コンピューター取引主導の米株売り、7割程度終わった-JPモルガン

  • 12日終了週はS&P500種株価指数が週間ベースで4.1%安
  • 年末にかけ上昇を予想-S&P500種の目標を3000に据え置く

JPモルガン・チェースのマクロクオンツ・デリバティブ調査グローバル責任者、マルコ・ コラノビッチ氏は、12日までの週には米国株が急落しS&P500種株価指数が週間ベースで4.1%安となったが、コンピューター取引が主導する売りは一巡したため、最悪の時は去った確率が高いと述べた。

マルコ・コラノビッチ氏

Bloomberg TV

  S&P500種は12日、2月以来最長となる6営業日続落から切り返して上昇。いわゆる商品投資顧問(CTA)やその他のコンピューター取引に関与する投資家の動きが、今回の株価急落を増幅させた。

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  コンピューター取引関連の売りは7割程度終了した可能性があり、ボラティリティーの上昇が続かない限り、投資家は押し目買いを入れるべきだとコラノビッチ氏は述べた。

  コラノビッチ氏は、JPモルガンでは米株式市場が「年末にかけて上昇すると引き続き予想し、S&P500種の目標を3000に据え置く。10月は全体としては前向きな決算シーズンとなり、11月には力強い買い戻しの動きがあり、12月は季節要因によるプラスの効果を予想する」と語った。

原題:JPMorgan’s Kolanovic Says Systematic Selling is 70% Done (1)(抜粋)

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