのです」