今日の『ボクらの時代』はこちらの3人
この… 毎日 酒を飲んでるとさホントにこれで 俺はいいんだろうかって。
去年は 365日 飲んでましたしおととしは 364日 飲んでたし。
飲んだこと… それぞれ別個で飲んだことがあるんだけどさ。
3人を結び付けたのはことし 3月に公開された映画…
主演を務めた 井浦 新さんと成田 凌さんは役作りのために共同生活をした間柄
そして 奥田 瑛二さんは井浦さんの父親役として出演しました
その後 『ピンポン』など数多くの話題作に出演する中で師匠と仰ぐ 映画監督若松 孝二さんと出会い若松監督が亡くなるまでの全ての作品に参加しました
10月13日公開の映画『止められるか、俺たちを』はそんな若松監督と映画仲間たちの若かりしころを描いた 青春映画
井浦さんは 師匠と仰ぐ若松監督役を熱演
奥田さんも 映画プロデューサー役で出演しています
成田さんは 雑誌『MEN’S NON-NO』のモデルとして活躍する傍ら2014年に俳優デビュー
以降 数多くのドラマ映画で活躍を続け11月1日には 最新出演作『ビブリア古書堂の事件手帖』の公開も控えています
奥田さんの俳優デビューは1979年
数々の巨匠たちと共に 映画史に残る作品を作り続けてきたキャリア40年のベテラン俳優
また 長女は映画監督の安藤 桃子さん
次女は女優の安藤サクラさんと芸能をなりわいとする家族の父親でもあります
それぞれに 映画 俳優という世界を生きている…
どんな お話が飛び出すんでしょうか?
僕なんかの年齢とかになると現場来るまで 酒飲んでたっていう先輩方とか 少なくなってきてなかなか お会いするタイミング…その場に居合わせたりとかってなくなってきた世代の最初の方だと思うんですけど。
奥田さんは もう そこのリアルタイム?リアルタイムでね。
1回 場当たりしますっても昔は 全員が 台本持ってよかった。
それで 台本持ちながらこう芝居して何回も何回もテストやるから。
だから それができてからは酒飲んでる場合じゃないなって最近 5~6年前に気付いて。遅いだろ? 気が付いたんだ。
彼とはね 連続ドラマが一緒でな。凌はどうだったんですか?
でも それ 2年ぐらい前ですか?3年ぐらい前ですか?
売れかかってますよっていうから。奥田さんが おっしゃってたのは「俺が飲みに誘うやつは売れんだよ」っつって。
♪~
姉とは どうして知ってるの?すごい奇跡的な出会いっていうか。
神社フェチ。 神社好きなんです。うちの長女 神社フェチ。
でも やっぱりサクラさんとの関係っていうのは恋人役もやらせてもらったりとかしていて。
そうなんです。 だから 何か僕は そのときまで奥田さんと現場でお会いしたことそのとき なかったんですけどサクラさんの後ろには いつも奥田さんの影を感じてたりした。
サクラさんや 桃子さんとお酒を飲まれるとかってどんな感じで?しょっちゅう飲みますけどしょっちゅう飲むけど彼女たちは すごいなと思うのは「あっ 私今 酒飲まない期間だから」
バッと線引けるんだよ。それが上手にやるな 女性はと。
駄目ですね。 もう ブレーキとエンジン間違えますからね。
なってしまった。 なってくれた。このね 三表現の複雑さ。
だから なるなよ なるなよサクラ。女優にはなるなよ。
ならないで。 女優にはならないでくれっていったら高校3年のとき「お父さん お話があります」
「ありがとうございます」って言って自分でやってきた今日このごろっていうのがある。
ところが もう一人。長女は 高校の夏休みに映画の 僕の監督の現場についてたんで。
まぁ親子で 感性も どっかリンクしてるから分かりやすい。
ところが女優はね 先輩面してね一度だけ言ったことある。
「私 あした こうなんだけどさもう ホント あ~…」
とかって やるわけ。で 家に来たもんだから「う~ん…」ってやったからおい サクラ。
役者というものはな…って そこまで言ったらぺって見られて 「お父さん。お父さんの生き方と私とは違います。 お父さんは24時間 365日 役があったらその役で生きなきゃいけないと思ってる人です」
「私は 女優 自分というのをちゃんと使い分けられるんです」
って言ったときに分かった。 分かった 分かった…。
何も言わない。 近くに こういういい女優がいていいなと…。
そういうことなんだよ。いや~ すごい… 家族ですよ。
すごい家族ですよ。いや でも すごい… 学びますね。
うちも娘いるので。じゃあ 娘がサクラさんのように「お父さん お芝居やりたい」ってもし言ってきたときに自分は 何て答えれるかそこまでのビジョンってまだ 僕 つくれてないんです。覚悟はしといた方がいいよ。
絶対 そうですよね。本人が 父親の背中日々 日常を見てどんどん大きくなるから。
現実的に若い人が 夫婦 それはどう思ってるか聞いた方がいい。
