ザ・パークハウス上尾が挑む三度目と失われる大切なもの
倒れても起き上がる姿に共感する?
追記10/11 建設工事は継続中です。名前は替わるでしょうね。ここは他社資産(負債)を三菱がやむなく吸収した物件ですが、果たして「立つ鳥跡を濁さず」と言えるかな・・・。
追記10/7,8 ザ・パークハウス上尾は中止(←計画を見直し販売を見送る、とのみ表示)。二度あることは三度という稀な例です。8/31付け通知はこちらへ(ツイッター写真)。口コミサイトにはタカラレーベンの名前も…。ずーっと変わらないのは周りの白壁だけになりました。
夏には塀にパース写真が貼ってありましたが、その跡形もなく三菱は上尾から撤退のよう。譲渡後に建設続行か否か詳細不明ですが、「ご近隣の皆様へ」の内容は意味深です。事実は小説より奇なりですが、せめて古代人の生活ゴミが出たとかならよかった・・・
なんとなくドストエフスキーの「死の家の記録」を連想するのは不謹慎ですか、住みません()
追記8/2 モデルルームは中山道向かい側に建設中です。
(以下は7/15の元記事)
ファミリーマート上町2丁目店が突然、解体工事をしていたのにはビックリ、まだ10年も経たないと思う。ローソン、ファミマ、数年前にセブンイレブンが200mの道路で連なるものの、立地が一番良いここが解体とは腑に落ちなかったが、隣接マンションのモデルルーム用だと想像すればタイミングが合う。
建てるのは1カ月、撤退は2週間の姿にさすがコンビニ(便利)とか、さすが三菱と感心するが、ネットで見たらザ・パークハウス上尾のHPも有り、駅頭で宣伝ビラのうちわを配っていた。
時代に翻弄されたこの土地については何度も記事にした。10年前はベリスタ上尾として生まれるはずだったが建設会社も販売元も倒れ凍結マンションとなった。金融恐慌の身近な景色(基礎途中の野ざらしマンション)
2012年に三菱地所がザ・パークハウス上尾として再開したが直ぐとん挫、その後はこの空き地を「上尾市の三大ハゲ」と勝手に命名したものだ。最近では図書館を入居させる公民連携マンションとしても書いた。
二回目の中止は「基礎に瑕疵があった」という噂と駅前タワマンとの競合を避けたというものだ。真偽不明だが、今回は基礎撤去の新設計であり競合も無い。ただし近隣として苦情を言えば、元からあった大型賃貸マンションの解体工事や今年の基礎解体工事と二回も周辺住宅を地震並みに揺さぶってきたのに、関係者はタオル一本も寄こさない・・・( ゚Д゚)
ザ・パークハウス上尾の物件や期待・評価は検索すれば多くあるのでそちらへどうぞ。三菱地所のパークハウスにザを冠したブランド名は異なるグレードを示すらしい。2020年1月入居予定、183戸と上尾では大規模、価格も63㎡~94㎡ (2900~5200万円台)とある。坪単価で評価するらしいが、最近は売りやすくするのと少子化で面積が狭くなった気がする。ここにも小さくなる日本を見るようだ。
一番喜ぶのは上尾市役所だろう。3人世帯で550人、固定資産税も大きい。次に町内会長(たぶん独立区かも)と周辺の飲食店かな。しかし駅8分でこの価格だと戸建てとの競合もありそう。駅前タワーマンションも一年以上販売していたわりには完売では無かったと思う。最近は市民の移転需要というのがあるかもしれない。
それにしてもザ・パークハウス上尾のHPを上尾市シティーセールスを担当する職員は見た方が良い。垢抜けしたデザインだけではなく徹底してプラス思考で訴求する点を。平凡なものを非凡に見せ、目障りなものは絶対見せない工夫とか、こそばゆい文言とか粉飾すれすれで (^-^?)。ただし上尾の訴求としてスポーツ施設の写真を載せなかったのはミスだと思う。
で、タイトルに書いた失われるものとは、ここにあった郵便ポストのこと。
ぐるっと君並みに一日数回しか来ない”アナログ箱”だが、今でも愛用者がいるんだ。モデルルームが終わったらまたコンビニ復活とはならなくても、〒Pは復活することもあると期待する。
なぜならここはそういう場所だから。
最後にザ・パークハウス上尾を購入検討する人も来ると思うから書いておくが、この10年間、150m超の白壁で覆われてきたものの只の一度も落書きをされたことは無い。
ただ「風趣を継ぎ、洗練を磨く。」はこそばゆいワ・・・
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こんなに何度も頓挫して、この場所は呪われているのか?と思う。一戸建てだったら
さほど駅から遠くないから、狭くして値段を抑えれば売れるかもだが、マンションだと
徒歩8分でさえ微妙な距離&しかも上尾というのが三菱のブランドイメージ的にダメ
だったのかな?と
市内もあちこち分譲住宅が出来ているが、乱開発で汚らしいし緑が全然無くなった。
使われていない田畑や林を処分したい所有者と家をどんどん建て続けて売らないと
儲からない建売業者。住宅がたくさん出来ている割に人口が減っているし空き家も
増えている。住宅の供給過多ではないのか?
投稿: 犬のしっぽ | 2018年10月 9日 (火) 15時15分
犬のしっぽさんと同意見です。
小学生の時は雑木林で基地を作ったり、かぶと虫やクワガタを捕ってました。
ザリガニも泥だらけになって捕ったり、釣ったりしていました。
前市長はゴルフ遊びのほうが、自然保護より好きだったみたいで、上尾の森林はかなり減ったと感じます。地主たちが相続対策で自分の土地を売り払ったことが直接の原因でしょうけど。
上尾の自然保護の観点で畠山市長の考えを聞いてみたいです。
投稿: 上尾在住50年 | 2018年10月 9日 (火) 17時03分
二人まとめてご来訪に深謝。
古く宅地開発された三井や向山でも空き家は珍しくありませんね。相続で子供が住まないと売りに出されます。
しかしもっと古くから上尾に住んでいる人の家は百坪以上でしょうから、場所も良ければ流通性は高いです。中小の工務店が三戸くらいに分割(小住宅化)します。そのとたんに、その土地の市場性は終わり。次の転売には、小口すぎて買い手は現れないと思います。
今は大谷地区が宅地開発で人口増加一人勝ち。固定資産税は安定財源ですから市は喜びますが、反面、インフラ面積が広がるだけで長期的には負担でしょうね。
日本は住宅過剰社会ですが、それは官民あげての国策ですから(笑)
在住50年さんへ
畠山さんは荒川の自然保護団体とはニコニコ面会しています。が、宅地開発か自然保護かという選択はどうでしょうかね。地主たちは物言う市民ですから、黙っている市民よりも力はありますよ。
参考まで、住宅過剰社会の末路-3 の記事を下の「私役所」にリンクです。
投稿: 私役所 | 2018年10月 9日 (火) 22時22分