八百富神社の御朱印・お守りのご利益がすごい！蒲郡のパワースポット！

蒲郡市の三河湾に浮かぶ竹島の広さは、周囲620m・高さ24m・総面積約1.9haと小さな島ですが、島全体が八百富神社の境内になりますので、竹島橋を進み竹島の入口に大鳥居があります。この竹島は、陸地からわずか400mしか離れていませんが、暖かい気候の土地という特異的な環境によって竹島のみに生息する植物もあるそうです。

竹島には、サカキカズラやキノクニスゲなどの学術的に高い価値のある貴重な植物が65科238種も自生しています。それら植物群の保護のため、1930（昭和5）年8月25日に国の天然記念物に指定されています。ゆっくりと島内を巡り、珍しい植物を眺め森林浴をしてリフレッシュしてみてください。

八百富神社は、1181（養和元）年に三河国の国司・藤原俊成（しゅんぜい）が、江洲竹生島より弁財天を竹島に移して八百富神社を創建されたといわれています。上記の藤原俊成の像は竹島の対岸にあり、竹島を今も見守っています。蒲郡のパワースポットである八百富神社は、霊験が顕著なので参拝者が常に絶えず訪れていたそうです。

さらに竹島橋にある大鳥居は1915（大正4）年に建立され、鳥居の額は東郷平八郎の手によるものだったそうですが、現在は残っていません。ちなみに東郷平八郎とは、明治・大正時代の軍人で日露戦争では連合艦隊司令長官として、日本海海戦を指揮したことで知られている人物です。

1600年関ケ原の戦い前には、なんと徳川家康が参拝したともいわれており、その後四石八斗寄進したそうです。またこの地方の領主・松平家の信仰心は篤くて、鳥居や灯籠など多数奉納しています。しかも江戸への出立・帰郷の際は必ず参拝し、干ばつの際には雨乞いの祭典なども実施したそうです。

蒲郡市竹島内にある八百富神社を参拝するためには、陸地から竹島に架かる長さ387mの竹島橋を歩いて渡りますが、実は"縁結びの橋"として古くから伝わるパワースポットなのです。この橋は、1932（昭和7）年に架けられましたが、なんと滝信四郎が個人で寄進したものだそうです。現在の竹島橋は、1986（昭和61）年に架け替えられたものです。

竹島橋を渡るときにこれだけは忘れずに渡ってみてください。【竹島橋を渡っている間は決して振り向いてはいけません】というジンクスです。カップルやご夫婦の方は、手をしっかりつないで距離を開けずに渡ると二人の距離がもっと近付くのではないでしょうか。

蒲郡にある竹島は、島内になんと5つの神社がありますから、それぞれ違ったご利益が頂けるパワースポットなのです。5つの神社とは、本殿の八百富神社・宇賀神社・大黒神社・八大龍神社・千歳神社です。

境内にある5つの神社全てを巡り参拝すると、「一生の幸が得られる!」といわれているそうです。ちなみに、参拝する順序は特に決まっていませんので、自由に参拝をなさってください。

八百富神社の御祭神・市杵島姫命（いちきしまひめのみこと）は、天照大神（あまてらすおおみかみ）が剣を折って霧を出したときに現れたといわれており、開運・縁結び・安産のご利益があります。

八百富神社は、神奈川県の江の島神社、滋賀県の琵琶湖・竹生弁財天、広島県の厳島神社などとともに日本七弁天の1つで、別名・竹島弁天とも呼ばれているパワースポットです。

本殿のお賽銭箱のすぐ左に設置されている「福種銭（ふくたねせん）」は、"お金がたまる"といわれている金運をアップしてくれるパワースポットです。「福種銭」には祈祷された5円玉が入っており、初穂料100円を納めて授かります。

「福種銭」を頂いてお金が貯まったらお礼参りをして、それをお返しして新しい「福種銭」を授けていただきます。八百富神社を参拝した際にはぜひ初穂料を納めて、金運アップのご利益を授かりましょう。

竹島橋を渡り参道を進んで101段の急な階段を登っていくと、手水舎からすぐの鳥居を超えた正面に見えるお社が宇賀神社になります。宇賀神社の御祭神・宇迦之御魂神（うかのみたまのかみ）は、穀物の神様であり、商売繫盛のご利益があります。