結婚って… 自分なんかも結婚したのは 10年前なんだけど。
10年前の自分は 何か あの…事業に失敗して ホントに…。
コンビニのおにぎりも ヤバい買えないみたいな日があったり。
でも 妻はそれでも寄り添ってくれて結婚という形になったんですけど。そこからの自分の潜在能力の引き出され方がものすごくて。
今まで 自分の中の小さな こだわりとかそんなものでとらわれたものとかが一気に パーンってはじけて。
とにかく 生きるため表現するためなら何でもやるみたいなモードにいきなり…いきなり ひらいていっちゃった。
目の前に仕事があることが楽しくてしょうがないっていう状況になって何でもやってみたい。無双モードに入ったみたいですね。
でも 何か 結局自分が幸せになっていかないとホントに誰かを幸せにできなくて。
ああ もうつらい。 大変。 貧しい。どうしようのままだったらやっぱ 誰も 何にも与えることできなくて。 何かを。
だから そこからの結婚っていうふうになったときにはもう 何か… カッコイイカッコ悪いとかじゃなくてとにかく はいつくばってでも何でもやるみたいなものがさらに それが楽しくなったりとかしていってがむしゃら…むちゃくちゃだった。
俺もね それ 同じようで安藤 和津さんっていう人ともう40年になるのかな? 来年で。そうすると そのときに最初 思ったのがああ… この人だったら白いご飯が食えると思ったの。
これ言うと 誤解 招きそうであんまり言ってなかったんだけど。
情けないものなんですね。だから 頼りになる女の人を母ちゃんになれる人っていうのを探さなきゃ駄目だよ。
なるほど…。 ちょっと 何か食らっちゃいましたね。
今日 これだけは質問しようと思ってたことがありまして。
大尊敬しているんであれば尊敬はしてるけど違うなと思ったら表敬の意を持って ちゃんと「監督 お話があります」っつって2人で話す機会を現場が進行してる中でも冷静にそれはやらなきゃいけない。
「違うんじゃないの? これ」とか人に言っては駄目。
監督と主演俳優はいわゆる 二人三脚っていうかつながれてるんだよ。
足が… 右足と向こうの左足がくっついてたら一緒に歩調 合わせなきゃいけない。
相手のエネルギーに合わせるっていうこともあるしそれが主演をやる俳優と監督との信頼。
あの… 一番ね その主演がねもちろん 隅々まで 気使って気張ってっていうのはもちろん 当たり前なんだけどその上で一番 遊んでるかっていう。
その人が 一番…夢中になって 一番自由に遊んでる姿見たらこの人がこんだけ遊んでやってれば自分も その歯車の一つとなって全部 捧げていきたいって思う。
だから そうやって主演が 監督と夢中になってやってる作品って…。
一番いいよね。みんな 技術屋さんも 俳優部もやっぱ みんな一つになって やってこうって。
主演俳優が引っ張るっていう意識も持たなきゃいけないし俺も 後々気が付いたことがあったのは監督が100% 成田に望むでしょ。望んだら 好きな監督だったら監督の100%を150%を目指そうと思うとテスト 本番の間でいくとその中で 自分の中で冒険心が出てきてそれがテストを超える150点 120点になるんだよ。
監督は100点やって当たり前なんだ信頼関係あるから。
その俳優がさ120点やったとなると「よしっ! よしっ!」って君には言わないけどくっと思うわけだよ。横にいるスクリプターさんに「よしっ!バカ野郎 いいだろうがよ」
こんな公共の電波で言うと教科書しゃべってるみたいだけどさ。
100点以下 出しちゃ駄目だからね。そういうこと。
あとね 僕が こんなこと言うと自分のこと正当化してるって言われるかもしれないけど大人になれない われらをいかに守るかだよ。
だから 人が見て少しは大人になったみたい大人になったみたいだなって言われたら さみしがらないと。
確かに分かりますね。何か こう…褒め言葉ってそれぞれにあるなって思って。
「動物的ですね」とか言われてうれしいなと思っちゃう部分も。
せめて喜ぶなら 「雄ですね」って言われたら喜べよ。
確かに。それでさ 雄になるためには何が必要かっていったらモテるか モテないか。
お前 酒 酔っぱらうと たぶんね変なことになったら終わりだから。
カメラなんかないよ。新と俺に言われたからっていって奥田に言われたからハードル ここにしました。
今までのハードルはここと ここの行き幅だったのにここにしましたっていったときになかなか大変なんだよ これ。
神社 仏閣ばっかり語ってるから。行ってばっかりいる。
おじいちゃんと おばあちゃんと…。ああ 確かに新さんモテなそう。
モテない。 ホントにモテないです。でも映ると色気出るのは何だろう。
やっぱり こう…阿弥陀如来を見たりあの… ねえ? するからかな?
