macOS 10.14 Mojaveでは新しいプライバシー保護機能のため、ホームディレクトリ以下でもターミナルからアクセスするさいには「フルディスクアクセス」設定が必要になっています。詳細は以下から。
Appleは2018年06月に開催したWWDC 2018で、「macOS 10.14 Mojave」を発表すると共にMojaveではこれまでのmacOS以上にユーザーのプライバシー保護に重点を置き、メールやメッセージ、Safariのデータなど、以下のデータにアプリからアクセスする際にユーザーの承認(User Consent)が必要になると発表しました。
これに伴い、多くのアプリでこれらのデータにアクセスする際にユーザー承認のポップアップが表示され、ユーザービリティが損なわれていると一部批判も出ていますが、元Appleのソフトウェアエンジニアで現在はMarsEditなどを開発しているDaniel Jalkutさんによると、これはAppleのターミナルアプリも同様だそうで、
macOS Mojaveでは”~/Library/Safari/”や”~/Library/Mail/”, “~/Library/Message/”などホームディレクトリ以下のディレクトリであってもユーザー承認なしにlsやcdコマンドなどでアクセスすることをSIP(通称rootless)が禁じているそうです。
Safari: Operation not permitted
ターミナルのフルディスクアクセス
以上のディレクトリにアクセスする方は少ないかもしれませんが、このプライバシー保護の対象になっているディレクトリにはTime Machineディレクトリも含まれているので、Time Machineディレクトリをターミナルから操作したい方は、
システム環境設定アプリの[プライバシーとセキュリティ]パネル → [プライバシー] → [フルディスクアクセス(Full Disk Access)]にターミナルアプリを追加すれば、これまで通りに利用することが可能になります。