Windows Server 2019 の RemoteFX 3D ビデオ アダプター (RemoteFX vGPU) についてメモ。
このブログ:
Windows Server 2019 から削除される役割と機能 (予定)
@IT 記事:
こんにちはWindows 10 October 2018 Update、さようならRemoteFX 3Dビデオアダプター
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1810/09/news009.html
これらの記事のフォローアップを簡単に(より詳しくは @IT で書くつもり)。
結論から言うと、Windows Server 2019 の Hyper-V ホストで RemoteFX vGPU を仮想マシンに割り当てるためには、RemoteFX vGPU 対応の物理 GPU 搭載マシンに加え、「リモート デスクトップ(RD)仮想化ホスト」の役割が必要。ここまでは Windows Server 2016 と同じ。
「Hyper-V の設定」に「物理 GPU」の項目はないけど、Hyper-V と RD 仮想化ホストの役割がインストールされていて、RemoteFX vGPU 対応の物理 GPU が存在すれば、自動的に物理 GPU を RemoteFX vGPU で利用可能になる。これは、Get-VMRemoteFXPhysicalVideoAdapter で答えが返ってきて、CompatibleForVirtualization:True と Enabled:True になってることでわかる。物理 GPU が見えれば、Disable/Enable-VMRemoteFXPhysicalVideoAdapter で無効化/有効化も可能。Get-VMRemoteFXPhysicalVideoAdapter は Hyper-V モジュールのコマンドレットだけど、RD 仮想化ホストの役割がインストールされていない、OR RemoteFX vGPU 対応 GPU が存在しない場合、物理 GPU を返してくれない。
Windows Server 2016 の RD 仮想化ホストからエクスポートして、インポートした、RemoteFX vGPU 割り当て済み仮想マシンは、デバイスを構成でき、ゲスト OS で利用もできた。”RemoteFX 3D ビデオ アダプターはサポートされなくなりました...”というメッセージが表示されますが、動かないわけではありません。
「仮想マシンの設定」からは「RemoteFX 3D ビデオ アダプター」を追加できなくなった。けど、Add-VMRemoteFx3DVideoAdapter コマンドレットでやれば、新規仮想マシンにも追加できた。「仮想マシンの設定」をリフレッシュすれば、デバイスを構成できる。
これは 2019 だからというわけではありませんが、RemoteFX vGPU のディスプレイ数、解像度、専用メモリの割り当てが、仮想マシンのメモリ割り当てに対して大きすぎると、デバイスがエラー状態になる(左)。
おまけ
「サーバーマネージャー」の「リモートデスクトップサービスのインストール」で、接続ブローカーや RD Web アクセスとともに展開するのは面倒で、最小限の役割サービス(例えば RemoteFX vGPU のために RD 仮想化ホストだけとか)だけを展開している。でも、RDS CAL は持っている(購入している)という場合は、どうやって RDS CAL を使ってこの表示(↓)を消せばよいか悩むかもしれません。
ローカルにリモート デスクトップ(RD)ライセンスの役割を追加して、ライセンス サーバーのアクティブ化、RDS CAL のインストール後に、次のコマンドラインでライセンス モードとライセンス サーバーを指定すればよいみたい。(接続ブローカーやセッション ホストがない、仮想化ホストだけの環境でもこれで OK でした)
ライセンス モードの設定(接続ユーザー数は4、接続デバイス数は2)
PS C:\> (gwmi -Class Win32_TerminalServiceSetting -Namespace root\cimv2\TerminalServices).ChangeMode(4)
ライセンス サーバーの設定
PS C:\> New-ItemProperty "HKLM:\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\TermService\Parameters\LicenseServers" -Name SpecifiedLicenseServers -Value "ローカルのIP" -PropertyType MultiString
確認。
PS C:\> Get-ItemProperty "HKLM:\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\TermService\Parameters\LicenseServers" -Name SpecifiedLicenseServers
参考:
Windows Server 2012 リモート デスクトップ環境の構成について(Ask CORE)
https://blogs.technet.microsoft.com/askcorejp/2012/12/27/windows-server-2012/
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