鳥羽国際ホテルで違法残業 伊勢労基署 容疑の運営会社など書類送検 三重

【鳥羽】管理職ではないホテル従業員4人に、時間外労働に関する労使協定(三六協定)を結ばないまま違法残業させたとして、三重県の伊勢労働基準監督署は11日、労働基準法違反の疑いで、鳥羽国際ホテル(鳥羽市鳥羽一丁目)を運営する伊勢志摩リゾートマネジメント(志摩市浜島町)と、同社の男性社長(64)を津地検伊勢支部に書類送検した。

労基署によると、同社は3月1日―31日、管理職ではないホテル従業員4人に対し、三六協定を結ばず、いずれも月80時間以上の違法残業をさせた疑い。百時間を越える従業員もいた。労基署は「今後の起訴、不起訴に関わる可能性がある」として認否を明らかにしていない。

労基法では、企業が社員に時間外労働をさせるには三六協定が必要と定めている。同社は従業員と三六協定を結んでいたが、有効性がなかったという。