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【芸能・社会】

今も樹木さんから教わってる… 「日日是好日」初日に鶴田真由

2018年10月14日 紙面から

舞台あいさつに登場した(左から)原作の森下典子さん、鶴田真由、黒木華、樹木希林さん(パネル)、多部未華子、大森立嗣監督=東京・新宿で(市川和宏撮影)

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 9月15日に亡くなった女優の樹木希林さんが出演する映画「日日是好日(にちにちこれこうじつ)」(大森立嗣監督)の初日舞台あいさつが13日、東京都内で行われ、主演の女優・黒木華(28)、多部未華子(29)、鶴田真由(48)が故人との思い出を語った。

 同映画は茶道を学ぶ一人の女性が成長していく姿を描く。樹木さんは茶道教室の先生役で出演。生徒役の黒木は「お茶室の空間で、2人でいる時間がなんてありがたいんだろうと。ああいう姿、すてきです。なかなか言葉で言えないですけど、人間としてかっこいいなと思うことが多かった。映画の知識も豊富で、役者としてやるべきことを学びました」としみじみ語った。

 舞台上には樹木さんの等身大パネルも登場。黒木は「初日迎えましたよ~」と呼び掛け、「たぶん後ろにいる」と話した。多部は「やっぱり恐れ多い、怖いイメージ」だったことを告白し、笑いを誘った。しかし、共演を通じて「スタッフさんへの言葉を聞くと、一人一人と向き合っていて必ず愛がある。芝居、作品に対する姿勢を、同じ茶室にいて感じることができたのが貴重な経験だった」と感謝。言葉に詰まりながら、黒木と樹木さんの演技に対して「すごい」を連発した。

 鶴田は「ご自分にうそをつかない。筋が通っている。たたずまいに教えてもらうこと多くて。特集番組やネット(記事)でも言葉を拾って読んでいた。亡くなってからも教えてもらうことがたくさんあって、出会えて良かったなと思う女優さんの一人です」と名女優の存在感に感嘆していた。 

 

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