そこしか見てないっていうのもあったりしちゃうのかもしれない。
だから 僕は ホントに結婚できて ホントよかったなと。
ホントに救ってくれたなと。僕 結婚できた!と思って。
そういったのを この映画にどばっと ぶち込まないと。
10月13日公開の映画『止められるか、俺たちを』は映画監督 若松 孝二と仲間たちが1970年代という熱い時代を駆け抜けた青春群像劇
井浦さんは監督と出会ったことで役者人生が大きく変わったんだそうです
これも出てる。 それ 何なの?心境の変化って何なの?
『実録連合赤軍あさま山荘への道程』をやっているときに現場で まあ 怒られたんですよ。
たくさん いっぱい怒られて。「お前 駄目だな 勘悪いな」とかいっぱい言われたんですけどふと 2人になったときに「新 お前な… お前はな色々できる可能性持ってんだから自分の そんなちっちゃなこだわりなんか 全部 捨てて何でもやんなさい」って言われたんですよ。
「自分が こうやりたいとかこうありたいなんて言うなんてホント クソみたいなもんだから」
「とにかく 来たもの全部 やっていくぐらいやってみなさい」って言われて。
僕の中で そんなん もう今まで 何なら やっぱり自分に自信がなくてできないからこそやっぱり 選んでしまってて。
でも そんなこと言われて自分の価値観が 全部 バンッてぶっ壊れてしまって。
それ やっていて 何でもやるって言ってるんですけどいいことと悪いことってありますか?
聞いた 聞いちゃったよね。ホント傷つくことの方が多いかも。
傷つくよ。 でも だから強くなる。責任が… 所在がテレビ ドラマってえたいの知れないものじゃない。
だから 凌は…このニュータイプはある意味やっぱニュータイプなんですよ。
だから 僕は やっぱり 10年以上ホント 映画で育ててもらって学ばせてもらって。映画で生まれたんだから映画に尽くしたいって思いでそれ以外の世界は僕になかった。
それがテレビに行くって言ってみれば 芝居は同じなのに新しい世界に行ってしまうんですよ。
そういうこと。 だから 俺もねおふくろにね 名古屋弁でね「あんた 映画ばっかりやっとるね」
「映画やってて 名古屋まで見に行かんといかんけどお母ちゃん 行っとるがね」
「でもね お母ちゃんもっと見たいがね あんたのこと」
って言ったときに事務所の社長に言ったのが社長。 朝ドラに出してください。
で 社長 朝ドラにいっていったら『ひまわり』という朝ドラ。主人公をサポートする弁護士の役だったんだけど朝ドラ決まった。
お母ちゃん。お母ちゃんが言ったけどそのうち びっくりするプレゼントがあるから楽しみにしててねって言ったら「ホント? うれしいわ」
なんて言ってたんだよ。いよいよ 放送になりました。
それで そのときのテレビのすごさというかそれまでも 大河ドラマとかそういうのは やってたんだけど人生の基本は映画というものがあって。
でも 自分が大事にしたいものそれは 今日 言わなくていいよ。
あっという間でした。あっという間だったな。 殊のほかな。
これは何か放送 乗せるやつじゃなくてホントに 酒場で先輩から頂く言葉だったね。
それでは今日も 素晴らしい一日を