今日もSNS上では仲間のクリエイターの愚痴があちこちから響き渡る。
僕はそれは、むしろいいことだと思っている。
仕事をしていれば愚痴も出る。
愚痴なくして仕事が楽しい!なんて人間は僕は信用しない。
真面目に仕事していない証拠だ。
しかし、クリエイターが「作品で愚痴る」ことは、決してやってはいけないことだと思っている。
それはプロフェッショナリズムに反するからだ。
強引に料理に例えると、「今日は腹が立つからひと味抜いてやれ!」というようなもんだ。
客に八つ当たりしてはならない。
いけ好かん客を口頭で注意するのならまだいい、でも料理で八つ当たりしてはいけない。
唐辛子多めに入れたりね、そういうのは、何より料理を愚弄している。
自分の「商品」にいっときの感情を入れてはならない。
それが「言いたいことは作品で言え!」という、何とも愚かなゴミみたいな指摘への、最大の反論だ。
しかし今年は、特に劇場アニメだが、誰も彼もが「作品で愚痴る」という、なんとも惨めで情けない一年となったようだ。
本当、情けない。
作品で何かを伝えようとするのは、当然やるべき事だ。
しかし、それと愚痴とは違う。
僕は知り合いであろうと、「作品で愚痴る」人間は、プロ失格として厳しく叱責する。
そんなに嫌ならとっと辞めろ。
特に古巣の知り合い、それは会社を出てようが出てまいが、いや、俺と仲良くする必要はないけどさ、
お前、本当に今もアニメ好きなの?とだけは訊いてみたい。
誰も彼もが、「作品で愚痴」っているだけのような気がして、本当見てられなくなる。
ただただ、残念だ。