伊勢労働基準監督署は11日、権限や裁量のない「名ばかり管理職」の社員に、時間外労働に関する労使協定(三六協定)を締結せず違法残業させたとして、労働基準法違反の疑いで、鳥羽国際ホテル(三重県鳥羽市)を運営する伊勢志摩リゾートマネジメント(同県志摩市)と同社代表取締役(64)を書類送検した。
書類送検容疑は3月1~31日、社員4人を「管理監督者」として扱い、三六協定を結んでいない状態で違法に残業させた疑い。
関係者によると、ホテルは2015年と16年に是正勧告を受け、今年5月の調査でも違法残業が確認されるなど違反を繰り返していた。
【共同通信】