宇賀神社は、海嘯（かいしょう）といわれる河口から入る潮波が川を逆流する現象により、流されてしまったそうです。そこで、一時期は現在の豊川市にあたる郡内国府村で祀られていました。

ところが、1725（享保10）年に国府村の住人と竹島の神主が同時に「竹島に帰りたい」という霊夢を見たことにより、竹島にお還り頂くことになったと伝えられています。

宇賀神社から振り返り、鳥居の左側にあるお社が大黒神社です。大黒神社の御祭神・大国主神（おおくにぬしのかみ）は、多くの功績と多様な御神徳をお持ちの神様です。また七福神の中の大黒天と結びついた福の神様です。

大黒神社の気になるご利益は、五穀豊穣、農業・漁業の守護、航海・交通安全、学業成就、商売繫盛、家内安全、厄除開運・勝運、縁結びなどとあらゆるご利益のあるパワースポットなのです。

千歳神社は、参道を奥に向かって進んでいくと左側に神馬の像があり、その近くにお社があります。このお社には、千歳神社の御祭神・藤原俊成（しゅんぜい）をお祀りしています。藤原俊成は、和歌に秀でており歌聖と呼ばれた『小倉百人一首』の選者で知られる藤原定家（ていか）の御父上にあたるそうで、和歌の神様です。

藤原俊成は、江洲竹生島より弁財天を竹島に移して八百富神社を創建しました。また平安時代を代表する歌人で、『千載和歌集（せんざいわかしゅう）』の選者を務めたり、91歳迄たいへん長生きされたことから、長寿・和歌・学問にご利益があります。

ちなみにこの千歳神社を訪れたことのある人物に、NHK朝の連続テレビ小説『花子とアン』の中で主役・安東はなの友人・蓮子のモデルになった柳原白蓮（やなぎはらびゃくれん）が、千歳神社の歌会で4度訪れているそうです。

八百富神社の本殿の左側にある参道をさらに奥へと進んでいくと、八大龍神社のお社があります。八大龍神社は、【藤原俊成が龍神に自分を祀れば守護を与えようと告げる夢を見ました。翌日海底に網を入れると御神体が現れたので、お社を建ててお祀りした】ことで創建されたといわれています。

八大龍神社の御祭神・豊玉彦命（とよたまひこのみこと）は、海の神様であり、雨乞いの神様です。八大龍神社では、厄除け・家内安全・夫婦円満のご利益があります。

八百富神社は、竹島に渡らなくても参拝できるように遥拝所が竹島橋の手前にあります。ところがこちらでは御朱印は頂けませんので、竹島に渡り本殿を参拝後に社務所で初穂料300円納めて御朱印を頂いてください。御朱印は八百富神社と、波の絵柄が描かれている八大龍神社の2種類を頂いくことができます。

八百富神社を訪れた際にもし御朱印帳を持っていなかったなら、こちらで用意している御朱印帳を使って御朱印を頂いてみませんか。

御朱印とは、元々寺社へ写経を納めた際の受付印だったそうですが、現在は参拝した証として御朱印を頂く風習になりました。そのため御朱印帳以外の普通のノートなどで頂くことは、失礼な行為になります。最近は、インターネットショッピングサイトや大手の文具店などでも手軽に御朱印帳を購入できますので、事前に御朱印帳をご用意ください。

八百富神社のみになりますが、全体に花柄が描かれており、海をイメージしたような波模様の刺繍がされているオリジナルの可愛い御朱印帳があります。ちなみに初穂料は1500円です。この御朱印帳を使ったら、本当に「一生の幸が得られる」かもしれません。

八百富神社の社務所に立ち寄ると、"運が良くなる宝船"という運気アップの絵を頂くことができます。大きさは約B4サイズで、『八百富神社・竹島弁天之宝船』と印刷された封筒に入っており、初穂料は1000円です。

宝船の絵には、【なかきよの/とをの/ねふりの/みな/めさめ/なみのり/ふねの/をとの/よきかな】と回文も添えられています。宝船の絵は有り難い絵なので、きちんと飾っておくとよいそうです。宝船の絵を頂くことで運気アップのご利益を持ち帰りませんか。

八百富神社の境内右手にある社務所では、運試しのおみくじが2種類引くことができます。1つ目のおみくじは「男みくじ」と「女みくじ」があり、幸せを招く有り難い一言と漢字一文字のお守りが入っています。お守りを楽しみにおみくじを引いてみませんか。

もう1つのおみくじは、番号が書いてある棒の入った六角柱の筒を振るおみくじです。筒から出てきた棒の番号を神社の方に告げると、その番号のおみくじのお札を頂けます。このおみくじで運試しをすると、「大凶」がない代わりに「大吉」よりももっと凄い「大大吉」が出るそうです。

「大大吉」はなかなか出ないそうですが、神様からの有り難いお言葉ですから、日常生活を送る心得としておみくじに書かれている内容を肝に銘じてみてはいかがでしょうか。

縁結びのご利益のある八百富神社では、「恋むすび」のお守りも人気です。「恋むすび」のお守りは、巾着袋からカップルのうさぎが顔を出しているかわいらしいお守りです。他には、若侍と可愛い娘の描かれた「えんむすび守り」や、黒地に赤で刺繍されている八大龍神社のお守り「龍神守」など様々なご利益を頂けるお守りが並んでいます。

八百富神社を参拝した後は、ゆっくりと海を見ながら竹島内を散策してみませんか。八大龍神社の右側に続く道を下っていくと、大きな松の木が見えてきます。この松は「竜神の松」と呼ばれており、竹島の名所の1つです。

さらに海へ向かって階段を下っていくと、竹島橋の反対側にあたる「竜神岬」にたどり着きます。竜神岬までの道のりは新緑の中を歩いていましたので、目の前に広がる竜神岬からの眺めは、解放感があります。

竹島橋を渡り終えたら、左側の岩に上に「常夜灯」が見えます。ちなみに常夜灯とは、一晩中ともしておく灯りのことです。竹島にある常夜灯は海に突き出た場所に建っていますが、このような場所にあることは大変珍しいそうです。常夜灯に灯された優しい光を目にするために、日没時間に訪れてみてはいかがでしょうか。

竹島は、三河湾に沈む夕日の絶景スポットです。しかも夜になると、竹島橋がライトアップされて日中とは異なり、神秘的な美しさに目を奪われます。さらに日の出もきれいで美しいですから、初日の出スポットとしても人気の場所です。竹島を巡りながら自分なりのフォトジェニックポイントを探してみませんか。

竹島にある八百富神社へのアクセス方法ですが、公共交通機関を利用する場合はJR東海道本線・蒲郡駅より徒歩約15分です。もし蒲郡駅よりバスを利用されるなら、本数は少ないですが名鉄バス・東部三河大塚駅方面行きに乗車して、約5分後の「竹島遊園」で下車し徒歩約3分です。バスの時刻は事前に名鉄バスHPにてご確認ください。

お車を利用して訪れるなら、東名高速道路・音羽蒲郡ICより約15分です。また周辺に駐車場は複数ありますが、市営駐車場なら平日は無料、土日祝日では1日300円で利用することができます。もし満車の場合は、竹島水族館前にある無料駐車場を使用できます。ただし、潮干狩りシーズンでは駐車料金が異なる場合もございますので、ご注意ください。

八百富神社の拝観時間は境内自由ですし、拝観料金も境内自由です。そこで竹島はSNSに適した絶景スポットですから、初日の出や夕日、八百富神社の参拝など自分の目的に応じた時間に訪れて八百富神社のご利益をいっぱい頂いてみてください。

八百富神社の周辺には、竹島水族館や綾野剛さん主演のTVドラマ「ハゲタカ（2018）」のロケに使用され、つつじの名所でもある蒲郡クラシックホテルなど見どころ満載です。竹島にある八百富神社は、訪れるだけで幸運が訪れるパワースポットなので、蒲郡観光の1つに可愛いお守りや御朱印などを頂きに、大切な人と一緒に八百富神社を参拝してみませんか。